台湾旅行に海外旅行保険は必要？｜3日間の料金やおすすめの選び方を紹介

• 台湾旅行に海外旅行保険は本当に必要なの？
• わざわざ海外旅行保険に入らなくてもクレジットカードの保険で十分では？
• 3日間の短期旅行なら保険料はいくらが相場なの？

台湾旅行を控えていて、海外旅行保険を検討している人はこのように考えているのではないでしょうか？

結論からお伝えすると、台湾旅行が3日間や4日間の短期であっても、万が一の高額請求に備えるために海外旅行保険への加入を推奨します。

「それでも、保険料にお金をかけたくない…」
そんな方のために、本記事では3日間で数百円から加入できるコスパ最強の保険選びや、クレジットカード付帯保険ではカバーしきれない「隠れたリスク」について、現地の最新事情を交えて解説します。

【結論】台湾旅行に保険は必要？3日間で約800円の安心

まず結論です。台湾旅行において海外旅行保険は「必須」と言えます。

その理由は、リスクに対して保険料が安く済むからです。
後ほど詳しく解説しますが、台湾旅行（3日間）の保険料は、最安で「870円〜」程度です。

たったランチ1回分の費用で、以下のような高額リスクを回避できます。

• 数百万円を超える医療費：（手術・入院・日本への搬送）
• 航空機の遅延・欠航費用：（台風シーズンのLCC利用など）
• スマホの破損・盗難：（携行品損害）

「何も起きなければ掛け捨てでもったいない」と感じるかもしれませんが、数百円で数百万のリスクをゼロにできると考えれば、無駄なお金という見方にはならないでしょう。

「クレカ付帯保険だけ」は危険？台湾の医療費相場と比較

「持っているクレジットカードに保険がついているから大丈夫」と思っている方は、少し注意が必要です。
台湾の医療費は日本より安いと言われていますが、全額自己負担となると、想像以上に高額になります。

エポスカード等では足りない？「利用付帯」の落とし穴

多くのゴールドカードや、人気のエポスカードなどには海外旅行傷害保険が付帯しています。しかし、以下の2点を確認しましたか？

1. 治療救援費用の限度額：多くのカードは200万円〜300万円が上限です。
2. 利用付帯の条件：旅行代金をそのカードで支払わないと保険が適用されないケースが増えています。

特に重要なのが「1」の治療救援費用です。大きな怪我や病気をして、手術や日本への医療搬送が必要になった場合、200万円では足りないケースが多々あります。

→クレジットカード保険のリスクについて詳しく解説

【事例】盲腸の手術・入院費の相場と自己負担額

実際に台湾で治療を受けた場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
以下は、台湾の私立病院等で治療を受けた場合の目安です。

項目	費用の目安（10割負担）	備考
初診料	約5,000円〜	日本の健康保険は使えません
骨折の治療	約15,000円〜	手術なしの場合
盲腸（虫垂炎）の手術	約30万円〜	入院費含む（※1）
個室入院費（1日）	約5,000円〜20,000円	病院のランクによる
日本への医療搬送	300万円〜1,000万円超	看護師付き添い・機材含む

実際の高額医療費用の請求事例についてはこちらをチェックしてください。

日本の健康保険証は海外では使えないため、窓口で全額（10割）自己負担となります。
もし手術をして数日の入院となれば数十万円、さらに重症で日本へ医療搬送となれば数百万円〜1,000万円もの費用がかかります。

クレジットカードの補償（上限200万円程度）では、医療搬送が必要になった瞬間に足が出てしまい、高額な借金を背負うリスクがあるのです。

より詳しい台湾の医療費事情については、以下の記事で詳しく解説しています。

→台湾では医療保険の加入義務はある？医療費・医療制度を徹底解説

【3日間・4日間】台湾旅行の保険料はいくら？（870円〜）

では、その「不足分」を補うための海外旅行保険はいくらするのでしょうか？
実は、ネット加入型の保険（バラ掛けなど）であれば、驚くほど安く加入できます。

▼ 韓国・台湾渡航（3日間）の保険料例

プラン	保険料（目安）	特徴
節約プラン	870円〜	最低限の治療費・賠償責任補償をカバー
標準プラン	1,300円〜	携行品（スマホ破損）なども充実
充実プラン	1,800円〜	航空機遅延や治療費無制限など

※上記は一例です。保険会社や補償内容により異なります。

ご覧の通り、800円～1,000円前後で加入できるプランがあります。
クレジットカードの保険に「上乗せ」する形で、治療費などの不足分だけを補えるプランを選ぶのも賢い方法です。

台湾への半年・1年間を超える長期間留学やワーホリ（長期滞在）の保険の選び方などの解説は、以下の記事をご覧ください。

→【台湾への留学保険】を安くする方法やプラン例を解説
→【台湾ワーホリ保険】をプラン例と合わせて徹底的に解説

台湾旅行の3大リスク！台風・交通事故・スリ

台湾旅行で保険が必要な理由は、病気だけではありません。
日本とは異なる、台湾ならではの「3大リスク」にも備える必要があります。

【この章のポイント】

• スリや置き引きなどの軽犯罪は観光地で多発している
• バイク事故に巻き込まれると賠償責任を問われる可能性がある
• 台風シーズンのLCC欠航・遅延は自費負担になりやすい

1. スリ・置き引き・タクシー等の軽犯罪

治安が良いとはいえ、観光客を狙ったスリ（夜市など人混み）や置き引き（空港やカフェ）は発生しています²。
また、タクシーでのぼったくりや、お釣りのごまかし等のトラブルもゼロではありません。

• 対策: 財布はポケットに入れない、リュックは前に抱える。
• 保険: 「携行品損害」で盗難された持ち物を補償。

2. 交通事故（バイク事情）と賠償責任

台湾を訪れて驚くのが、バイク（スクーター）の多さです。
交通マナーは日本と異なり、歩行者優先ではない場面も多々あります。

「歩道を歩いていたのにバイクと接触して怪我をした」
「レンタサイクル利用中に、駐車中の高級車に傷をつけてしまった」

自分が被害者になるだけでなく、加害者になって高額な賠償金を請求されるリスクもあります³。

保険: 「個人賠償責任」で相手への補償をカバー（最大1億円など）。

3. 【重要】台風シーズンの航空機遅延・欠航リスク

台湾旅行で最も見落としがちなのが、台風や悪天候によるフライトトラブルです。
台湾は台風の通り道になりやすく、特に夏〜秋（6月〜10月頃）は直撃リスクが高まります⁴。

もしLCC（格安航空会社）を利用していて欠航になった場合、自社便への振替はあっても、他社便への振替や、延泊したホテル代・食事代までは補償されないことが一般的です。

保険: 「航空機遅延費用」特約があれば、欠航時のホテル宿泊費や食事代（2〜3万円程度）が戻ってきます。
注意: クレジットカード付帯保険には、この「遅延費用」が含まれていないことが多いです。

失敗しない台湾旅行保険の選び方と必須補償

数ある保険プランの中から、台湾旅行に最適なものを選ぶための「3つの基準」をご紹介します。

▼失敗しない選び方のポイント3点！

1. 治療・救援費用は最低1,000万円以上を目安にする
2. 台風リスクに備えて航空機遅延費用を必ずつける
3. コストを抑えるならネット専用保険で申し込む

① 治療・救援費用（最低1,000万円〜推奨）

最も使う可能性が高く、金額も青天井になりやすい項目です。
クレジットカード付帯分と合算して、最低でも1,000万円以上（理想は無制限）になるように設定しましょう。

② 必須！航空機遅延費用と携行品損害

前述の通り、台湾は台風リスクが高いため、「航空機遅延費用」が付いているプランを強くおすすめします。
また、スマホの画面割れやカメラの盗難に備える「携行品損害」も、利用頻度が高い補償です。

③ 3日間なら「ネット専用保険」一択

空港のカウンターで加入すると人件費がかかるため割高になりがちです。
スマホから加入できる「ネット専用保険（オフライン契約）」なら、補償内容は同じでも保険料は半額近く安くなります。

あると便利！海外旅行保険の付帯サービス（通訳・キャッシュレス）

保険会社を選ぶ際は、補償金額だけでなく「サポート体制」も重要です。

1. 医療通訳・電話サポート

台湾の医師は英語を話せることが多いですが、受付スタッフや看護師には日本語・英語が通じないこともあります。
「日本語で24時間相談できる電話サポート」や、電話越しに医師へ通訳してくれるサービスがあると安心です。

2. キャッシュレス診療

通常は病院の窓口で高額な医療費を立て替える必要がありますが、「キャッシュレス診療」に対応している保険なら、お財布不要で治療が受けられます。
保険会社が病院に直接支払いをしてくれるため、手持ちの現金が減る心配がありません。

日本語OKで安心！台北・高雄のおすすめ病院リスト

万が一の時のために、日本語が通じる（または日本語通訳がいる）主要な病院をリストアップしました。
※受診の際は、事前に海外旅行保険のサポートデスクへ連絡することをおすすめします。

※診療時間などは変更になっている可能性があるので、詳しくは各病院の公式情報ご確認ください。

台北の日本語で受診できる病院早見表

病院名	診療科目	診療時間
天母英明診所	循環内科、一般内科、小児科、皮膚科、耳鼻科	(月)-(金):8:00-11:30、16:00-19:00 (土):8:00-11:30 (日)(祝):休診
陳詩明医師診所	一般内科	(月)-(金):8:00-11:30、16:00-19:00 (土):8:00-11:30 (日)(祝):休診
天母忠明2020眼科診所	眼科	(月)-(金):10:00-12:00、15:00-18:00、19:00-21:00　(土):10:00-12:00、15:00-18:00 (日)(祝):休診
むさしのクリニック(柯佑民小兒科診所)	内科、小児科、皮膚科、耳鼻科	(月)-(木):9:00-12:00、16:00-20:00 (金)-(土):9:00-12:00、18:00-20:00 (日)(祝):休診
台安医院	総合病院	(月)-(木):9:00-12:00、14:00-17:00、18:00-21:00 (金):9:00-12:00、14:00-17:00 (土)(祝):休診(救急可) (日):9:00-12:00
宗北内科診所	一般内科、小児科、皮膚科、胃腸肝胆科	(月)(水)(金):9:00-12:00、14:00-17:00 (火)(木):9:00-12:00、18:00-21:00 (土):9:00-12:00 (日)(祝):休診(救急の場合、事前に連絡があれば対応可能)
鄭光志小児科診所	内科、小児科、消化器科	(月)(火)(木)(金):8:30-12:00、18:00-21:30 (水):18:00-21:30 (日)(祝):9:00-12:00 (土):休診

天母英明診所

陳詩明医師診所(Dr.Simon Chan’s Clinic)

天母忠明2020眼科診所

むさしのクリニック(柯佑民小兒科診所)

台安医院(Taiwan Adventist Hospital)

宗北内科診所

鄭光志小児科診所

台中の日本語で受診できる病院早見表

病院名	診療科目	診療時間
高診所	一般内外科、皮膚科、心臓科	(月)-(金):17:00-21:00 (土)(日):9:00-12:00
仁愛醫療財團法人	総合病院	(月)-(金):8:30-12:00、14:00-17:30、18:00-21:00 (土)(日)(祝):救急のみ

高診所

仁愛醫療財團法人(JEN-AI HOSPITAL)

台湾の海外旅行保険に関するよくある質問（FAQ）

台湾旅行に海外旅行保険は本当に必要ですか？

はい、重ねて推奨します。
台湾の医療費は日本より安い傾向にありますが、旅行者は全額自己負担（10割負担）となるため、盲腸の手術で30万円以上、日本への医療搬送で数百万円かかるケースがあります。数日の旅行であれば数百円で加入できるため、コストパフォーマンスの観点からも加入を推奨します。

クレジットカードの付帯保険だけで十分ですか？

一般的なカード付帯保険の治療救援費用は上限200万円程度が多く、大きな怪我や病気、医療搬送には不足するリスクがあります。
また、台風等による「航空機遅延費用」が含まれていないカードも多いため、不足分を補う専用保険への加入が安心です。

台湾の海外旅行保険はいつまでに加入すればいいですか？

旅行の日程が決まり次第、早めに加入することをおすすめします。
具体的には、出発日の1週間前までが望ましいでしょう。海外保険Timesにお問い合わせいただければ、最短即日でお見積りからご加入までのお手続きが可能です。

言葉が通じないのが不安です。現地の病院で日本語は通じますか？

台北などの大都市にある大きな私立病院では、日本語通訳スタッフが在籍している場合があります。
また、海外旅行保険には「日本語による24時間電話医療通訳サービス」が付帯しているプランも多いため、言葉に不安がある方はそうした付帯サービスがある保険を選ぶと安心です。

現金の手持ちがなくても治療を受けられますか？

はい、「キャッシュレス診療」に対応した保険であれば可能です。
保険会社が提携している病院であれば、保険会社が直接治療費を支払うため、窓口での自己負担なしで治療を受けられます。受診前に保険会社のサポートデスクへ連絡し、提携病院を紹介してもらいましょう。

まとめ：台湾旅行は「治療費」と「遅延」に備えよう

台湾は楽しい旅行先ですが、「医療費の自己負担リスク」と「台風によるフライト欠航リスク」は無視できません。

記事のまとめ

• 医療費は10割負担。手術や搬送で数百万円かかることも。
• クレジットカード保険（上限200万円）だけでは心許ない。
• 3日間 870円〜の保険で、それらのリスクをカバーできる

海外保険Timesでは最短即日で海外旅行保険相談・お見積り・ご加入手続きが可能です！

この記事で引用している主なデータ・出典

1. 交通部観光署（台湾観光庁） ↩︎
2. 外務省 海外安全ホームページ（台湾） ↩︎
3. 公益財団法人 日本台湾交流協会 ↩︎
4. 台湾 中央気象署（台風情報） ↩︎