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オーストラリアのワーホリ保険は必要?現地保険OVHCとの比較と入院費の実例

オーストラリアのワーホリで、保険はビザの必須条件ではありませんが、入っておくのが基本です。日本人はオーストラリアの公的医療保険(メディケア)を使えず、医療費は全額自己負担になります。シドニーの公立病院では、入院1日で約31万円(A$2,838)という料金表もあります。現地の保険OVHCは安いものの、補償は医療費が中心です。

この記事のポイント
✓ワーホリビザ(サブクラス417)に保険は必須条件ではない。ただしビザに条件「8501」が付いたら加入が必要
✓日本人はメディケアの対象外。シドニーの公立病院の入院費は1日A$2,838(約31万円)の例も
✓現地の保険OVHCは医療費が中心。盗難・賠償・日本語サポートまで備えるなら日本のワーホリ保険
眞榮城
この記事の監修者
眞榮城 孝浩
保険相談Times 編集部 兼 海外保険アドバイザー
損害保険募集人海外旅行保険・ワーホリ保険の相談4,000件以上
海外旅行・留学・ワーキングホリデーの保険相談に携わり、渡航目的や滞在期間に応じた補償選びを案内しています。保険相談Timesで留学・ワーホリ保険の記事を監修・執筆しています。
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※加入実績・渡航支援実績は2017年〜2026年10月の集計(海外保険Times調べ)

目次

オーストラリアのワーホリに保険は必要?

答えは、ビザの必須条件ではないが、入っておくのが基本です。ビザの条件と、それでも入っておくべき理由を順に見ていきます。

ビザの条件としては「原則なし。ただし8501が付けば必要」

日本人が使うワーホリビザ(サブクラス417)では、保険の加入はすべての人に必須条件ではありません。ただし、オーストラリア内務省は417を「条件8501を個別に付けることがあるビザ」としています1。ビザの許可通知(Grant Notice)に「8501」があれば、滞在中ずっと十分な医療保険に入っている必要があります2。

自分のビザに8501が付いているかは、許可通知の「Visa conditions」か、内務省のオンライン確認(VEVO)で確かめられます。

ワーホリビザの主な条件内容
年齢申請時に18歳〜30歳
資金滞在初期の生活費として約A$5,000(帰りの航空券代は別に必要)
ワーホリの回数1回目は過去にワーホリビザで入国していないこと。指定の仕事をすれば2回目・3回目も申請できる
保険必須条件ではない(8501が付いた場合は必要)
保険相談Times編集部

まず、ビザの許可通知に「8501」があるかを確かめましょう。付いていれば保険は必須です。付いていなくても、日本人は医療費が全額自己負担になるので、入っておくのが基本です。

※出典:在日オーストラリア大使館3、オーストラリア内務省14

ビザの条件でなくても保険に入っておくべき理由

日本人はメディケア(オーストラリアの公的医療保険)2を使えません。メディケアの一部を使える相互協定(RHCA)の対象国はイギリスやニュージーランドなどで、日本は入っていません5。そのため、医療費は全額自分で払うことになります。

費用の例金額
シドニーの公立病院の入院費(メディケア対象外の人・一般入院の最初の21日間)1日A$2,838(約31万円)
同じ料金で21日間入院した場合約650万円
救急車(ビクトリア州の都市部の緊急搬送)A$1,477(約16万円)6

入院費は南東シドニー地域保健局の料金表7をもとにしています(1豪ドル=約109円〈2026年10月2日時点。三菱UFJ銀行の公表仲値109.42円〉で換算)。部屋代などの入院料の料金で、医師の診療費や検査費は別にかかります。入院の区分によって金額は違い、条件8501が付いたビザの人の大部屋などには1日A$787の区分もあります。

また、レストランで旅券の入ったかばんを盗まれるなど、旅行者を狙った置き引きや盗難も起きています8。医療費だけでなく、持ち物の補償も考えておきましょう。

(図解)オーストラリア現地のリスク:事故、病気、盗難
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ワーホリ用の保険はある?4つの選択肢を比較

オーストラリアのワーホリで選べる備え方は、主に次の4つです。

日本のワーホリ保険現地の保険(OVHC)海外の保険会社の医療保険クレジットカード付帯
医療費○○(病院の医療費が中心)○△(金額が小さいことがある)
持ち物の盗難・破損○×△△
賠償責任○×△△
日本語のサポート○△(英語が基本)△○
キャッシュレス診療○(提携病院)△(提携先による)×(立て替えが基本)△
期間1年以上も可月ごとに続けられる1年以上も可出国から90日程度まで
保険相談Times編集部

保険料の安さだけならOVHCですが、盗難や賠償、日本語のサポートまで備えたいなら日本のワーホリ保険です。英語での病院や請求のやりとりにどれくらい慣れているかで考えると、選びやすくなります。

※一般的な傾向です。補償内容は商品ごとに違うため、加入前に各社の重要事項説明書・約款で確かめてください。

日本のワーホリ保険とオーストラリア現地の保険の比較

日本のワーホリ保険

医療費から持ち物の盗難、賠償まで、ワーホリ中のトラブルをまとめて備えられる保険です。提携病院ならキャッシュレスで受診でき、24時間日本語で相談できます。シェアハウスの備品を壊した(賠償責任)、スマホを盗まれた(携行品損害)といったワーホリならではのトラブルにも対応します。

一時帰国の予定があるなら、一時帰国中補償特約も検討しましょう。一時帰国が30日以内で、もとの滞在先に戻る場合は、一時帰国中に日本で受けた治療も補償されます(条件は商品によって違います)。

現地の保険OVHC

OVHC(Overseas Visitor Health Cover)は、オーストラリアの保険会社が売っている、ビザ保有者向けの医療保険です2。ワーホリビザでも加入でき、8501の条件を満たせる商品もあります。

保険料は安めで月ごとに続けられますが、補償は病院での医療費が中心で、盗難や賠償は対象外です。病院では一度立て替えて、あとから英語で請求する場面も多くなります。

海外の保険会社の医療保険

オーストラリア国外(ニュージーランドやドイツなど)の保険会社が販売する、長期滞在者向けの医療保険です。日本の保険より安いことが多い一方、基本は立て替え払いで、請求は英語になります。免責金額や、一時帰国で契約が切れるといった条件もあるので、約款をよく読むことが前提です。

クレジットカード付帯の保険

追加の費用はかかりませんが、補償は出国から90日程度までのものがほとんどで、1年のワーホリでは残りの期間が無保険になります。旅行代金をカードで払うことが条件の「利用付帯」のカードもあるので、条件も確かめておきましょう。

ワーホリ保険に加入するほうが安い?

毎月の保険料だけを見れば、OVHCやクレジットカード付帯の保険を組み合わせるほうが安くなります。ただし、比べるべきなのは「保険料」だけでなく、何かあったときに自分で払う金額です。

OVHCやクレジットカード付帯で代わりになる?

自分の状況に当てはめると、次のように考えられます。

あなたの状況おすすめの備え方
英語での病院や請求のやりとりに不安がある日本のワーホリ保険(日本語サポート・キャッシュレス)
スマホやパソコンなど高価な物を持っていく日本のワーホリ保険(携行品損害・生活用動産)
シェアハウスで暮らす・自転車に乗る賠償責任が付いた保険(日本のワーホリ保険など)
ビザに8501が付いた8501を満たすOVHC、または条件を満たす保険
英語に慣れていて、保険料をできるだけ抑えたいOVHC+必要に応じて持ち物・賠償の備え

「最初の3か月はクレジットカード付帯、残りはOVHC」という組み合わせもありますが、補償の切れ目にトラブルが起きると無保険になります。補償の切れ目をつくらないよう、出発から帰国まで同じ保険で通せる備え方を選びましょう。

オーストラリアのワーホリに保険は入らない人もいる?

保険に入らずにワーホリをする人がいるのは、ビザの必須条件ではないことや、保険料を抑えたいことが主な理由です。ただし、無保険で入院すると、シドニーの公立病院では1日約31万円の入院費がそのまま自己負担になります。盗難や、他人の物を壊したときの賠償もすべて自分で払うことになるので、少なくとも医療費の備えは用意しておきましょう。

オーストラリアのワーホリ保険の選び方

日本のワーホリ保険を選ぶときは、「治療・救援費用」を厚くしたうえで、持ち物や暮らし方に合わせて補償を組み立てます。

オーストラリアのワーホリで外せない補償:治療・救援費用、賠償責任、持ち物の補償
  • 治療・救援費用(無制限か高めの金額):入院が3週間続けば約650万円になるため、上限を気にせず治療できる無制限が安心
  • 賠償責任(1億円が目安):シェアハウスで水を出しっぱなしにして階下に浸水させた、自転車で人にぶつかったなど、他人に損害を与えたときの補償
  • 携行品損害:カフェでの置き引きなど、外に持ち歩くスマホやカメラの盗難・破損に備える
  • 生活用動産:シェアハウスに置いている家具や家電、衣類の盗難・破損に備える

ワーホリ保険の主な補償

ワーホリ保険で選べる主な補償は、次のとおりです。

補償項目何が補償されるか
治療・救援費用現地での治療費、家族が駆けつける費用など
傷害死亡・後遺障害けがで亡くなった、後遺障害が残ったとき
疾病死亡病気で亡くなったとき
賠償責任他人にけがをさせた、他人の物を壊したとき
携行品損害持ち歩く物の盗難・破損
生活用動産住まいに置いた物の盗難・破損
航空機寄託手荷物遅延預けた荷物が届かず、日用品を買ったとき
緊急一時帰国家族の危篤などで一時帰国するとき

保険料はどう決まる?

ワーホリ保険の保険料は、主に次の要素で決まります。

決まる要素保険料への影響
保険期間長いほど高くなる(1年・2年など)
治療・救援費用の金額大きくするほど高くなる(無制限が最も高い)
持ち物・賠償などの補償付けるほど高くなる
歯科治療などの特約付けると高くなる

保険料は渡航の期間や補償の組み合わせで大きく変わるので、自分の条件での金額は、海外保険Timesにお問い合わせいただくか、見積もりで確かめてください。

海外保険Timesで、オーストラリアのワーホリのために1年の保険に入った方の保険料は、中央値(真ん中の人)で約21.5万円でした。20万〜25万円の方が3人に2人です。

オーストラリアのワーホリで1年の保険に入った方の保険料の分布:20万円未満4%、20万〜25万円67%(3人に2人)、25万〜30万円28%。中央値(真ん中の人)は約21.5万円

海外保険Timesの調べ(2025年10月〜2026年9月に成約した契約。1名・1年の契約)

補償される例・されない例

日本のワーホリ保険で、よくある場面がどう扱われるかの例です(商品や約款によって違います)。

場面補償
急病で入院し、手術を受けた○ 治療・救援費用
カフェでスマホを置き引きされた○ 携行品損害(置き忘れ・紛失は対象外)
シェアハウスで水を出しっぱなしにして階下を水浸しにした○ 賠償責任
アルバイト中にお客さんの物を壊した× 仕事中の賠償は対象外のことが多い
渡航前からの持病が悪化した× 原則対象外(特約で一部補償できる商品もある)
虫歯の治療× 歯科治療の特約がなければ対象外
保険相談Times編集部

仕事中の賠償や、渡航前からの持病、歯の治療は、対象外になりやすいので注意してください。気になる場面があれば、申し込みの前に約款で確かめるか、相談しておくと安心です。

保険料は、死亡補償など必要性の低い補償を見直すと抑えられます。ただし、治療・救援費用と賠償責任は削りすぎないようにしましょう。保険料の目安や国ごとの条件は、ワーホリ保険の選び方の記事でも紹介しています。

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※加入実績・渡航支援実績は2017年〜2026年10月の集計(海外保険Times調べ)

保険の申し込みと現地での使い方

申し込みの時期と流れ

日本のワーホリ保険は、日本を出発する前に加入するのが原則です。出発後に新しく入ることはできない商品が多いので注意しましょう。海外保険Timesでは、出発の1〜2営業日前までお申し込みいただけます。セカンドワーホリなどで滞在が延びそうなら、延長は今の保険期間が終わる前に手続きが必要です。

  • Webの申し込みフォームに必要事項を入力する
  • 保険料を支払う
  • 保険証券(加入証明)をメールなどで受け取る

オーストラリアは、海外保険Timesへのワーホリの相談でいちばん多い渡航先です(32.0%)。

海外保険Timesの調べ(2025年10月〜2026年9月に寄せられた相談。長期の渡航の相談が中心)

海外保険Timesへの相談全体では、相談の時期の中央値(真ん中の人)は出発の27日前(約4週間前)です。一方で、22.3%は出発1週間以内のご相談でした。書類の手続きが必要なプランもあるため、出発の1か月前を目安に相談すると、選べるプランが広がります。

海外保険Timesの調べ(2025年10月〜2026年9月に寄せられた相談。長期の渡航の相談が中心)

保険相談Times編集部

日本のワーホリ保険は、出発前にしか入れない商品が多くあります。セカンドワーホリなどで滞在が延びそうなら、今の保険期間が終わる前に延長の手続きをしておきましょう。

現地で病院にかかるとき

オーストラリアでは、まず一般開業医(GP)を受診するのが基本です。専門医にかかるにはGPの紹介が必要で、急ぐときは病院の救急外来を使います。日本のワーホリ保険なら、保険会社のサポートデスクに連絡すると、提携病院でキャッシュレスで受診できます。

保険金を請求するとき

請求は、次の流れで進みます。

  • 事故や病気が起きたら、すぐに保険会社に連絡する
  • 診断書・領収書・事故の証明書など、必要な書類をそろえて出す
  • 保険会社の審査のあと、保険金が支払われる

オーストラリアのワーホリ保険に関するよくある質問(FAQ)

オーストラリアのワーホリに行くのに保険は必要ですか?

ワーホリビザの必須条件ではありませんが、ビザに条件「8501」が付いた場合は加入が必要です。日本人はメディケアを使えず医療費は全額自己負担のため、条件に関係なく入っておくのが基本です。

ワーホリで保険に加入するほうが安いですか?

毎月の保険料だけなら、OVHCやクレジットカード付帯の保険のほうが安くなります。ただし、盗難・賠償・日本語サポートは備えられないことが多く、何かあったときの自己負担は大きくなります。英語でのやりとりに不安があるなら、日本語で相談できる日本のワーホリ保険も選択肢になります。

オーストラリアのワーホリに保険は入らない人もいますか?

ビザの必須条件ではないため、入らない人もいます。ただ、入院1日で約31万円の料金表もあり、無保険はおすすめできません。

ワーホリ用の保険はありますか?

日本の保険会社のワーホリ保険(1年以上の長期で入れる海外旅行保険)、現地の保険OVHC、海外の保険会社の医療保険などがあります。それぞれの違いは記事中の比較表をご覧ください。

現地で保険に入ったり、延長したりできますか?

OVHCは現地でも加入できます。日本のワーホリ保険は日本を出る前の加入が原則で、延長は今の保険期間が終わる前に手続きが必要です。

歯の治療は保険で補償されますか?

一般的なワーホリ保険やOVHCでは、歯科治療は対象外のことが多いです。特約で備えられるプランもありますが、渡航前に日本で治療を済ませておくのがおすすめです。

クレジットカード付帯の保険は何か月まで有効ですか?

多くは出国から90日程度までです。1年のワーホリでは残りの期間が無保険になるため、別の保険が必要です。

ワーホリの前に、フィリピンなどで語学学校に通う場合は?

海外保険Timesにもよくいただく相談です。この場合は、日本を出発する日から、立ち寄る国を含めて1つの保険に入るのが基本です。途中の国からオーストラリアに移るときに、新しく別の保険に入り直すことは基本的にできないので、申し込みのときに両方の国を伝えてください。

まとめ

オーストラリアのワーホリ保険のポイントをまとめます。

  • ワーホリビザ(417)に保険は必須条件ではないが、8501が付いたら必要
  • 日本人はメディケアの対象外。シドニーでは入院1日で約31万円の例も
  • OVHCは医療費が中心。盗難・賠償・日本語サポートまで備えるなら日本のワーホリ保険
  • 日本のワーホリ保険は出発前に加入。海外保険Timesは出発の1〜2営業日前まで申し込める

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※加入実績・渡航支援実績は2017年〜2026年10月の集計(海外保険Times調べ)

※本記事に記載の制度・保険料・保険会社のサービスに関する情報は記事更新時点のものであり、今後変更される可能性があります。最新の情報はオーストラリア内務省や保険会社の資料をご確認ください。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

出典・参考

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この記事を書いた人

眞榮城 孝浩のアバター 眞榮城 孝浩 保険相談Times編集部 兼 海外保険アドバイザー 眞榮城 孝浩

海外旅行保険・留学ワーホリ保険を中心に4,000件以上の保険相談の対応実績。海外での「医療費トラブル」や「現地保険・大学指定保険」など、海外長期滞在における保険選びに精通。現在は保険相談Times編集部にて、留学・ワーホリ保険記事を中心に企画・執筆。損害保険募集人資格保有。「海外への渡航前に不安を少しでも解消できる保険情報」をわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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