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【プロが解説】留学保険に入らず渡航するとどうなる?

海外留学をする際には様々な準備が必要なのですが、その中のひとつに留学保険を出国前に選ぶ方が多いかと思います。多くの人は留学保険に加入して海外留学に向かうのですが、保険の必要性がよくわからないという人も少なくありません。そこで今回は留学保険に入らないという選択肢があるのかどうか、入らない場合のリスクも含めて解説していきます。

ココがポイント

  1. 留学保険に加入せず渡航し、1,000万円以上の治療費請求を受けた事例もあります。事前にどんなリスクがあるかを確認しておきましょう。
  2. クレジットカードの付帯保険で渡航するリスクについても確認しておきましょう。
  3. 留学保険は、補償内容を渡航条件やご自身の体調に合わせてカスタマイズすることで保険料を抑えられます。

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留学保険には入ったほうがいいの?

そもそも海外留学をする際に留学保険に加入するのは義務なのかどうかというと、基本的には義務ではないため加入するかどうかは当人の判断に任せられています。そのため留学保険が必要ないと判断した場合は入らないという選択をするのも可能ではありますし、通常の海外旅行保険やクレジットカード付帯の保険を利用するという人も多いようです。

ただ通常の海外旅行保険やクレジットカード付帯の保険と留学保険は同じように海外での補償をしてくれているにも関わらず、受けられる補償内容が異なります。補償内容の中には留学保険でなければ対応していないものもいくつかありますし、クレジットカードの付帯保険だと補償期間も最大3ヶ月となりますので留学するからこそ加入しておきたいポイントがいくつもあるのです。

このような点から留学保険は必ず加入しなければいけないというわけではありませんが、通常の海外旅行保険よりも留学に対応している補償内容となっているので、きちんと補償を受けたいと考えている人は加入しておくのをおすすめします

留学保険の補償内容

補償項目 解説
1.傷害死亡 けが、不慮の事故で亡くなった場合に定額で補償
1.傷害後遺障害 けが、不慮の事故で後遺障害が残った場合に等級により支払う保険金枠
1.傷害治療費+疾病治療費+救援者費用 現地での怪我、病気の治療費、治療に伴う帰国や他国への移送費用、遺体の輸送費、被保険者が死亡・入院した場合にご家族が駆け付ける費用
1.疾病死亡 病気で亡くなった場合に定額で補償
1.歯科治療 現地で歯科治療を受けた際治療費が支払われる補償
2.賠償責任保険 海外での日常生活で他人にけがをさせたり他人のものを壊したりして損害を与え損害賠償責任を負ったときの補償
2.携行品、生活動産 持参物等の盗難、破損、火災等での損害補償、生活用動産はそれに加え居住中の家財も補償対象
3.航空機寄託手荷物遅延 飛行機に搭乗し手荷物が届かなかった時に購入した生活必需品の費用の補償
3.航空機遅延 飛行機が遅延した際にかかった宿泊費や交通費の補償
4.緊急一時帰国費用 家族が死亡・危篤状態になった場合や登場する飛行機が行方不明の場合に急遽帰国しないといけない場合の交通費や滞在費が補償される
4.弁護士費用 損害賠償請求する際の費用、弁護士への相談費用の補償

では実際に留学保険に加入した場合にはどのような補償内容が受けられるのかというと、怪我や病気に関する治療費用や救援者費用などの一般的な海外旅行保険で補償されているものは当然含まれています。

また相手に怪我をさせたりアパートの失火責任により家主から損害賠償を請求された場合など加入者に非がある場合に利用できる「個人賠償責任」、盗難などの被害に遭遇した場合に利用できる「生活用動産」など長期滞在が必要となる留学生活の中で起きる可能性のある多種多様なトラブルも補償してもらえるところが留学保険の特徴のひとつです。さらに「航空機寄託手荷物遅延費用」や「航空機遅延費用」、「旅行事故緊急費用」などの航空機に関連する補償、何らかの理由で一時的に帰国しなければいけなくなった場合の「緊急一時帰国費用」などの補償もあります。

このようにただの海外旅行ではなく長期滞在が必要な留学だからこそ必要な補償が充実している点や、補償されている内容が幅広い点が留学保険の大きな魅力だと言えるのです。また補償内容に関してはすべて日本語で対応してもらえるので、語学に自信がない人や勉強中の人でも安心して補償を利用できるようになっています。

留学保険に入らないとどうなるのか

長期滞在を前提として幅広い補償をしてくれる留学保険ですが、保険料の高さや割引プランなどがないなどの理由で保険に入らない人もいます。

もしも留学保険に入らない場合、それが理由で留学を断られてしまったり問題が起きるというわけではありません。ただ病気や怪我をしてしまった場合は病院にかかっても診療費用を補償してもらえませんし、けがや病気の内容によっては多額の治療費を全て自己負担しなければいけなくなってしまいます

また盗難や窃盗などのトラブルに遭遇した場合にも補償してもらえなくなりますし、自分が加害者となって起こしてしまったトラブルも全て自分たちで解決しなくてはいけなくなるのです海外旅行よりも長期滞在するケースが多い留学ではトラブルの種類も幅広く、被害者としてだけではなく加害者になってしまう可能性もあるため、賠償金を補償してもらえないのは大きなデメリットだとされています。ほかにも留学保険での補償は日本語で対応してもらえるものが多いのですが、入らないと日本語で対応してもらえなくなるので語学に自信がない人にとっては大きな不安につながっています。

実際、海外渡航を無保険(クレジットカード保険のみ)で渡航された方が、現地で病気になってしまいクレジットカード保険で補償されない1,000万円程度の治療費請求が来て大惨事になった話や、インフルエンザにかかっただけで100万円以上の治療費がかかってしまったケースなど実際にありますので、渡航前にしっかり加入の是非を検討されることをおすすめします。

このように留学中はもちろん、休日の観光や旅行中でも安心が補償されていないため、留学保険に入らないのは大きなリスクだと言われています。

クレジットカード付帯の保険にしておくのはあり?

海外旅行保険には留学保険を含めて色々な種類があるのですが、海外旅行に必須のアイテムであるクレジットカードにも海外旅行保険が付帯されている場合があります。クレジットカード付帯の保険は一般的な海外旅行保険と同じく怪我や病気での治療費用や救援者費用の補償が受けられるほか、盗難や紛失などのトラブルにも対応してくれているところが特徴です。そのため、留学保険に入るよりもクレジットカード付帯の保険の方がいいのではないかと考える人もいます。

そこで注意しておきたいのが、補償期間の長さと補償金額です。留学保険の場合は長期滞在を前提としているため、多くの保険会社が年単位で補償期間を設けています。それに対してクレジットカード付帯の保険の補償期間はおよそ90日とされていて、観光ビザ対象期間と同じ期間で設定されているのです。このため留学先で90日以上滞在してしまうと補償期間が切れてしまうため、何らかのトラブルが起きても補償期間以降は自分たちで対応したり別の保険に加入しなおさなければいけなくなります。補償金額も、あくまで海外旅行を前提として設計されていますので、ゴールドカードを保有しているとしても非常に薄い補償内容となっています。

このような理由でクレジットカード付帯の保険は長期滞在が必要な留学には向いていないため、留学のための保険を検討するのであれば長期の補償期間が設けられているものを選ぶのが重要です。

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留学保険に入らないほうがいいと思えるポイントはある?

海外留学をするのであれば留学保険に入った方がいいと言われてはいるのですが、実は留学保険にはメリットばかりではなくデメリットもいくつかあります。そしてデメリット部分を考慮すると、留学保険には入らない方がいいのではないかと思える部分も少なくはないのです。

では留学保険に入らない方がいいと思えるポイントとしてはどのような部分があるのかというと、まず指摘されているのが「保険料の高さ」です。留学保険を提供している保険会社はいくつかありますが、いずれも保険費用は年間で20万円以上かかると言われています。これは保険で補償されている内容が多い点が理由だとされているのですが、海外留学はただでさえ費用が掛かってくるため保険料として20万円以上かかってしまうというのはネックだと感じる人も多いです。ただ、こちらは補償内容を渡航する国や目的、自身の体調に合わせてカスタマイズすることで最低限プラン13~14万円/年程度に抑えることも可能です。

また通常の海外旅行保険の場合は何らかの条件やプランによっては割引されるのですが、留学保険の場合は「割引プランがないです。そのため全て個別に加入しなければいけなくなりますし、割引がないので全て正規の料金で払い続けなければいけません。このデメリットは滞在中に節約をしたいと考えている人には大きな負担になりやすく、保険に入らない方が節約になると考える人も少なくないようです。

ほかにも「国によっては提携している病院が少ない」とされていて、留学先としてマイナーな国は留学保険の対象外とされているところもいくつかあります。このような国に留学する場合は留学保険に加入してもほとんどの補償が利用できないため、高い費用を払ってまで加入する必要性がないのです。

留学保険に入っておいたほうがいいのはどんな人?

様々なメリットやデメリットを抱えている留学保険は加入が必須ではないものの、入っておいた方がいいと言われている人たちはいます。

留学保険に加入するメリット

例えば初めて海外留学や海外旅行をするという人、さらに語学力に自信がない人の場合、留学保険は日本語で対応してもらえるサポートがついているので安心して利用できます。特に海外でのトラブルに慣れていない場合はパニックに陥りやすいので、英語などでサポートしてもらうよりも日本語でサポートしてもらえる方がより安心できるという精神面でのメリットもあるのです。

また怪我や病気、盗難や窃盗などのトラブルに備えておきたいという人の場合も、留学保険に入っていた方がいいとされています。その理由は通常の海外旅行保険では補償期間が短期間に限定されているためであり、滞在期間全体で補償を受けたい場合は年単位で補償してくれる留学保険への加入がおすすめです。ちなみに自分が怪我や盗難に遭遇した場合以外にも自分が起こしてしまった場合の賠償金に関する補償も受けられるので、様々な場面で補償をしてほしい、サポートをしてほしいという人には留学保険の存在は大きなメリットになっています。

さらにキャッシュレスで病院を利用したいという人の場合は、留学保険に加入しておけば通常の病院だけではなく歯科診療もキャッシュレスで受けられるようになります。特に歯科治療の補償までカバーしている海外旅行保険やプランはかなり限定されているので、その点では留学保険に加入するメリットは大きいです。

危険に備えるなら加入しておくべき!

海外留学は通常の海外旅行よりも長期間滞在するようになりますし、ホテルではなく寮やホームステイ先の家、さらには賃貸マンションやアパートなどの施設で生活するようになります。そのため海外旅行よりも怪我や病気にかかるリスクは高くなりますし、盗難や窃盗などの犯罪関連のトラブルに巻き込まれる可能性も高いです。このようなリスクや危険は自分たちの力だけでは回避できないものも多いので、留学する前に保険に加入するなど事前の備えや対策をしておく必要があります。

海外向けに様々なトラブルを補償してくれる保険はいくつかあるのですが、その中でも海外留学などの長期滞在するタイプに対応している保険は限られてきます。留学保険は海外留学に特化したタイプの保険としておすすめされており、留学先で起こりうる様々なトラブルを幅広く補償してくれるので万が一の備えとしては最適です。

留学先の国によっては保険内容の意味がなくなってしまう場合もありますが、欧米など留学先として人気が高い国にはほとんど対応しています。また留学期間によって留学保険から途中でほかの保険に切り替えも可能なので、本当に留学保険が必要なのかどうか、入らない方がいいのかどうか検討することもできるのです。

このような点から、留学をする場合は様々なトラブルやリスクに備えて最初に留学保険に加入しておくべきだと言えます。

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保険Times Magazine編集部

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