海外旅行保険 留学情報

台湾の医療費・医療制度を海外旅行保険のプロが徹底解説

台湾

2020年のオンラインデータベースNumbeoが発表した国別ヘルスケアインデックスによると、100点満点で86.71点のスコアで台湾は世界93カ国の中で1位にランクインされています。トップ10にランクインした国は、ヨーロッパの国々、タイ、オーストラリアなどが挙げられます。世界的にも高い水準の医療レベルを誇る台湾。留学やワーキングホリデー、現地駐在などで多数の日本人が毎年入国している国でもあります。そんな台湾の医療システムや医療費水準が日本と比較しながら解説します。

ココがポイント

  1. 台湾への留学、ワーホリなどで6ヶ月以上滞在する場合は台湾の健康保険である全民健康保険に加入が必須
  2. 全民健康保険でカバーされるは、治療費の約65%で残りの35%は自己負担となります。
  3. 物に対する保険、高額支払いなどのリスクをカバーする観点で、渡航の際は海外旅行保険も加入を検討しましょう。

海外旅行保険の見積りはこちら

保険Times Magazineは、海外旅行保険の相談/見積もりサービスを展開する保険Timesが運営するWebメディアです。海外旅行保険の選び方コンテンツを発信しています。

台湾の医療水準について

health care index 2020

出典:Health Care Index by Country 2020

台湾の医療水準や医療制度は日本よりも先進的です。上記の通り、国際的な調査でも日本や韓国よりも高い医療水準であることが示されています。また、日本や欧米に留学経験をした医師も多いことから、日本語や英語でコミュニケーションが取れる医師もいらっしゃいます。留学やワーキングホリデーで長期滞在する場合でも、安心して医療機関に行くことができますね。

台湾の医療制度

台湾ではユニバーサルヘルスケアという全国民が加入する健康保険制度があります。台湾の人口の99%にあたる人が加入しています。健康保険の負担は医療費の64.9%で、約35%の金額が実質の個人負担額になっています。これは日本とほぼ同等水準と言えます。

台湾国籍保持者の他に留学やワーホリなどで長期に渡り台湾に滞在する場合は、日本の国民健康保険にあたる「全民健康保険」の加入が義務付けられています外国人であっても、条件を満たす場合は台湾国民が加入している健康保険への加入義務があります。「義務」ということをしっかり頭に入れておきましょう。

全民健康保険加入の条件

  1. 台湾地区で居留証明文書(外国人の場合、外僑居留証)を持つ者は、台湾滞在が連続して満6カ月に達した日、或いは一回の出国が30日未満で、滞在期間から出国日数を減じた日数の合計が6カ月に達した日から、健康保険に加入できますが、合法的に雇用されている場合は、就業を開始した日から健康保険に加入できます。
  2. 居留証明文書の有効期間が切れれば加入資格を失うので、健康保険の取り消し手続きをとらなければなりません

参照:内政部入出国及移民署

留学の場合は学費の3学期目(7ヶ月〜9ヶ月目分)の支払いをしていないと居留証が申請できません。無保険期間が発生するリスクが考えられるので、きちんと確認が必要です。また、加入すべき人が加入していない場合は、3,000元以上15,000元以下の罰金が課せられるので長期滞在を考えている方は、しっかりと把握しておくことが重要です。

台湾の全民健康保険の支払い方法

  1. 金融機関での引き落とし、ATMでの支払い
  2. 窓口での納付
  3. コンビニでの支払い
  4. 全国納付ネットからの支払い

全民健康保険の補償内容

  • 入院は、入院日数および病室(急性病室/慢性病室)に応じて費用の5%~30%を自己負担。外来は医療機関の等級に応じ50~150台湾元を自己負担(歯科、漢方50台湾元、救急150~450台湾元)。出産、重大病、予防保険は全額を給付。
  • 高額医療費:急性病室30日以内、慢性病室180日以内の退院の部分負担上限は1回30、000台湾元、年間50、000台湾元超過日数分は負担比率に従って負担。

※全民健康保険は台湾での入院や治療の補償です。死亡補償や盗難、破損などの補償、医療通訳、キャッシュレス治療などは無になります。

台湾の医療費

台湾の医療費は日本と比較すると安いとされています。ただし緊急性を要する日本への緊急輸搬送などが必要になった場合などは140万円前後必要になってくるので、保険に加入しているかいないかで大きな違いがでてきます。ここでは実際、台湾での医療費はどのくらいかかるのか、日本と比較しながら大体の目安をいくつかご紹介していきます。

項目名 日本 台湾
救急車を呼んだ場合の費用 無料
※一般的に海外では費用が発生することが多くあります
無料
病院の初診料 3,000円弱程 5,500円程度
虫垂炎の治療費 400,000円程

(日本の基準額は、10割負担を想定)
※平均入院日数は日本では4日程度

300,000円

(台湾の医療費水準は、日本の医療費に比べて8割程度の水準となります)

骨折時の治療費 20,000円 15,000円
病院の部屋代(1日平均) 個室:30,000円~100,000円

 

個室:5,000円~20,000円

 

台湾での海外旅行保険 保険金請求事例

台湾での高額保険金支払い事例としては、日本へ医療搬送されるケースが高額な支払い事例につながっている傾向です。台湾と日本は距離が近いため数千万円単位の保険金請求にはつながっていませんが、とはいえいきなり数百万円の治療費を支払うことも難しいかと思いますので、リスクカバーとして海外旅行保険へ加入することも視野に入れた方が良いでしょう。

No. 内容 請求金額
1 クルーズ船内でベッドから転落、首を痛め下船し受診。椎間板ヘルニア・胸椎骨折と診断され14日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。  617万円
2 空港到着後に突然意識不明となる。くも膜下出血と診断され30日間入院・手術。家族が現地に駆けつける。医師・看護師が付き添い、日本へ医療搬送。  465万円
3 ベランダから落下。胸椎・腰椎他骨折、脊髄損傷の診断。214日間の入院および手術。看護師が付き添い医療搬送。 456万円

出典;ジェイアイ傷害火災保険 海外の事故例

留学やワーキングホリデーで台湾に滞在する際の保険は?

台湾へ留学する場合の留学保険

台湾に留学する場合は、留学保険の加入は必須でありません。ワーキングホリデーを利用して台湾に滞在する場合は、ワーホリ保険の加入が必須なので、このあたりが少々異なります。

また、台湾に渡航し6か月以降には台湾の全民健康保険に強制加入が必須になります。台湾の病院で治療を受ける場合には35%を自己負担することとなります。しかしながら、全民健康保険は台湾での治療や入院の補償になることから、万が一なにかのトラブルが発生し、意思表示が自分でできなくなった場合の高額な医療費、医療移送費などを考慮し、万が一のことを考えて海外旅行保険に加入していくという方も多くいます。海外旅行保険は医療通訳やサポートも受けられることから、慣れない土地での留学生活を安心できるものにするためには、加入しておくのがベターです。また、盗難に遭遇してしまったり器物を破損してしまったという場合にも心強く、キャッシュレスで治療を受けられるサービスや語学に心配がある場合でも日本語でサポートしてもらえることもあるので、安心度も大きく異なります。保険の料金は補償内容や補償金額によって変わりますが、自分にとって何が必要かを考慮した上で選ぶといいでしょう。

台湾
【台湾留学保険】安くする方法、台湾の医療制度などを解説

台湾は、日本人の留学先ランキングでアメリカ・中国に次ぐ3位(外務省調査)と非常に弊社でも取り扱いの多い渡航先となっています。(調査結果:2016年時点)台湾への留学・ワーホリ・海外旅行保険を選ぶ上での ...

続きを見る

台湾へワーキングホリデーする際のワーホリ保険

台湾のワーキングホリデーはビザの申請にあたり、海外保険(ワーホリ保険)に加入書類の原本が必要です。ワーキングホリデーで滞在する方の中には保険が高額という理由で、保険に加入せずに行こうと考える方もいますが、台湾へワーキングホリデーに行く場合は海外旅行保険加入は必須となります。

ワーホリ保険の特徴としては、医療に関する保険だけでなく、携行品に関する補償や渡航時においての飛行機遅延費用や手荷物遅延費用などの補償もついているものなど、その種類は様々です。また、現地の医療機関を訪れる際には日本語通訳のサポートがあるなど、手厚い補償があるので安心もできます。保険料は15~20万円ほどかかってしまうので決して安いとは言えませんが、補償される項目をチェックして選んでいくと安くなることもあります。何よりも安心と手厚い補償がついてくるので、万が一の時のことを考えると決して高いものではないことがわかることでしょう。

最近は日本の国民健康保険で台湾のワーホリビザの申請も可能になっています。一般的に多くの方は、日本を出発する際に一度保険を脱退してから、帰国後に再度加入していますが、この国民健康保険に加入したままでも可能というわけです。市役所などで国民健康保険の海外医療費の資料を入手し、保険証のコピーをビザ申請時に提出する方法です。この場合の注意点としては、海外で受けた治療を日本で受けた際の金額に置き換え、その7割が補償されるというもの。台湾は日本と比較すると医療費は基本的に安く収まるといわれていますが、7割しか補償されないということもしっかりと把握しておくことが必要です。ワーホリ保険に加入するか国民健康保険を利用するかは人それぞれですが、万が一の時に備えておくのが保険。しっかりと見極めることも重要ですね。

台湾
【台湾ワーホリ保険】本当に必要?台湾の医療制度と共に解説

アジア随一の親日国である台湾。総面積は九州ほどの大きさでありながら、近年は経済成長率が著しく、一人当たりの国内総生産はすでに日本を上回っています。「世界で最も裕福な国・地域ランキング」ではトップ20位 ...

続きを見る

また、クレジットカードに付帯している海外保険を利用する方もいますが、台湾のワーホリのビザ取得時に条件となっている滞在期間をカバーする海外保険には該当しないことから、ビザが下りない可能性も出てきます。クレジットカード付帯の保険は現地でのサービスが含まれていなかったりすることもあり、デメリットも多いことから、ワーホリで長期滞在する場合にはおすすめできません。

クレジットカード
【徹底検証】留学・ワーホリはクレジットカード保険で十分?

保険Timesには日々海外留学・ワーホリ・旅行などの保険をどう加入すればいいか?というお問い合わせを多数いただくのですが、その中でもクレジットカードの付帯保険との併用に関するご相談も多くいただきます。 ...

続きを見る

まとめ

台湾に留学やワーキングホリデーで滞在するために必要になってくる保険事情についてご紹介しましたが、いかがでしたか?台湾は親日家も多いことで知られ、日本人にとっても非常に馴染み深い国の1つです。滞在中は勉強はもちろんのことですが、多くのことを学んで充実した時間を過ごしたいものですね。台湾は治安もいい国ですが、病気になったりケガをしたり、何が起こるかはわかりません。万が一何かトラブルが起こっても慌てて困らないよう、サポートが充実している保険選びは重要なポイントになってきますね。台湾へ留学やワーホリを検討している方は、ぜひここでご紹介した内容を参考にしながら自分に合う保険選びをしてくださいね。

\見積もり依頼で保険料が安くなる/

【無料】見積りスタート

海外旅行保険専任アドバイザーに不明点を相談

本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。
  • この記事を書いた人

保険Times Magazine編集部

株式会社インシュアランスブレーンでは、生命保険、損害保険の国内主要会社を取り扱っており、"お客様目線での保険選び"ができるようサポートさせていただいております。個人のライフプランから会社のリスクマネジメントなどお気軽にご相談ください。

-海外旅行保険, 留学情報
-,

Copyright© 保険Times Magazine , 2020 All Rights Reserved.