【渡航者必見】高額治療費に注意！タイの海外旅行保険の選び方

「微笑みの国」と言われるタイですが、バンコクでは「天使の都」という愛称もあります。

そんなタイは物価も安く、日本の主要空港からバンコクのスワンナプーム国際空港まで6～7時間でアクセスすることができ、日本人からも人気の観光地です。

そんなタイでの旅行中、いつも笑顔を絶やさないタイの方々を見ると治安の心配等は忘れてしまうのではないかと思います。

しかし、そういったシチュエーションの時に事件や事故というのは起こるため、備えておきたいのが海外旅行保険です。

いざという時に備えたい海外旅行保険の重要性をお伝えしていきます。

タイ海外旅行保険のポイント3つ

・タイは治安が良いとは決して言えません。現地での窃盗や盗難などの事故発生の可能性は十分考えられます。
・クレジットカード保険を利用する場合は、利用条件をしっかり確認しましょう。また、現地でかかる費用をカバーしきれないリスクを認識しておきましょう。
・長期滞在になればなるほど、通院や物の破損盗難などのリスクは上昇傾向です。

タイでの犯罪率と治安

タイの犯罪率や治安について、あまり良くないイメージを持っている方も少なくないでしょう。

タイでは窃盗などの軽犯罪が多く、実際にタイ旅行中に犯罪に遭う日本人というのは後を絶ちません。

これらに共通しているのは、タクシーや三輪車（トゥクトゥク）等の見知らぬ人に声を掛けられ、簡単に話しに乗ってしまうい被害に遭ったパターンが多いです。

具体的な例を見ていきましょう。

睡眠薬強盗

街中などで見知らぬ人に声を掛けられ、意気投合し、飲食などを共にした際に知らぬ間に睡眠薬を混入され、気づかずに飲んでしまい、意識が朦朧としたところで犯罪に及ぶというケースです。

この犯罪に巻き込まれた多くの人が現金やクレジットカードを奪われています。

中にはクレジットカードを不正使用され、後日多額の請求をされてしまった人もいるぐらいです。

旅行中に飲み物や食べ物を差し出されても警戒心を持ち、安易に口にしないようにしましょう。

見せ金詐欺

昼夜問わずにスクンビット界隈で発生している犯罪であり、南アジア系犯罪グループによる犯行であるようです。

主に2～3人で犯行に及んでいるようで、まずは主犯各が日本語と英語を織り交ぜながら「今度日本に行く、日本のお金を見ておきたい」などと言い、近づいてきます。

そして、ついついお財布を渡してしまうとそこに仲間が現れ、その仲間達が被害者の視界を遮りつつ、主犯格が財布からお金を抜き、そのまま空になった財布を被害者に返し、しばらくしてお金を盗まれたということに気がつくのです。

旅行中で気が緩んでいたとしても、貴重品は他人に預けたりしないようにしましょう。

わいせつ行為

女性が主ですが、夜間などに一人でタクシーに乗り込み、銃やナイフなどで脅され、わいせつ目的で連れ回される事件が発生しています。

また、旅行中に意気投合し、それからわいせつ行為を受けてしまうといった事件もあります。

マッサージなどの口実を使い、わいせつ行為に及ぶ犯罪者もいるぐらいです。

これらのような強制わいせつ行為はプーケット、ピピ等のビーチリゾートで主に発生しておりますが、バンコク市内などでも電車内での痴漢なども多数報告されています。

昼間でも、一人で人通りの少ない通りを歩くのを避け、夜間は特に一人での外出はなるべく避けるようにしましょう。

また、タクシーなどに一人で乗る際には運転手の名前や車両ナンバーを控えるようにしましょう。

万が一に備えておきたいタイでの緊急連絡先

事件や事故に巻き込まれた時に連絡すべき緊急連絡先を皆さんはご存知でしょうか。

いつ事件や事故に巻き込まれてしまうか分からないからこそ、緊急連絡先は必ず控えていくようにしましょう。

早速、皆さんとシェアしていきたいと思いますのでメモやスクリーンショットなどで控えていくようにしてくださいね。

緊急連絡先の一覧

バンコク首都圏警察部	191
ツーリストポリス	1155
消防署	199
在タイ日本大使館	0-2207-8500
コールセンター	02-401-1111

ツーリストポリスとは？

外国人観光客を守るため設けられているのが、ツーリストポリスです。

24時間対応しており、事件や事故などが起きた際に対応してくれます。

しかし、英語のみの対応となるため、注意が必要です。

コールセンターとは？

コールセンターは、観光客向けに開設されたものであり、不正行為に対するクレームや申し立ての手続きを行う場を提供してくれています。

24時間対応してくれていますが、英語のみの対応です。

タイで日本語が通じる病院

万が一の時、日本語の通じない病院で治療を受けるのはやはり不安でしょう。

治療費は高くなる傾向ですが、安心して治療を受けるためにも日本語の通じる病院がベストです。

そこで、タイで日本語の通じる病院をご紹介して行きましょう。

バンコク病院

日本語が通じる病院として一番有名なのがこちらの病院です。

費用も比較的安く、患者のニーズに合わせて部屋のタイプも選ぶことが可能となっています。

また、こちらのドクター達は世界中の提携先の病院で最新技術や治療を学んでおられるので、安心して治療を受けることが可能だと言えるでしょう。

バムルンラード・インターナショナル病院

病院内はまるで高級ホテルのような内装が特徴的で、世界中から治療を受けるために患者さん達が集まるようです。

最新治療や技術はもちろんのこと、サービスまでもがホテルのおもてなしのようでこちらで治療を受けたら他では治療を受けられなくなるほどだと言います。

また、有名人もこちらを利用されることが多いほどです。

居心地の良さから予定よりも長く入院希望をする方もいます。

サミティヴェート病院

利用者の半数以上が外国人という総合病院です。

高い技術も評判がいい上に日系企業や工場が多い地域に設立されているため、日本人の利用者も多くいます。

また、日本語対応可能な医師、通訳の方も在中されているので安心して治療を任せることができるでしょう。

保険のタイプに合わせて部屋のタイプも選ぶことができ、患者さんのニーズに合わせてサービス提供しているのも人気の秘訣です。

BNH病院

100年以上続く歴史ある病院であり、外国人からも人気の病院がこちらのBNH病院です。

内装などは100年以上の歴史あるものには全く見えず、ホテルのような雰囲気を醸し出しています。

立地などから日本人利用者はやや少なめですが、日本語通訳者も在中しているので安心して治療を受けることが可能です。

タイへの海外旅行はクレジットカード付帯保険でも大丈夫？

短期のタイへの海外旅行の場合、クレジットカードの付帯保険でカバーしようとお考えの方もいらっしゃいます。

クレジットカード付帯保険のポイント

クレジットカードの付帯保険の場合、困るポイントは以下です。

クレジットカード付帯保険だけでは補償が不十分

インターネット上には、海外旅行保険を安くする裏技として、クレジットカードを複数枚組み合わせて保険料なしで渡航する方法が記載されていたりします。

何も事故が起こらなければ問題は発生しませんが、いざ事故に逢った場合に、クレジットカード会社の規約上上記のような利用の仕方は補償対象外であったり、パスポートの消印などの提出を求められた場合に無効になるといったケースもあります。

高額補償が出ないなどの可能性もありますので、万が一クレジットカード保険で渡航する場合は、短期でしたらまだ事故や治療の発生可能性も低くなると言えますが、治療費の高額な地域に関してはおすすめはできません。

もしご利用になれる場合は、クレジットカード会社に利用条件など詳細を伺っていただき、万全の体制で渡航することをおすすめします。

海外旅行保険とは？加入は必要？

海外旅行保険は、海外旅行を目的として海外に長期滞在することを前提にした補償内容を備えた保険のことです。

保険が必要になる4つのリスク

海外で発生しうる様々なリスクをカバーしてくれますが、主だった補償内容は以下となります。

大別すると、4つに分けられます。

この他にも特約としてつけられる補償はありますが、ベースとなっているは以補償下の通りです。

海外旅行保険の補償内容一覧

補償項目	解説
1.傷害死亡	けが、不慮の事故で亡くなった場合に定額で補償
1.傷害後遺障害	けが、不慮の事故で後遺障害が残った場合に等級により支払う保険金枠
1.傷害治療費＋疾病治療費＋救援者費用	現地での怪我、病気の治療費、治療に伴う帰国や他国への移送費用、遺体の輸送費、被保険者が死亡・入院した場合にご家族が駆け付ける費用
1.疾病死亡	病気で亡くなった場合に定額で補償
1.歯科治療	現地で歯科治療を受けた際治療費が支払われる補償
2.賠償責任保険	海外での日常生活で他人にけがをさせたり他人のものを壊したりして損害を与え損害賠償責任を負ったときの補償
2.携行品、生活動産	持参物等の盗難、破損、火災等での損害補償、生活用動産はそれに加え居住中の家財も補償対象
3.航空機寄託手荷物遅延	飛行機に搭乗し手荷物が届かなかった時に購入した生活必需品の費用の補償
3.航空機遅延	飛行機が遅延した際にかかった宿泊費や交通費の補償
4.緊急一時帰国費用	家族が死亡・危篤状態になった場合や登場する飛行機が行方不明の場合に急遽帰国しないといけない場合の交通費や滞在費が補償される
4.弁護士費用	損害賠償請求する際の費用、弁護士への相談費用の補償

そもそも海外旅行保険は必要なの？

海外旅行保険に加入するかどうかを悩まれる要因としては、何と言っても保険料の高さでしょう。

海外旅行全体の費用を押し上げてしまう要因となってしまいます。

結論としては、海外旅行保険でカバーするべき最大のポイントは海外で発生しうる”高額治療費請求”でありですので、これらのリスクを自分で取るか取らないかというのが最大の論点となります。

参考：AIG損保HP

AIG損保に掲載のある海外で実際に多いトラブル上位では、1.健康にまつわるもの、2.手荷物にまつわるもの、3.航空機にまつわるものの3点がトラブル発生率が高いものとして挙げられています。

海外旅行保険のプランを選んでいく上でも、まずは上記の3トラブルを抑えつつ、その他の補償をどの程度つけるのか、削るのかを検討しておくのが良いでしょう。

タイでコロナウイルスに感染した場合

タイでコロナに感染した場合、海外旅行保険では対象になるのでしょうか。

海外旅行保険でのコロナの扱いは「病気」ですので、海外旅行保険の対象となります。

現地で感染して、帰国してから発症した場合も治療費が補償されます。

ただし、コロナ特有の事象、例えば出発前のPCR検査費用や自主隔離のホテル代などは保険の対象とはなりませんのでご注意ください。

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おすすめの海外旅行保険プラン

タイに海外旅行に行く際の保険を考える上でのポイントは、まずとにもかくにも医療系の補償項目が充実しているかになります。

タイへ海外旅行した場合の保険プラン例

タイへ1ヶ月以内の短期渡航する場合の海外旅行保険のプラン例を以下にまとめました。

タイの治療費は高額になる傾向ですので、治療費をいくらに設定するかがまずポイントになります。

こちらは、ご自身の体調なども加味して設定するべきでしょう。

補償面	Aプラン	Bプラン	Cプラン	Dプラン
傷害死亡	1,000万円		1,000万円	3,000万円
傷害後遺障害	1,000万円		30～1,000万円	3,000万円
治療・救援費用	1,000万円	2,000万円	無制限	3,000万円
緊急歯科治療費用	10万円		10万円	あり
疾病死亡	1,000万円	2,000万円	500万	3,000万円
賠償責任	1億円		1億円	1億円
携行品損害	30万円		30万円	50万円
生活用動産
航空機寄託手荷物遅延等費用	1万円			10万円
航空機遅延
旅行事故緊急費用			5万円
テロ等対応費用	1万円			1万円
弁護士費用	100万円	100万円		100万円
保険料（渡航期間4日）	1,330円	1,330円	4,400円	2,720円
保険料（渡航期間7日）	2,810円	1,770円	7,440円	4,130円
保険料（渡航期間14日）	6,220円	4,390円	13,650円	8,810円
保険料（渡航期間21日）	9,340円	7,100円	18,150円	12,970円
保険料（渡航期間29日）	13,040円	10,320円	23,790円	17,470円
保険料（渡航期間2ヶ月）	ー	26,850円	47,840円	39,840円
保険料（渡航期間3ヶ月）	ー	48,530円	57,920円	65,350円
保険料（渡航期間6ヶ月）	ー	ー	126,810円	ー

上記は、保険プランの一例となります一部のプランのみの掲載となりますので、お見積もり依頼をいただければ、ご要望をお伺いしながら最適プランをご提案させていただきます。

タイへ長期滞在する場合の保険プラン例

タイへのインターンシップ、現地での就労その他の目的で長期滞在する方への海外旅行保険プランは以下となります。

上記は、保険プランの一例となります一部のプランのみの掲載となりますので、お見積もり依頼をいただければ、ご要望をお伺いしながら最適プランをご提案させていただきます。

プラン名	Aプラン	Bプラン	Cプラン	Dプラン
傷害死亡	1,000万円	1,000万円		500万円
傷害後遺障害	1,000万円	1,000万円		500万円
治療・救援費用	無制限	3,000万円	3,000万円	1,000万円
疾病死亡	1,000万円			500万円
賠償責任(長期用)		1億円	1億円	5,000万円
生活用動産(長期用)
携行品損害		10万円	20万円	10万円
航空機手荷物		3万円		3万円
航空機遅延		あり		あり
4ヶ月	83,790円	77,470円	75,020円	71,010円
5ヶ月	110,400円	101,390円	98,110円	92,910円
6ヶ月	132,980円	121,440円	117,300円	111,230円
7ヶ月	156,100円	143,990円	139,000円	131,870円
8ヶ月	178,590円	164,610円	158,720 円	150,680円
9ヶ月	199,470円	184,750円	177,970円	169,050円
10ヶ月	219,690円	204,050円	196,400円	186,630円
11ヶ月	240,550円	222,880円	214,420円	203,790円
1年	259,090円	240,570円円	231,240円	219,880円
1年半	389,700円	361,860円	347,830円	330,710円

タイへ留学する場合の保険プラン

タイへ留学する場合の保険プランに関しては、以下の通りまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

まとめ

知らない土地へ行くということは、あらゆるトラブルが付き物です。

そんなトラブルが起こった時に、唯一守ってくれるのが、少しの保険料の支払いであらゆることがカバーできる保険だともいえます。

自分は事件、事故には関係ないという概念を捨て、いつ起こるか分からないトラブルにしっかりと備えて渡航するようにしてください。

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