フランスへのワーキングホリデー準備で、最もつまずきやすいのが「ビザ申請」と「保険選び」です。
フランス大使館の審査は厳格で、条件を満たさない保険ではビザが発給されません。渡航準備中のあなたは、今このような悩みを抱えていませんか?
- ビザ申請に通る保険の「必須条件」は何なの?
- 1年間の保険料はいくらかかるの?「相場」はどれくらい?
- 節約のために「クレジットカード付帯保険」で代用できない?
この記事では、ネット中心の保険代理店として保険相談を受けるプロが、ビザ審査に通る保険の選び方と、無駄を省いた費用相場について解説します。
保険相談Times編集部結論から言うと、フランスワーホリビザ申請には、要件を満たす専用の海外旅行保険への加入が「絶対条件」です。また、「クレジットカード付帯保険では代用できません。
この記事を読めば、保険選びで迷うことなく、スムーズにビザ申請へと進めますよ。
なぜフランスワーホリは保険加入が「ビザ発給条件」なのか?


改めてですが、フランスのワーキングホリデービザを取得するためには、大使館が定める条件を満たす海外旅行保険への加入が必須です。
まずは確認!フランスワーホリビザの申請資格
保険加入の前に、まずはご自身がビザの申請資格を満たしているか確認しましょう。在日フランス大使館は、以下の4つを必須条件として挙げています1。
【ビザを取得するための条件】
- 申請時に満18歳以上31歳未満であること (31歳の誕生日の前日まで申請が可能)
- フランスを知るための渡航で、なおかつ仕事に就く意思があること
- フランスへのワーキングホリデービザを過去に取得していないこと
- 子供同伴ではないこと
これらの前提条件を満たした上で、さらに書類審査で重要となるのが「海外旅行保険への加入」です。
大使館が求める保険の条件(治療費・救援者費用・個人賠償)
在日フランス大使館は、ビザ申請時に以下の条件を満たす「保険加入証明書」の提出を求めています。これらは公式の必要書類リストにも明記されている絶対条件です。
| 必須項目 | 条件の詳細 |
|---|---|
| 補償内容 | 病気、ケガ、入院、本人送還費用(救援者費用)、個人賠償責任が含まれていること |
| 補償期間 | フランス入国予定日から1年間(滞在全期間) |
| 証明書言語 | 英文 または 仏文 |
| その他 | クレジットカード付帯保険は不可 |
特に重要なのは、「病気」と「ケガ」の両方がカバーされていること、そして日本への「送還費用(救援者費用)」が含まれていることです。
補償金額について、在日フランス大使館の公式要項には具体的な金額の指定はありません。しかし、EU圏の共通基準(シェンゲンビザ要件)である「3万ユーロ(約500万円)以上」を目安とすることが一般的です2。物価上昇や為替変動のリスクも考慮し、治療・救援費用は1,000万円〜無制限の設定を強く推奨します。
「クレジットカード付帯保険」ではビザ申請が通らない理由は?
結論、クレジットカード付帯保険ではフランスワーホリビザの要件を満たせません。理由は主に以下の2点です。
補償期間が足りない
一般的なカード付帯保険は「出国から90日間」が限度です。フランス大使館は「1年間(全期間)」の補償を求めているため、期間不足で却下されます。
証明書の発行が困難
カード会社によっては、ビザ申請に必要な形式(英文・仏文かつ必要項目網羅)での証明書発行に対応していない場合があります。
「最初の3ヶ月だけクレカで、残りを現地の保険で」といった裏技も通用しません。必ず日本出発前に、1年間をカバーする海外旅行保険に加入してください。


保険Timesでは、ワーホリ、二カ国留学など多種多様な目的で海外渡航するお客様を中心に顧客満足度96.2%、累計10,000件以上のご契約をいただいております。
ワーホリ保険選びをされる際はお気軽にお見積り依頼をいただければ幸いです。
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フランスワーホリ保険の費用相場・安いプランではダメなの?


フランスワーホリ保険(1年間)の費用相場は、約20万円〜30万円前後です。補償内容をどこまで充実させるかによって金額は大きく変動します。
3ヶ月・6ヶ月・1年の保険料の目安
滞在期間ごとの一般的な保険料目安は以下の通りです。
| 滞在期間 | 費用相場(目安) |
|---|---|
| 3ヶ月(短期留学等) | 約5万円 〜 8万円 |
| 6ヶ月 | 約10万円 〜 15万円 |
| 1年間(ワーホリ) | 約20万円 〜 30万円 |
※上記は一般的なプランの例です。年齢やプラン内容により変動します。
※学生ビザでの留学をご検討の方は【必見】フランス留学保険の選び方と保険プラン例の記事をご覧ください。


【結論】安いプランと充実プラン、どっちを選ぶべき?
保険料の差は、主に「治療費の上限額」と「携行品(持ち物)の補償」で生まれます。それぞれの特徴と、向いている人をまとめました。
とにかく費用を抑えたい
節約プラン
約20万円〜
- ✅ 治療費上限:1,000万円程度
- ❌ 携行品損害/生活用動産:なし(または制限)
- ❌ 航空機遅延:なし
- 初期費用を抑えて、現地での生活費や交際費を確保したい人
- 地方都市など比較的治安の良いエリアに滞在予定の人
- 持ち物の管理に自信があり、盗難リスクを許容できる人
安心・安全を確保したい
充実プラン
約24万円〜
- ✅ 治療費上限:3000万円~(推奨)
- ✅ 携行品損害/生活用動産:あり(スリ対策)
- ✅ 航空機遅延:あり
- パリなどの大都市や観光地に滞在・旅行する予定の人
- 高額な医療費や緊急搬送費用に万全に備えたい人
- スマホやPCなど高価な持ち物を携行する人
保険料金や補償内容の差はあくまで目安ではあります。しかし、最低限の補償にするか充実プランにするかで保険料は年間数万円単位で変わります。
【保険のプロが推奨】フランス生活で後悔しないための必要な補償3つとは?
「とにかく安く」だけで選んでしまい、現地でトラブルに遭ってから「もっと良いプランにしておけば…」と後悔する方が後を絶ちません。フランスワーホリにおいて、プロが推奨する「外せない補償」は以下の3点です。
フランス渡航で重視すべき3つのポイント
1.治療・救援費用は「3,000万円~無制限」が推奨
フランスの医療費は高額です。盲腸の手術で100万円、集中治療室なら1日数十万円かかります。さらに日本への医療搬送が必要になれば1,000万円を超えることも。最低でも3,000万円〜無制限の設定が安心です。
2.携行品損害/生活用動産は「あり」
パリの地下鉄や観光地では、スリ被害が多発しています。iPhoneやカメラなどの高価な持ち物が盗まれた際、この補償がないと買い直し費用は全額自己負担です。数千円の保険料差で数万円〜十数万円の損害をカバーできるため、コスパの良い補償です。
3.航空機遅延補償も検討を
日本からフランスへの長距離移動では、乗り継ぎ便の遅延やロストバゲージ(荷物の紛失・遅延)のリスクがあります。身の回り品や宿泊費をカバーできるため、付帯しておくと精神的な余裕が生まれます。
フランスへ渡航する際におすすめの日本のワーホリ保険は?
では実際に、海外保険Timesでお取り扱いしている日本のワーホリ保険を一覧表でご紹介します。
| 保険会社 | 契約可能期間 | ワーホリ用特約・補償 | 歯科治療補償 | 特徴・メリット | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 郵送契約 | インターネット 契約 | 生活用動産 | アパート・借家用 賠償プラン | |||
| 東京海上日動 | 2年 | – | 1個、1組または1対あたりの限度額10万円 | ○ | × | ・長期(最大2年)契約が可能 ・補償内容のカスタマイズ可 |
| AIG損保 | 1年 | 1年 | 1個、1組または1対あたりの限度額10万円 | ○ | ○ | ・キャッシュレス・メディカルサービスを提供 ・24時間日本語対応コールセンター、通訳手配あり |
| ジェイアイ傷害火災 | – | 1年まで | 1個、1組または1対あたりの限度額20万円 | ○ | (保険期間6か月以上) | ・対面相談が可能なJiデスクを海外36都市に展開 ・JTBグループ + AIGグループの信頼体制 |
さらに詳しく保険プランを確認したい方は下記をご覧ください。
※フリープランや早期解約、延長など「条件あり」と記載している箇所は、詳細はパンフレットや約款・見積もり時に確認が必要です。
キャッシュレスサービス、24時間日本語での通訳サポートなど手厚いサービスが日本のワーホリ保険の大きな特徴です。
特に初めての長期滞在の方で、語学やリスクへの不安が大きい方には日本のワーホリ保険をまず初めに検討することをおすすめします。


保険Timesでは、ワーホリ、二カ国留学など多種多様な目的で海外渡航するお客様を中心に顧客満足度96.2%、累計10,000件以上のご契約をいただいております。
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フランスの医療事情・治安から改めて見る「必要な補償」とは?
先ほど必要な補償3選をおすすめしましたが、実際のフランス特有のリスクはどのようなものがあるでしょうか?フランスは医療水準が高い反面、医療費も安くはありません。
【この章のポイント】
- フランスの医療費は日本より高額になる(盲腸で100万円超えも)
- ワーホリ参加者は現地の国民健康保険(セキュリテ・ソシアル)に原則入れない3
- パリなどの都市部ではスリ・置き引きが多発しており4、携行品損害補償の利用頻度が高い5
フランスの医療費は日本より高い?
フランスで盲腸(虫垂炎)の手術をして入院した場合、約100万円以上の請求が来る事例があります。日本では健康保険が適用され3割負担で済みますが、海外では全額実費請求が基本です。
例:盲腸の治療費を国別に比較
| 国名 | 日本 | フランス | アメリカ(Hawaii) | 中国 | イギリス |
| 医療費 | 60万円 | 108万円 | 256万円 | 150万円 | 110万円 |
フランスの医療費水準はどの程度かを、盲腸の治療をベースに比較してみましょう。
フランスで盲腸の手術を受けた場合の医療費は、108万円と日本よりも高額6となっています。
日本では健康保険が適用になりますので、自己負担額ベースで比較すると非常に高額と感じるでしょう。
さらに詳しく医療事情を知りたい方は、フランスの医療費事情と海外旅行保険の必要性も参考にしてみてください。


スリ・盗難多発!携行品損害補償の重要性
フランス、特にパリなどの観光地では、日本人を狙ったスリや置き引きが多発しています。
- 地下鉄内で財布をすられた
- カフェで足元に置いていたバッグを盗まれた
- スマートフォンのひったくりに遭った
こうした被害に遭った際、「携行品損害」の補償に入っていれば、盗まれた物品の時価額(または修理費)が補償されます。治安に不安がある場合は、この補償を外さないようにしましょう。
申し込みからビザ申請、渡航までのステップはどう進める?


フランスワーホリを成功させるためには、正しい順序で準備を進めることが大切です。保険加入はビザ申請の「前」に行う必要があります。
全体の流れを把握したら、以下の5ステップで確実に手続きを進めましょう7。
情報を調べてビザが必要かどうか確認する
ビザ申請書に記入する
ビザ申請センターに予約を入れる
申請しを持って予約しに行く
申請の追跡とパスポートの受け取りを行う
- 日本に居住している方にビザを発給する権限があるのは、在日フランス大使館領事部のみです。
- ビザ申請は前もって予約を取り、申請者本人が提出しなければなりません。
- 郵送でのビザ申請は受け付けられません。
フランスワーホリ保険に関するよくある質問(FAQ)
最後に、フランスワーホリ保険に関してよく寄せられる質問にお答えします。
- 現地の保険会社や現地の国民保険ではダメですか?
-
ビザ申請の時点では、日本の海外旅行保険への加入が確実です。
現地の国民保険(セキュリテ・ソシアル)は、ワーホリビザの場合、制度上加入できないケースがほとんどです。また、現地の民間保険は日本語サポートがなく、トラブル時の対応が難しいため推奨されません。 - 歯科治療の補償はつけるべきですか?
-
必須ではありませんが、心配な方はつけることをおすすめします。
海外での歯科治療は全額自己負担となり、虫歯1本の治療で数万円〜十数万円かかることも珍しくありません。ただし、歯科補償をつけると保険料は上がります。渡航前に日本で完治させておくのがベストです。 - 保険の申し込みはいつまでにすれば良いですか?
-
ビザ申請(大使館への来館日)の2週間前までには申し込みを完了させましょう。
申し込みから証明書の発行・郵送までに1週間〜10日程度かかる場合があるため、余裕を持ったスケジュールで動くことが大切です。 - 1年間の保険期間が満了した後、現地で延長はできますか?
-
日本の海外旅行保険の多くは、期間満了後の現地からの延長手続き(契約更新)ができない、または条件が厳しいケースが一般的です。
最初から滞在予定期間(1年間)をフルカバーする契約をしておくことを強く推奨します。 - 新型コロナウイルスなどの感染症も補償されますか?
-
はい、一般的な海外旅行保険の「治療・救援費用」で、新型コロナウイルスを含む感染症の治療費は補償対象となります。
ただし、プランによって条件が異なる場合があるため、加入前に必ず約款や重要事項説明書をご確認ください。
まとめ:フランス渡航準備はまず保険選びから
フランスワーホリの保険選びについて解説しました。重要なポイントは以下の3点です。
- フランスワーホリビザ取得には、要件を満たす保険加入が「絶対条件」です!
- クレジットカード付帯保険ではビザ申請に通らないので要注意!
- 1年間の費用相場は20〜30万円。補償内容を調整すれば安くできる!



ビザ申請の直前になって「証明書が間に合わない!」「条件を満たしていなかった!」と慌てないよう、早めに保険選びを進めましょうね!
ご自身の予算や希望に合わせて、最適なプランを知りたい方は、以下のバナーから無料見積もりをご利用ください。
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