海外旅行保険

【解説】海外旅行出発時の予防接種は海外旅行保険で補償される?

予防接種

海外旅行の渡航準備に重要な事の1つとして、「海外感染症に対するワクチンの事前接種」は、旅行手配をお願いした旅行会社、外務省、市役所など行政も強く推奨しています。

予定されている渡航先が、山岳部やアウトドア地域がメインではなく、渡航日数がほんの数日だけでしたらわざわざ予防接種まで受けにいく必要はありませんが、約3週間を超える中・長期の期間、現地に滞在される予定をされておられるご旅行でしたら、やはり感染症に対する事前対策を何かしらしておく必要が出てくるでしょう。

しかし、実際には事前にわざわざ予防接種をクリニックに接種されに行かれている方はそう多くはありません。 その背景には、皆様の中に「海外の感染症のリスクは理解はしてるけど、事前対策の予防接種まで受けに行く場合は、よほどリスクの高い地域に行かれる人が受けにいくもの」というイメージをお持ちだからではないでしょうか。

感染症の予防接種は、日本でも健康保険の適用外の為、その費用は決して安いとは言えません。1回のワクチン接種で、平均¥5,000~¥10,000ほどかかります。加えて費用とは接種費用のためだけではなく、そこまで行く交通費、前後のスケジュール調整なども含めると、実際にこういった予算だけでは済まないでしょう。

そこで今回は、特に日本人に人気のある渡航先にフォーカスしたうえで気を付けるべき感染症と、それらに対する予防接種を受ける必要がある場合はどのくらい保険で賄えるかをみてみることにします。

ココがポイント

  1. 海外旅行保険で予防接種の費用は補償される場合とされない場合が存在する。
  2. 海外渡航中に治療に必要な場合、一時帰国した場合(補償をつけている場合)の予防接種費用は補償される
  3. 渡航前の予防接種に関しては、自費になりますが海外での感染症予防となりますので渡航前に摂取しておきましょう。

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 海外人気渡航先別感染症リスクと予防接種費用

それでは日本人の皆様に海外旅行渡航先として人気のある地域を以下に一覧にしてみましたのでまずこちらをご覧ください。

これらの国や地域は、比較的経済レベルの高い国ばかりで、治安も安全、一見するとそこまで細菌感染リスクがある渡航先ではないように思えます。

しかしこれら10都市の中でも、事前に予防接種をぜひした方がよい渡航先も存在するのです。それではその該当都市と具体的にどのような感染症リスクがあるかをみていきましょう。

2018年年末年始日本人海外人気渡航先ランキング

順位 国名
1位 台湾
2位 ハワイ
3位 タイ
4位 シンガポール
5位 香港
6位 ベトナム
7位 グアム
8位 アメリカ本土
9位 オーストラリア
10位 中国

この中でも3位のタイ、6位のベトナムは、東南アジアの中でも日本人旅行者のリピーターが多い人気の地域となっています。

また、日本人にとっては両国とも物価が安価な為、ある程度長期滞在予定で渡航される方が多いです。 タイ・ベトナムはご存じのとおり、熱帯地域に位置し、気温は年間を通して暑いため、滞在中最も多い体調リスクとして挙げられるのが、食中毒です。水道水はもちろんですが、レストランなどで出された氷水の「氷」であたった方もおられるぐらいですので、とにかく食べ物・飲み物にはくれぐれも注意が必要になります。

そこでタイとベトナムで気を付けるべき感染症にはどのようなものがあるのか、そしてそれらを日本で事前に対策する場合にかかる費用についてみていきましょう。

タイとベトナムで気をつけるべき感染症リスクと日本での予防接種費用

タイ・ベトナムに渡航するにあたり、推奨される予防接種と、これらの対策予防接種を東京都内の民間クリニックで受けた場合の平均費用は以下の通りです。

感染症 東京都内民間クリニック予防接種費用相場
A型肝炎 5,250円x2回 + 6,400円
B型肝炎 5,250円x2回 + 5,000円
日本脳炎 3,000円
狂犬病 5,250円x2回 + 6,400円
破傷風 5,250円x2回 + 2,000円

これらの感染症は、過疎地や農村部の滞在時だけに限られると思われそうですが、バンコク・ホーチミンなど都市部の市内を普通に歩いていても、路上に歩いている犬にかまれ、狂犬病の感染が心配になり、現地で病院に行かれた方もおられますので、都心部だからと完全に安心はできません。

ちなみにタイは、現地で予防接種を安価に受けらることで有名です。しかし現地で数回にわたり、予防接種に通うことは長期滞在の方にはお薦めですが、数週間などの滞在の方には、現地での滞在時間も限られているため、あまり現実的ではなさそうです。むしろ、タイを拠点に数か所の地域を渡航する予定の方には向いていると言えそうです。

また、10位にランクインしている中国も、渡航予定者に上記と同じワクチンを推奨しております。北京・上海など大都市部の場合はほとんど心配不要でしょうが、中国の過疎地に行かれる予定をされている方はやはり予防接種をされて行かれることをお薦めします。

アメリカ本土やオーストラリアでも「虫から感染症」の恐れあり

アメリカやオーストラリアなど、経済レベルの高い地域でありましても、双方とも国土が広い為、渡航する地域によっては感染症の注意が必要になります。

どちらともに現在注意を呼び掛けているのは、アメリカはNYのような都市部でさえ「マダニ」が問題になっていたり、またオーストラリアのクイーンズランド州でも同じくマダニによるクインズランドマダニチフスという感染症がダニの吸血により発覚しております。加えて、一部地域では「蚊」によるデング熱、マレーバレー脳炎などが一部地域で報告されています。

どちらもそこそこのレベルのホテルに滞在される場合は問題ないですが、ユースホステル、モーテルなどの安宿に中・長期で泊まる場合は、ベッドの状態や、虫対策がきっちりできていないこともありますので、御自分が滞在される予定の地域でどのような害虫感染が起こり得るか予め確認し、必要があれば、予防接種を事前にしておいた方が良いでしょう。

海外旅行保険で予防接種費用は賄ってくれるの?

予防接種費用は保険で補償される場合とされない場合がある

イザという時のために海外旅行出発時は必ず加入をするべき「海外旅行保険」。渡航先で病気やケガをしたときに、保険会社によっては日本語で対応してくれるサービスを付けてくれるところもあり、渡航先の万が一の際の安心材料になります。では、予防接種費用は海外旅行保険に加入した場合、この費用を保険補償してくれるのでしょうか。

予防接種費用が補償されない場合

保険会社の保険適用内容は皆様が加入される保険内容によりますので、保険会社に詳細をきちんと確認するべきですが、前述の「日本国内・東京都内で事前に行った予防接種」に関しては、ほぼ90%どこの保険会社も保険金では賄えないと考えてください。ただ自治体によって予防接種の補助金が出る場合もありますので、詳しくは皆様が住民票を置かれている市区町村にこの辺りも再確認しましょう。

予防接種費用が補償される場合

これはほとんどの保険会社が同じ見解のようですが、例えば実際に皆様がタイ現地に飛ばれ、向こうでいきなり犬に噛まれたとします。噛まれた部分に傷や出血があり、タイ現地のドクターが「治療のために狂犬病の予防接種が必要」と判断した場合の接種費用は、100%海外旅行保険の保険金支払いが適用できます。

ポイントは、「現地渡航後」という点と、治療の為に予防接種が必要」という状況が重なった場合は補償されるということですね。

やむを得ず緊急帰国した場合の予防接種費用は海外旅行保険で補償される

ごく稀ではありますが、現地で旅行を楽しんでいる最中に、テロ、天災、社会情勢変化、またご自身のお身内の方の不幸、etc...などやむを得ない事情により、行程途中で緊急帰国しなかればならない事があります。その際、せっかくこのような高額な費用をかけて万全にした予防接種費用はムダになってしまいます。実は海外旅行保険の特約で、これらの費用も含めて緊急帰国時の予防接種費用も保険で賄ってくれるプランがあります。

「緊急一時帰国費用特約」「旅行変更費用担保特約」をつけておこう

東南アジアやその他社会女性の不安定な国へ渡航に行く際に加入する海外旅行保険に、名称は保険会社によりますが、「緊急一時帰国費用特約」「旅行変更費用担保特約」というオプションプラン特約を付けることができます。前述しましたように、海外旅行中に不可抗力で緊急帰国しなければならないトラブルが起きた場合、航空代金、通信費、旅程変更による宿泊費、などと共に渡航前に接種した「予防接種費用」も返ってきますので、渡航前に予防接種を受診された方はこの特約をお付けされることをお薦めします。

まとめ

今回は、海外旅行感染症リスクの予防接種とその保険内容について徹底解説致しました。せっかくの楽しい海外旅行に余計なトラブルを引き起こさない為に、感染症の事前対策は万全にしておくようにしましょう。

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保険Times Magazine編集部

株式会社インシュアランスブレーンでは、生命保険、損害保険の国内主要会社を取り扱っており、"お客様目線での保険選び"ができるようサポートさせていただいております。個人のライフプランから会社のリスクマネジメントなどお気軽にご相談ください。

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