現地で働きながら生活ができるワーキングホリデー制度。ヨーロッパの英語圏でイギリスに続いて、実はアイルランドもワーキングホリデーができるのはご存知ですか。首都ダブリンの中心地はパブやレストランで栄えていますが、少し街を出るととってものどかな雰囲気のアイルランド。最近ではアイルランドのダークヘッジという場所が『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地となっています。雄大な自然と緑がトレードマーク。ケルト文化の残るヨーロッパのこの島は、イギリスよりも物価が安く日本人が少ない穴場のワーホリ国です。では、どのくらいの予算を用意してアイルランドワーホリに望めばいいのか。出来るだけ安く行くことができれば、夢が近づきますよね。ここでは、アイルランドのワーホリにかかる費用の目安をご紹介します。また節約方法もご紹介しますので、アイルランドワーホリ前にぜひチェックして下さいね。
・アイルランドの物価水準は、ワーホリ人気都市は東京よりも-22~+7%となっています。
・アイルランドワーホリをする際に費用項目として大きいのは学費、生活費(宿泊費、食費)、保険の3点となります。
・アイルランドのワーホリ保険に関しては、補償内容をカスタマイズすることで費用を抑えることが可能です。
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アイルランドワーキングホリデーとは
まず、アイルランドのワーキングホリデー制度について少しご案内します。
アイルランドのワーキングホリデービザの申請期間は1年に2回(年によって変わる場合がありますので、都度ご確認下さい)。18歳から30歳までの方を対象にした最長1年間のビザです。また、滞在期間中をカバーする保険の加入は必須です。申請は、アイルランド大使館ホームページから申請書を提出するところから始まります。ワーホリを考えている方は早めに申請期間や書類などを確認しておきましょう。
またワーホリ期間中、現在のところ就学・就労において制限はないので、自身のペースに合わせた生活を計画できます。
アイルランドのワーホリ人気都市の物価水準を東京と比較
日本 | アイルランド | |||
東京 | ダブリン | コルク | リムリック | |
食品 | 1 | -8% | -15% | -15% |
家賃 | 1 | -1% | -32% | -41% |
衣類 | 1 | 7% | 0% | -11% |
交通 | 1 | 32% | -13% | -13% |
パーソナルケア | 1 | -7% | -14% | -23% |
エンタメ | 1 | 6% | -8% | -8% |
合計 | 1 | 7% | -18% | -22% |
出典:Expatistan
アイルランドでワーホリをするには、どれくらいの費用が必要になってくるのでしょうか。まずは、各人気都市の物価水準について確認していきましょう。Expatistanの生活費調査によると、アイルランドの各都市の物価は東京に対して-22~+7%となっています。東京で1ヶ月節約しながら賃貸で生活するとかかる生活費は15万円前後と考えると、アイルランドで生活するには11-16万円かかると考えるとわかりやすいでしょう。
アイルランドワーホリ費用の期間別比較
6ヶ月 | 1年 | |
ワーホリ費用 | 104~189万円 | 155~290万円 |
アルバイト代(月10万円計算) | 60万円 | 120万円 |
ワーホリ費用-アルバイト代 | 44~129万円 | 35万円〜170万円 |
アイルランドワーホリ費用を期間別にまとめると、上記のようになります。費用の内訳に関しては後述しますが、ワーホリ費用全体に占める割合が大きいのは、1.学費、2.生活費(宿泊・食費)、3.航空費、4.ワーホリ保険費用の大きく4つに分類されますので、それぞれの内訳を解説していきます。
6カ月のアイルランドワーホリ費用
6カ月ほど経つと、そろそろ宿泊先もホームステイからフラットシェアに変わり、落ち着いている頃でしょうか。学校生活も終え仕事を探している方も多いでしょう。6ヶ月のワーキングホリデー費用の平均は約150万円です。以下の表では、アイルランドワーキングホリデーで平均的な学校3ヶ月の予算でご紹介しています。
項目 | 費用 |
航空費 | 8万円〜18万円 |
宿泊費 | 42万円〜70万円 |
生活費 | 24万円〜50万円 |
学費(3か月分) | 25万円〜40万円 |
ワーホリ保険費用 | 5万円〜10万円 |
合計 | 104万円〜189万円 |
アイルランドの仕事探しは比較的厳しいと言えます。高い失業率のアイルランドは、現地の人でさえ、仕事を探すのは難しいと言われています。
積極的にコンタクトを取って仕事をゲットしましょう。また、他のヨーロッパでもそうですが仕事採用にコネクションが大事です。日頃から色々な人と積極的に交流することも大切ですね。
アイルランドのワーホリメーカーの仕事は、カフェやレストラン、ツアーガイドやオーペア、ゲストハウスの受付や事務などです。また日本で仕事の経験を生かして、建築関係の仕事やデザインの仕事をゲットした方もいます。英語力プラス何かできること、やりたいことがあれば、チャンスは広がりますね。
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1年間のアイルランドワーホリ費用
1年間のアイルランドワーキングホリデー費用は平均約200万円〜220万円です。その中で仕事をしたりして稼いで賄うことができるので、平均予算120万円〜150万円で出発する方が多いです。
項目 | 費用 |
航空費 | 10万円〜30万円 |
宿泊費 | 60万円〜100万円 |
生活費 | 50万円〜90万円 |
学費(3か月分) | 25万円〜40万円 |
ワーホリ保険費用 | 10万円〜30万円 |
合計 | 155万円〜290万円 |
1年間のアイルランドで体験することは、10人いれば10人とも違うようなバラエティに富んだ経験となると思います。
アイルランドは首都のダブリンだけではなく、他の都市でも魅力溢れるスポットがいっぱいです。せっかくのワーキングホリデー、週末やバケーションを利用してアイルランドを知り尽くしましょう。早めの予約でバスや電車のチケットが安くなる場合もあります。また、アイルランドのアクティビティも見逃せません。壮大な自然の中での釣りやサイクリング、乗馬などもあります。なかなか日本では経験できないことも、どんどんチャレンジすると濃いいアイルランドワーホリ生活になりますね。
海外旅行では、アイルランドは格安航空のライアンエアーの本場です。イギリスまでは飛行機で約1時間半。安い時には20ユーロなんてこともあります。また旅行先でユースホステルに滞在すれば、週末旅行が格安で実現可能です。せっかくヨーロッパにいるのだから近隣諸国への旅行も満喫したいですね。
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アイルランドワーホリの費用項目
航空券代
日本からアイルランド行きの直行便はなくヨーロッパや中東経由便が多く利用されています。ワーキングホリデーの場合、帰国前に他の国から日本へ帰るといった場合もあるので、片道航空券のみで出発する方も多いです。航空券は早めの購入が大事です。特に安いセールのチケットは早い者勝ちです。また、時間に余裕のあるワーキングホリデーなら途中経由国でストップオーバーをしてその国を少し楽しんでみるのもいいですね。
航空券は片道で平均約7,8万円。1年間のオープンチケットで平均約15万円くらいです。出発の時期をハイシーズンにするととても高くなることがあるので、出発日も余裕を持って決めましょう。
宿泊費
ワーキングホリデー1カ月目の宿泊方法はホームステイが多いです。エージェントを通して手配したり、通う学校で手配してもらうことがほとんどです。ホームステイ期間はそれぞれですが、学校と同様に3カ月くらいの滞在が一般的です。ホームステイのメリットはやはり朝・夕食事付きというところです。昼食費のみの出費となるので予算計画もたてやすく、散財することが少ないです。ホームステイの1カ月の平均は約9万円〜11万円です。またホームステイに関してはこちらの記事も参考にしてトラブルの無いように心がけておくとよいでしょう。
その他の宿泊方法は学校の寮、フラットシェアと呼ばれるアパートを共有して借りる方法があります。フラットシェアの場合、場所や条件にもよりますが平均月約5. 6万円です。フラットシェアが一般的ですが、もっと安く住みたい方にはルームシェアという方法もあります。ルームシェアだと月平均3万円くらいから可能でしょう。
生活費
生活費は食費・光熱費・携帯代・交通費・交際費が占めます。ホームステイの場合は、少しの食費と交際費だけになるので、現地での出費は少ないです。
一方、フラットシェアをする場合は、フラットを借りる前に光熱費の確認や交通機関の確認をすることが大事です。知らなかった、では後で思いがけない出費になる場合があります。
食費に関しては、アイルランドの外食は日本よりも割高です。ただスーパーで野菜や果物を購入する場合は日本と同じくらいか少し安いくらいです。日本ほど外食の文化もないので、自炊される方がほとんどです。うまく自炊すれば1カ月の食費は2,3 万円で収まります。
学費
ワーキングホリデーでアイルランドに出発する方のほとんどが始めの数ヶ月は学校に通います。やはり現地ではリスニングや会話力がとても大事になってくるので、慣れるためにも学校通いは必須でしょう。また、友人作りや色々な情報集めのためにも、行く価値はあると思います。語学学校は場所や学校規模で選べば、比較的お手頃な学校もあります。少し安めの語学学校は約8万円〜10万円です。
アイルランドの学校は他英語圏の国に比べても、少人数で教師の質も高いと知られています。積極的に授業に参加し、短期間での英語力アップを目指しましょう。
ワーホリ保険
アイルランドのワーキングホリデーの場合、ビザの取得に医療保険への加入が必須です。またアイルランドでのスリや盗難などに備えてのワーホリ保険の吟味は必須です。比較して相談しながら決めましょう。
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アイルランドワーホリの費用節約のポイント
さてここまでアイルランドでワーホリの期間別の費用総額を見てきましたがいかがでしょうか?以下からはさらにワーホリ費用を削減するためのポイントを4つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さいね。
英語力を日本でしっかりつけておく
アイルランドのワーキングホリデーは比較的英語力のある方が多いです。日本人が少ない環境でもタフにやっていくためにも、できれば中上級以上の英語力を身につけてから出発しましょう。というのも、アイルランドは日本人が少ないので、日本語を使う仕事も少ないです。必然的に英語を使って仕事をしなければなりません。折角ワーキングホリデーに来ていても学校だけでは味気ないですよね。語学学校費用を必要最低限に抑えるためにも、日本で英語力をつけておきましょう。
また、現地では無料の語学交流の会などで生の英語を話す機会を多く持つようにすれば、学校費用を節約でき英語のブラッシュアアップが図れます。
アルバイトをする
ワーキングホリデーの最大の目的は現地で働くことではないでしょうか。そして働いて生活費を賄うこともワーホリの醍醐味でしょう。働くことで予算を削減できるように行動できるといいですね。
アイルランドの仕事探しは、前述にもありますが簡単ではないでしょう。しかし、常に仕事にアンテナをはってチャンスが来れば捕まえられるようにしましょう。たとえば、常にバッグには履歴書を入れて、いいなと思ったカフェやレストランではとりあえず履歴書を配ってみる。知り合いが働いていれば、積極的に紹介してもらう。興味があるということを見せておくことは、非常に大切です。日本とは違い受け身ではなかなか仕事は見つかりません。自ら行動をして仕事を見つけましょう。
仕事が見つかれば、アイルランドの最低賃金は9,15 ユーロ(約1,200円)。フルタイムで働くことができれば、月給は約20万円。短期間でもかなりの費用を賄えます。稼ぐことで費用削減を目指しましょう。
外食は高い!自炊をする
アイルランドはパブの文化があります。友人とちょっと出かけるにも、とりあえずパブ。友人と交流するのに欠かせない存在です。このパブですが、ビールだけ飲んで食事はしない人が多いです。日本は比較的外食文化ですが、アイルランドは食事は家で食べることが多いです。また外食は高いため、郷に入れば郷に従えで、食事は自炊を心がけましょう。シェアメイトと一緒に料理を作る経験もとてもいい思い出になります。日本食材は割高ですが、アジアンマーケットで購入できます。また、たまにはヌードルバーなどを利用して息抜きをしつつ、節約を心がけるといいですね。
ワーホリ保険の見直しで節約
ワーキングホリデー中とても重要な保険。アクティビティ中に怪我をすることもあるかもしれません。ヨーロッパの中で比較的安全と言われるアイルランドですが、事件に巻き込まれる可能性も日本よりは多いでしょう。期間が長くなればなるほどしっかりと保険を選ぶことは大切です。
自身のワーホリの期間と補償ポイントをしっかりと選ぶことによって、思いがけず安くなることもあります。しっかり補償を吟味して、必要なものと削れるものを分けて選んでいきましょう。
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まとめ
アイルランドは妖精が住む国と言われています。おとぎ話のような国。アットホームでフレンドリーなアイルランド人。近年、そんなアイルランドにワーキングホリデーに行く人が増えてきています。英語力が他の英語圏のワーホリ国よりも少し高めに要求されるので、落ち着いた年齢の方が多いのも特徴です。
英語のみで海外に住むということは、最初はとても心細く感じると思います。それが、アルバイトの面接や電話の経験。仕事の経験を積むことによって、とても大きな自信を手に入れることができます。事前にしっかりと敵を知り、十分な予算計画をたてて望みましょう。ステップアップできるワーホリ生活でありますように!
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