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【解説】渡航後に後悔しないポーランドのワーホリ保険の選び方

ポーランドワーホリ保険

多彩な芸術や独自の文化、高い質の教育などヨーロッパの中でも特徴的な色を持つポーランドは、あまり知られてはいませんが、日本とポーランドの間にはワーホリ協定が結ばれており、ビザを取得すれば誰でもポーランドで1年間過ごすことができます。

ワーホリ先で人気のカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏とは全く異なる北欧文化に興味がある方にとって、非常に魅力的なものです。

長期間海外で過ごすことになれば保険への加入は必須でしょう。

今回は、ポーランドワーホリで必要になる保険についてご紹介していきます。

ポーランドのワーホリ保険ポイント3つ

・ポーランドへワーホリ渡航する際、ビザ申請時にワーホリ保険の加入証明が必要です。
・ポーランドの医療水準は先進国と比較すると低く、高額ではありますが医療レベルが比較的高い私立病院への通院可能性を考えておきましょう。
・ポーランドへ渡航する際のワーホリ保険の選び方のポイントは、自身の条件に合わせて補償内容をカスタマイズすることです。

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目次

ポーランドの治安状況について

外務省によりますと、ポーランドでは2003年をピークに犯罪認知件数は減少しており、欧米主要国と比較しても犯罪発生率が著しく高いということはありません。

しかし、窃盗、空き巣、車上荒らしなどの金銭に関する犯罪は多く、また、近年インターネットやクレジットカードを使った詐欺事件が増加しています。

これらの被害は、外国人観光客や留学生なども遭いやすいため注意が必要です。

首都のワルシャワは特に犯罪発生率が高いとされており、ワルシャワ内の中央駅を始めとする公共交通機関周辺及び公共交通機関の車内、飲食店が立ち並ぶ憲法広場周辺(特に夜間)、旧市街などの観光スポット、大型スーパーマーケット,ショッピングモール周辺などでは注意が必要です。

国際空港とワルシャワ中央駅を結ぶ市バス「175番」路線は特に盗難の被害が多いようですので、現地到着後は注意して移動してください。

詳しい治安状況につきましては、以下のHPでご覧いただけます。

参照:外務省海外安全ホームページ

ポーランドの医療事情について

ポーランドの気なる医療事情について、こちらでは「医療レベル」「医療システム」「現地の医療保険」3つの項目に分けてご紹介していきます。

ポーランドの医療レベル

ポーランド医療水準

出典:Health Care Index by Country 2020

Health Care Index by Country2020の調査によると、ポーランド医療水準は世界93か国中53位となっています。

ちなみに1位は台湾、2位は韓国、3位は日本となっています。

ポーランドの医療レベルは、他の先進国と比べて比較的低いと言えます。

常に多くの患者を抱えて待ち時間が長い、設備が旧式で利用できないこともある、など問題を抱えています。

結論として普段、日本国内で受けられる医療レベルと比べると、多少の不安が残ります

近年、設備が比較的充実した私立の病院が増えてきており、公立病院とは異なり英語も使用できることから外国人居住者が多く利用しています。

私立病院であれば安心はできますが、医療費がヨーロッパ基準であるため、かなり高額になってしまうという欠点もあります。

そういった面からも、ワーホリ保険(海外保険)に加入しておくことをおすすめします

ポーランドの医療システム

ポーランドでは、他のヨーロッパ諸国同様にホームドクター制を採用しています

体調不良の時は、まずこのホームドクターで診察を受けます。

ここで大半の風邪などによる症状には薬が処方されて診察が終わりますが、より専門性の高い検査や診察が必要と判断された場合は、紹介状を書いてもらい、総合病院を後日受診する事になります。

ただし、公立の総合病院での治療は待ち時間が非常に長く、設備も整っていないため、多くの外国人は私立の総合病院を受診します

現地の医療保険

ポーランドには、日本の国民保険のような、「国家保険基金(NFZ)」と呼ばれる保険が存在し、ワーホリ参加者で仕事をする方は必ず加入しなければなりません

この保険は、公立病院で受診した場合に適用され、その受診料は無料ですが、医療の質が補償されている私立病院はその対象外のため医療費は高額になってしまいます。

私立病院でよりよい医療を受けるためにも、ワーホリ保険への加入は必要になってくるでしょう。

ポーランドのワーホリに向いている保険と向いていない保険

ポーランドの医療の質や保険についてご紹介しましたが、それらを踏まえた上でポーランドワーホリに向いている保険と、そうでない保険をご紹介します。

向いている保険:ワーホリ保険

ポーランドワーホリに向いている保険としてワーホリ保険が挙げられます。

ポーランドへワーキングホリデーで渡航する場合は海外旅行保険(ワーホリ保険)の加入証明書が必要となります。

ワーホリ保険の加入条件としては、緊急一時帰国、救援・治療・入院や死亡などの費用を補償し最低30,000ユーロ以上の補償がされることが条件となっています。

現地でより質の高い私立病院を受診するにあたって気になる医療費は、ワーホリ保険でカバーすることができます。

向いていない保険:国民健康保険

ポーランドワーホリにおいて向いていない保険は、国民健康保険です。

国民健康保険は、海外の医療を受診したとしても、必要書類をそろえれば補償金が返って来るというシステムですが、ワーホリ保険と比べてその補償金額に差がでてきます。

国民健康保険の場合、現地で受けた医療と同等のものを日本で受けた場合の費用の7割が返金されるため、返金額は実際の支払額よりもかなり少額になるケースがあります。

例えば、現地の治療費が100万円だったとして、それと同等の治療を日本で受けた場合は60万円と判断された場合、その7割の42万円しか返金されないことになります。

日本の医療費は、保険適用前の10割負担であっても欧米の医療費よりも安いと言われていますので、そういった面を考えると国民健康保険はポーランドワーホリには向いていないと思われます。

ポーランドワーホリの長期滞在で役立つ補償内容

ここでは、ポーランドワーホリの長期滞在に役立つ補償内容を、医療以外の視点からご紹介します。

これらの補償内容は、ワーホリ保険ならではのものとなっており、現地の保険ではカバーされていません。

生活用動産補償

ポーランドにおいて、窃盗被害と並んで多いのが空き巣の被害で、実際に外務省ホームページでも空き巣に関する注意喚起がされています。

もし、自分のアパートが空き巣被害に遭い、何か大切な物が盗まれたり、壊されたりしても屋内での事象であるため上記の携行品損害補償ではカバーしきれませんが、携行品損害の幅をさらに広げた「生活用動産補償」が役に立ちます

こちらは、携行品損害のカバー項目にプラスして、住居内での被害にも対応しています。

万が一の時のために、生活用動産補償には加入されることをおすすめします。

飛行機トラブルに関する補償

ポーランドに行くには、日本からポーランドまでの直行便はないため、ヨーロッパの主要都市で乗り継ぎをしてポーランドに入国する必要があります。

乗り継ぎが多いとその分、飛行機の遅延やキャンセルなどの飛行機トラブルに遭う可能性が高まります。

ワーホリ保険は、そういった飛行機トラブルにも対応しており、遅延やキャンセルにより急遽必要になったホテルや生活用品代を補償してくれます。

特に、長旅になるポーランドまでは、飛行機トラブルなどの補償があれば安心して行くことができます

ワーホリ保険に入っておくメリット

キャッシュレスで受診できる

ポーランドの医療レベルの項目では、特に公立病院は設備が不十分で待ち時間が長いため、私立の病院へ行くことをおすすめしましたが、私立の病院へ行けば、医療費もかなり高額になります。

支払いはクレジットカードでも可能ですが、高額になりすぎればそれも支払うことが難しくなります。

しかし、ワーホリ保険に加入をしていれば、その保険会社の提携病院であればキャッシュレスで受診することができるため安心です。

診察料金を気にせずに病院へ行けることは、ワーホリ保険のメリットと言えます。

電話での通訳サービス

2点目は、言語についてです。

ポーランド人は、ヨーロッパの中でも英語が苦手と言われており、日常生活は英語ができれば困らないその他の北欧諸国とは違い、生活にはポーランド語が必ず必要となってきます。

病院も例外ではなく、公立病院で英語対応を受けられるところはほとんどなく、私立病院も英語対応が近年増えてきていると言われているものの、やはりポーランド語が必要である所は依然として多いです。

もちろんポーランド語でやり取りできることが望ましいですが、医療関連の言葉となるとなかなか難しく、重要な内容を聞き逃してしまう可能性も考えられるでしょう。

そんな時には、ワーホリ保険の通訳サービスをご利用ください。

ほとんどの保険会社は、時差に関係なく通訳サービスを行っており、言語面で不自由がある場合にご利用いただけます。

自分に合った補償にカスタマイズできる

ワーホリ保険の1番の特徴は、自分に合ったに補償内容をカスタマイズできるということです。

補償内容によく目を通して見ると、自分には必要のないものも含まれていたり、逆に「歯科治療に関する補償」など後付けしたい補償もあったりします。

ワーホリ保険は、不要な補償内容を除外したり、手厚く補償したい項目を付け加えたりすることでカスタマイズできるメリットがあります

ワーホリ保険に入った方が良い人

ポーランド語にも英語にも不安がある方

ワーホリ保険に加入したほうが良い方は、ポーランド語にも英語にも不安がある方です。

多くの方は、ワーホリを言語習得の機会として捉えて参加されます。

しかし、病気やケガなどの重大なことについては日本語で100%説明を理解する必要があるため、言語面での不安がすこしでもある方は、是非ワーホリ保険に加入をしておき、通訳サービスを受けてください。

特に、ポーランド語は世界で最も習得が難しい言語で、話し言葉を理解することは非常に難しいと言われています。

いざという時のためにも、ワーホリ保険への加入をおすすめします。

盗難被害が心配な方

犯罪率が決して低いとは言えないポーランドでの長期滞在では、やはり金品に関する被害が心配です。

特に日本製品は海外でも高値で売買されているため、盗難の対象にされやすく、被害に遭われる日本人も少なくありません。

高額なカメラや携帯、パソコンなどを盗まれた際、金額が高いためすぐに代替品を購入することは簡単なことではありません。

対象物の購入金額が全額戻ってくるわけではありませんが、それでも補償金を受け取れるとなると安心です。

まとめ

ポーランドの医療は、設備や待ち時間の面であまり充実しているとは言えず、それを避けるためにも私立病院での受診が好ましいですが、次は現地の保険対象外という問題が出てきます。

また、医療費に加え、窃盗犯罪が多いポーランドでは、生活面も補償しているワーホリ保険がより重要になってきます。

あこがれのポーランド生活を、余計な不安なしに送るためにも、是非ワーホリ保険への加入をおすすめします。

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この記事を書いた人

保険相談Times(株式会社インシュアランスブレーン)では、海外旅行保険(留学・ワーホリ・駐在・海外長期渡航など)・火災保険・法人損保に関するお問い合わせを日々多数いただいています。その中で、お客様からのご質問・やり取りの中から「この情報は保険加入前に知っておいた方がいいな」といった内容を記事にまとめて保険の選び方を発信しています。
スタッフの詳細なご紹介:https://hokentimes.com/oversea/staff

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