海外旅行保険

【解説】盲腸手術で250万円?海外旅行保険を活用した対策法

盲腸

待ちに待った海外旅行!この日のために普段から節約して、お金を貯めてようやく現地へ。ところが現地に着いて2~3日たった頃、「痛た...」と謎の強烈な腹痛がおそってきました。あまりの我慢できないほどの腹痛に、同行者となんとかタクシーでホテルまで戻ったものの...時間がたっても腹痛は収まらず、どんどんひどくなるばかり。ひょっとしたら盲腸かも!

でも病院に行きたくても、どうやってどこに行ったら良いかわからないし、そもそも言葉があまりわからないから伝えられない。しかもこんなところで盲腸で病院なんか行ったらいったいどのぐらい費用がかかってしまうかわからないし...どうしよう?

海外旅行に行くと、思わぬところでこういった「体調トラブル」になってしまうことがよくあります。この方は、たまたま盲腸でしたが盲腸に限らず、海外の環境や食べ物は日本とまったく違うため、気候や気温の変化、旅行中の疲労などで抵抗力を失ったことで感染症にかかったり、体調をくずしたことで思いがけない病気を引き起こす事があります。では、上記の方のように、海外で「盲腸」になってしまった場合を例に、医療費用の概算とこれらの費用に対応してくれる海外旅行保険商品を選ぶときのチェック項目を徹底解説致します。

ココがポイント

  1. 日本と比較すると、日本人の主要渡航先の治療費は非常に高額となっています。
  2. クレジットカードの付帯補償では盲腸の治療費が賄えない可能性がありますのでご注意ください。
  3. 個々人の体調なども異なりますので、海外旅行保険の選び方は専門のアドバイザーに相談しましょう。

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保険Times Magazineは、海外旅行保険の相談/見積もりサービスを展開する保険Timesが運営するWebメディアです。海外旅行保険の選び方コンテンツを発信しています。

日本とまるで違う海外の医療事情

日本人の皆様が国内で病気やケガをされた場合、日本では「健康保険制度」というものがありますので、社会保険の場合ですと治療総額の2割、国民健康保険の場合は3割の実費負担で日本全国どこの病院でも治療を受けることができます。しかし、これはあくまで「日本国内」だけのお話であり、海と国境を一歩超えてしまうと、その事情はまったく変わります。

当然といえば当然のことですが、諸外国ではそれぞれの国と地域の社会制度と医療制度があり、皆様が海外旅行で急病になられ、すぐに治療をしないと起き上がれない状況になってしまった場合は、やむを得ず現地で診療・治療を受けることになります。(*症状が応急処置で耐えられるようでしたら、緊急帰国手配の方法もありますが)

ましてや皆様が海外で入国されて現地で滞在された場合、先方の国からしましたら、「一訪問者」ですから、現地の国民に対する保険制度などは適用されませんし、医療費用などは、100%実費になります。(*国と地域によっては、日本の健康保険証で医療費がわずかに減額になることもあります)

医療費は各国それぞれ異なりますので、例えばアメリカなどは世界随一医療制度が高いことでも知られていますが、基本的にその国の物価に比例して医療費の額が伴っているとお考えください。

昔から日本人に大人気の旅行先ハワイやグアムもアメリカの一部ですが、本土から離れているので、アメリカ本土より医療費が安いのかとイメージしている方が多いでしょうが、これらの地域は、本土より医療費は返って割高になっているのです。それでは、日本旅行業協会(JATA)が行った、最新2018年度の日本人海外人気渡航先ランキング順に、各々の渡航先で日本人が盲腸になった場合の平均治療費用を下記に記載してみました。

日本人海外人気渡航先別 盲腸(虫垂炎)の平均治療費

順位国名費用
1位ハワイ250万円前後
1位グアム250万円前後
3位アメリカ本土160万円〜200万円
4位オーストラリア100万円前後
4位台湾100万円前後
6位香港80万円前後
7位タイ50万円前後
8位シンガポール15万円〜70万円
9位中国12万円前後
10位ベトナム9万円前後

ちなみに日本で虫垂炎の手術を受けた場合の実費医療費の総額は、平均¥400,000前後で済みます。日本は今やG8に入るほどの経済大国ですが、医療費は、政府の制度が整っていることから、医療費などの環境整備は先進国トップクラスなのです。仮に上記で例に出したアメリカの場合は、そもそも移民で成り立っている国である背景からか、病気や疾病に関しては「自己責任」という考えが浸透しています。もちろん彼らは個々に病気などに備え、保険は個々に加入していますが、これも全ての人が保険に加入しているかといえばそんなことはなく、アメリカ人でも経済レベルに困窮している人は、保険に加入していない人も数多くいます。しかも、その「保険」は、日本のように政府が関与している保険制度ではなく、日本の損保のような民間会社の保険に加入するのが一般的です。

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日本の社会保険は本当に恵まれているのか?

「やっぱり日本って恵まれているんだな...」とせっかくの海外旅行に行かれるご気分の前に、しみじみ日本の良さを実感されている方もおられるでしょうが、しかしこれは単なる「考え方の違い」だけなのです。

例えば日本はこの恵まれた!?社会保険制度のおかげで、ちょっとした風邪でもやたらと病院に行く人がかなり多く見受けられます。

逆にアメリカのような医療費が高額な国は、風邪をちょっと引いたぐらいで病院に行くひとはまずいません。地元のファーマシー(薬局)で薬を買って、安静に眠って終わり!という感じです。医療費がかかるから風邪を引かないように体調管理を徹底しよう!というスタイルが浸透しているため、総体的にアメリカ人は日本人より元気な人が多いです。  また病院の薬などは極力使わない方が、体には間違いなく負担はかからないでしょう。諸外国の見解から見た日本の社会保険制度とは、「病気をしてもしなくてもずっと払い続けなければならない」という難点もあるのです。

それこそ何十年もずっと健康で病院に行くことがない方にとっては、ある意味保険を使うことが無いのに保険料だけずっと支払い続けなければなりません。まして会社員の方で年収が高ければ高い人ほど社会保険料の負担はかなり高額です。仮に年収の高い人で毎月¥50,000近く保険料を引かれている方は、年間に使いもしない保険料を¥600,000近く払うことになるのです。これを10年払い続けたら合計いくらでしょう?

アメリカなどの民間の保険は、「必要な時に新規で加入しても可」ですから、生涯医療費の金額としては病気をほとんどしない人なら、もしかしたら日本の社会保険制度の方が恵まれている...とは一概に判断できないかもしれません。

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 海外では、病気は自己責任、保険は必要なら自分で加入して!が当然

前述させて頂きました通り、海外では病気・疾病は「自己責任」であり、保険で賄いたいなら個々に勝手に保険に入ってね!という考え方が根本にあります。この例にならいますと、皆様も海外に行かれる際は、現地のスタイルに合わす必要があります。つまり「滞在中の体調が心配なら自分で予め保険に入ってきてね!」という考え方なのです。

ちなみに少し余談ですが、 アメリカなど民間の保険制度で医療費を賄うシステムが浸透している国のドクターは、保険請求するための「診断書の書き方」は日本のドクターよりかなり手慣れています。これは、日本に比べてアメリカのドクターが優れているという意味ではなく、単なる「慣れ」の違いなのです。日本のドクターは、「後で責任をこっちに振られたら...」という事を懸念されますので、入院日数、治療日数などもほとんどの場合は、最小限しか記載しません。

しかし、アメリカのドクターは明らかに通常10日が必要→ 20日は必要!など、通常より多目に記載してくるのが当然のようになっている場合が多いです。つまりこういった事の累計で、アメリカの医療費が想像より高くなってしまう背景もあると言えます。

アメリカで盲腸になった場合の医療費用項目内訳

では、実際に海外で「盲腸」で手術が必要になった場合、どのような項目にいくらぐらい必要になってくるのでしょうか。その費用の内訳を以下に記載しました。

仮に病院まで自力でいけない場合→救急車手配が必要

日本では救急車費用は請求される場合とそうでない場合がありますが、アメリカなどの高額医療費の国では救急車費用は当たり前に請求されます。費用は州や呼ぶ救急車にもよりますが、¥40,000基本、あとはマイル数によって加算されます。

医師の診察費用

もちろん初めてかかるお医者様なので、初診料、診察料がかかります。専門医でない場合で、¥15,000~¥30,000, 専門医を呼んだ場合はさらに¥10,000ずつぐらい上がります。

手術・治療費

これは州とかかった病院によってマチマチですが、安く済んだ場合で¥1,600,000, 真ん中~やや上で¥2,000,000~¥3,000,000ぐらい必要になります。これが最も驚くほど高額な費用です。

入院費用

これもマチマチですが、個室で入院した場合、安い公立病院で1日\120,000~\360,000もかかります。盲腸は平均1週間は入院が必要になりますからこれだけで安く済んでも¥1,000,000はかかる計算です。

海外旅行保険を選ぶ際、このチェックポイントに気を付けよう

仮に海外で盲腸になった場合、上記のような高額な金額は通常の方はとても右から左に「ポン!」と払える額ではありません。また、仮に無事に治療を受けられたとしても、費用が心配で、安心して治療を受けることもできません。このように考えますと、海外旅行出発時は、必ずと言って良いほど保険は加入する事が必須と言えます。では、医療保障付の海外旅行保険を選ぶときに注意するポイントにはどのような事があるのでしょうか。

英語など語学に自信のない方は必ず日本語サポートのある保険を選びましょう

海外旅行保険の内容は同じ医療保障ありと言っても細かくその規定は違います。病院は保険会社の提携病院でないとNGなところ、そこまで自力で行かなくてはならないなどこれらは全て語学が自信のない方は、ちょっと厳しい面も伴います。日本語緊急サポートなどが付いている保険であれば、そこに電話さえすれば全て保険会社から送迎や救急車を費用の立て替え無しで手配してくれるので、大変利便性があります。

渡航先の都市に保険会社提携医療機関の立地を調べる

せっかく保険に加入をしても、皆様が渡航される都市での医療施設が異常に遠い、またはその訪問予定都市はあまりメジャーな都市ではないため、保険会社の提携施設から省いていることもあります。今一度自身の旅行行程を見直し、どのあたりの位置に提携医療機関があるのか必ず確認しましょう。もし、加入する予定の保険がこの点の利便性が良くない場合は、違う保険会社の商品を検討するべきです。

クレジットカードの付帯医療保険だけで安心しない

現在は多くのクレジットカードのゴールドカードが、海外の医療保険を付帯しているところがほとんどですが、クレジットカードに付帯している海外での医療保障は金額の上限が決められている場合が多く、「想定外の費用」がかかった場合までは賄いきれないことがあります。あくまでカードの保険はカード会社のサービスの一貫で行っている場合が多いですので、今一度カード会社の保険でどの程度賄ってくれるのか再確認しましょう。

場合によってはそれだけでは足らないことがありますので、追加保険を検討しましょう。

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保険Times Magazine編集部

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