季節によって様々な表情を見せてくれる大自然。先進国として生活環境が整った都市部。そんな相反する魅力が詰まった国、ニュージーランドでのワーホリを今回はご紹介していきます。北米やヨーロッパ、韓国などの都市部をメインにするワーホリとは異なり、ゆったりとした自然の中で仕事ができる「フルーツピッキング」や「ファームステイ」が魅力のニュージーランド。また、文化的にイギリスの影響を強く受けており、ヨーロッパ風の街並みをゆっくり散歩するなど、休日の観光などにも適したワーホリ先となっています。ニュージーランドのワーホリでかかる費用を期間別にご紹介していきますので、ワーホリをしてみたい、という方は是非、参考にしてみてください。
・ニュージーランドの物価水準としては、地域によって20%程度の差が出てきます。渡航地域を物価の安い地域にすることで費用が削減できます。
・ニュージーランド留学をする際に費用項目として大きいのは学費、生活費(宿泊費、食費)、保険の3点となります。
・ニュージーランドのワーホリ保険に関しては、補償内容をカスタマイズすることで費用を抑えることが可能です。
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気になるニュージーランドの物価水準
日本 | ニュージーランド | ||||
東京 | オークランド | ウェリントン | クイーンズタウン | クライストチャーチ | |
食品 | 1 | -17% | -20% | -20% | -20% |
家賃 | 1 | -16% | -22% | -28% | -39% |
衣類 | 1 | 8% | 3% | 0% | -3% |
交通 | 1 | 16% | -16% | 14% | -27% |
パーソナルケア | 1 | -26% | -23% | -33% | -31% |
エンタメ | 1 | -8% | -17% | -3% | -3% |
合計 | 1 | -6% | -19% | -12% | -26% |
ニュージーランドのワーホリ費用を語る上で、まずはニュージーランド各地の物価水準を確認しておきましょう。ニュージーランドでは最も物価が高いとされるオークランドとクライストチャーチでは20%の物価差が存在していますが、上記全ての地域において日本の東京よりも物価が6-26%安くなっています。東京で1ヶ月アパートで節約しながら生活した場合の生活費はだいたい15万円程度と考えると、最も安いクライストチャーチでは10万円前後で1ヶ月生活できる計算になります。
1か月間のニュージーランドのワーホリにかかる費用
はじめに、1か月のニュージーランドのワーホリにかかる費用を、項目別にご紹介していきます。ワーホリは、一般的な留学とは異なり1か月間のみの参加、というのは現実的ではありません。基本的は、はじめの3~4か月間を語学学校で過ごし、残りの約9か月間を仕事に費やします。ここでは、はじめの1か月にかかる費用についてご説明します。1か月のニュージーランドのワーホリにかかる費用は、平均で37万円です。多くの方は、このはじめの1か月~3か月目まではホームステイをして暮らします。
項目 | 費用 |
航空費 | 10~12万円 |
学費 | 10~15万円 |
宿泊費 | 8~10万円(ホームステイ) |
生活費 | 2~4万円 |
ワーホリ保険費用 | 1~2万円 |
合計 | 31~43万円 |
※1ニュージーランド・ドル=約77円(2018年6月9日現在)
航空費
日本からニュージーランドまでの航空費は、10~12万円です。年間を通して見ると、観光でも人気のある国にしては、そこまで値段の差はなさそうです。年間で最高値になる時期は、年末から年明けにかけてで、年平均の約8%値上がりする傾向にあります。しかし、6月頃や秋口にかけては最安値になり、最も安い時期では10万円を少し切ることもあります。南半球であるニュージーランドは、季節が日本と逆ですので渡航時の服装には気を付けましょう。
学費と特徴別・ニュージーランドおすすめの語学学校
1か月間、ニュージーランドの語学学校に通った場合の学費は、10~15万円です。他の英語圏と比べて、それほど相場は変わりません。しかし、基本的な教育レベルが高いニュージーランドは、語学学校の質も高く、短期間の在籍期間でも集中して勉強をすれば、かなりの英語力向上が期待できそうです。以下に、目的別の学校をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
学校名 | 特徴 | 学費/月 |
Languages International | 日本人の割合が少なく、多くがヨーロッパからの学生で占められている。 | 約13万円 |
Dominion English Schools | 会話に特化したクラスや児童英語指導資格の取得を目的としたクラスなど、幅広いコース内容から授業を選べる。 | 約12万円 |
Aspiring Language Institute | 日本人の割合が少なく、学費が安いのが特徴。 | 約10万円 |
Kaplan International English | 世界各国にキャンパスをもつKaplanは、教員の質に定評がある。学生の国際色は豊かで、学生数も多い大規模校。 | 約15万円 |
NZ Language Centre | ビジネス英語に定評がある。その他のコースも充実しており、日本語スタッフが常駐しているので、トラブルの際は安心。 | 約12万円 |
留学で人気の高いニュージーランドは、語学学校の数も多く、特色や日本人の割合、立地など好みに合った学校を選ぶことができます。学校選びには時間をかけ、理想的な学校を選んでください。
宿泊費
ニュージーランドで1か月間ホームステイをした場合、その費用は8~10万円です。語学学校によっては、パッケージとして「学費+ホームステイ費」など、全ての費用が込みになっていることもあり、そのほとんどが割安のため一度希望の学校のホームページで確認してみてください。また、4か月目あたりからは、アパートなどで生活をされる方が多いと思われます。シェアルームをした場合、月々5~8万円ほどです。オークランドなどの都市部では、近年家賃が急激に上がっているようです。都会での仕事も憧れますが、なるべく家賃を抑えたい方には少し田舎へ行かれることをお勧めします。また、ホームステイでは短期間とは言えなじみの無い方も多いはず。ホストファミリーとの付き合い方等、注意点については以下の記事にありますのでこちらも参考になさってください。
生活費
1か月の生活費は、2~4万円ほどです。ホームステイの期間中は、昼食以外の食費はかからないことが多いと思われますが、その後の一人暮らしへ向けての準備としてもう少し費用がかかる可能性もあります。一人暮らしを始めてからは、自炊であれば食費は2万円ほど。季節の野菜や果物、お肉が日本と比べやや安いのは一人暮らしをする方にとっては嬉しいです。しかし、外食をするとなると、チップの制度はないにせよ相場は日本よりもやや高め。生活費を抑えるには、なるべく自炊をした方が良さそうです。
ワーホリ保険費
まずはじめにことわっておきますが、ニュージーランドの医療費は日本のものと比べてかなり高額です。
そのため、保険への加入は必須。現地にも、長期滞在者向けの保険はありますが、渡航中や到着後すぐに何かあった時のために、出国前に加入をされることをお勧めします。ワーホリ保険は、補償内容をカスタマイズすることで費用を抑えられますので、一度ワーホリ保険専門エージェントに相談するのも良いでしょう。
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6か月のニュージーランドのワーホリにかかる費用
ここでは、6か月のニュージーランドにかかる費用をご紹介していきます。学校費用は、はじめの3か月分のみとなっており、収入は4か月目からの3か月間で稼ぐことが予想される金額となっております。6か月のニュージーランドのワーホリにかかる費用は、平均で108万円です。
項目 | 費用 |
航空費 | 10~12万円 |
学費 | 30~45万円(3か月分) |
宿泊費 | 24~42万円 |
生活費 | 12~24万円 |
ワーホリ保険費用 | 7~10万円 |
合計 | 83~133万円 |
収入 | 40~60万円 |
ニュージーランドで主に人気の職種。農園でのお仕事は意外なご褒美が?
ニュージーランドのワーホリで人気の職種は以下のようなものです。またニュージーランドは農業政策が進んでいる関係から、農園でのお仕事の場合、3か月以上の雇用でビザの期間をさらに3か月間延長することができます。ニュージーランドになるべく長く滞在したい方は、是非、農園での仕事を探してみてください。
職種 | 英語力 | 時給 |
農園(フルーツピッキングなど) | 初級~中級 | 約1300円~ |
日本食レストラン | キッチン:初級~中級
ホール:中級~上級 | 約1300円~ |
ホテル | 中級~上級 | 約1500円~ |
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1年間のニュージーランドのワーホリにかかる費用
1年間のニュージーランドのワーホリにかかる費用は、平均で168万円です。生活費などを節約していけば、年間にかかる費用よりも多くの収入を得られる場合があります。少しでも貯金をしたい方は、節約生活を心がけましょう。
項目 | 費用 |
航空費 | 10~12万円 |
学費 | 30~45万円(3か月分) |
宿泊費 | 48~84万円 |
生活費 | 24~48万円 |
留学保険費用 | 15~20万円 |
合計 | 127~209万円 |
収入 | 135~180万円 |
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ニュージーランドのワーホリビザ
ここでは、ニュージーランドのワーホリに必要なビザについてご紹介していきます。ビザ取得には、思いのほか時間を要することがあるので、前もって準備をはじめましょう。
ビザ取得の要件
要件1 日本国籍を有している
要件2 パスポートの有効期限が入国日から15か月以上残っている
要件3 申請時の年齢が18歳以上30歳以下である
要件4 親族が同伴しない
要件5 犯罪歴がない
要件6 4,000NZドルを有する(この金額に加え、片道航空券のみの場合は復路の航空券が購入できるだけの資金を有する)
要件7 現地での就学は6か月まで
要件8 過去にニュージーランドのワーホリビザを取得したことがないこと
ビザ取得の流れ
Step 1 オンライン申請をする(以下のホームページでアカウントを作り申請スタート)
Step 2 健康診断内容の知らせを受け、NZ移民局指定の病院にて健康診断を受診する
Step 3 受診から数日後、メールが届く
Step 4 メールに張り付けてあるリンクからビザのページへ移動し、ビザを印刷する
ニュージーランドのワーホリビザ取得には健康診断が必要です。この健康診断は、移民局が指定する病院のみでしか受け付けてもらえません。移民局指定の病院は全国に6か所しかありませんので、最も近い病院を事前に調べておきましょう。受診料は1~1.5万円ほどです。
ワーホリでのトラブル
さて、ここからはワーホリで起こるかもしれないトラブルについてです。文化が全く異なる海外での生活では、予想していなかったトラブルがつきものです。心の準備という意味でも、一度目を通してみてください。
ニュージーランドの最低賃金
ワーホリは、海外での職業体験がメインです。ここニュージーランドのワーホリでは、最長で働き始めてから90日間はトライアル期間となります(雇用主が日数を決める)。しかし、トライアル期間と言っても、最低賃金である時給16.50ドルを下回ることはありません。外国人のため、この事実を知らないだろうと思われ、かなり安い値段で契約されそうになった、とういうケースも。トライアル期間にある方と、正規雇用の方で異なる権利は、「根拠のない理由で解雇された場合、異議申し立てはできない。」というものだけです。契約時には、しっかりと時給には目を通しておきましょう。
ビザ取得後に書類の記入ミスが発覚
ビザ取得の際によく起こるトラブルとして、申請事項の記入ミスがあります。ビザ取得前の申請段階や、ミスの内容によってはすぐに対応できますが、ビザを完全に取得した後に、パスポートなどの重要な情報を記入ミスしていた場合は入国することができません。万が一、ビザ取得後に個人情報などの間違いが発覚した場合、「Form 1023」という用紙を早急に移民局へお送りください。
思わぬケガ
普段、日本の生活で大きな病気やケガをしないからと言って、保険への加入を怠ると大変なことになるかもしれません。特に、予想が難しいケガや事故をはじめ、現地に到着後すぐに「親知らず」に悩まされたという方も実際におられます。不意のケガなどの予想は難しいですが、いざという時のためにも保険へは加入しておきましょう。ちなみに医療費が高額であることは前述しましたが、実は歯科治療費も海外では高額です。これは外国では虫歯が少なく、歯科治療は美容整形と同じようなカテゴリに入れられる事が多いためです
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ニュージーランドのワーホリ費用を削減するコツ
最後に、ニュージーランド生活における節約方法をご紹介します。お金を稼ぐことのできるワーホリですが、費用を削減できるのであれば、それに越したことはありません。以下のような方法を参考にしてみてください。
Happy Hourにお酒を楽しむ
普段の生活では節約をしている、という方でもたまには友人たちと羽を伸ばしたいですよね。しかし、ニュージーランドでの外食は日本と比べても少し値段が高いのが事実。そんな時に覚えておきたいのが、「Happy Hour」です。欧米の国では、飲食店が割安でメニューを提供するHappy Hourが存在しているところが多く、ニュージーランドでは特にお酒類が安くなります。お店によって時間帯の設定が異なるため、一度確認をしてみてください。
格安スーパー「Pak’sSave」
ニュージーランドでの生活において、もっとも節約をしやすいのは食費です。自炊をすれば、やはりかなりの節約につながります。さらに、材料を安く買うことができれば、さらなる費用削減も。ニュージーランドでは、大手のスーパーマーケットがいくつかありますが、この「Pak’sSave」はそれらの中でもダントツでお得です。細かい品ぞろえは、他のスーパーマーケットに劣るところはありますが、日常で使うものに関しては不自由しません。是非、Pak’sSaveに足を伸ばしてみてください。
ワーホリ保険の見直し
医療費が高いニュージーランドに行かれる場合、海外保険の加入は必須です。ワーホリをする際、保険費は費用の多くを占めます。しかし、補償項目をじっくり確認してみると、発生頻度が低いものや自分の体調や携行品の量によっては補償金額を下げて良い項目もあります。それらの項目を削っていくと、思いのほか保険費用が安くなるといったケースも多いので、必ず加入前に補償項目を確認しましょう。
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まとめ
大自然と都市とが調和する国、ニュージーランド。ワーホリ先の国として人気の高いニュージーランドは、他の国ではあまり経験できない、自然に関わる仕事が魅力です。また、気候が良く、イギリスの色が受け継がれている文化のため、滞在中は街中を歩くだけでも景色を楽しめるとても良い国です。ゆったりとしたワーホリ生活をしてみたい、という方は是非、ニュージーランドへ行ってみてください。
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