バルト三国の一国である、ラトビアはリトアニアとエストニアの間に位置する国です。
長く広がるビーチと広大な自然がラトビアの美しい景観となっています。
そんなラトビアでは、宮殿や大聖堂など中世の歴史を堪能することはもちろん、壮大な自然に癒されることもできます。
また、リガ中央市場というヨーロッバ最大級とも言われている巨大な市場食べるローカルグルメもラトビア旅行の魅力の一つです。
今回は、ラトビアに渡航する際に、必要となる海外旅行保険について解説していきます。
ラトビアへの渡航を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
・ラトビアでは、テロ事件など国際的な大事件の発生は近年ありません。スリや置き引きなど観光客を狙った犯罪は継続的に発生していますので、現地へ携行する物については携行する物の金額などを踏まえて補償を設定するのが良いでしょう。
・ラトビアの病院は、ロシア語かラトビア語でのコミュニケーションとなります。現地語が話せない場合は、海外旅行保険の通訳サービスを活用すると良いでしょう。
・ラトビアへ渡航する際、海外旅行保険の加入が必須となっています。最低でも3万ユーロ以上の医療補償がついている海外旅行保険に加入するようにしましょう。
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ラトビアへ渡航する目的や期間によって選ぶべき保険は異なる
プランに合った海外旅行保険に加入しよう
海外旅行をする際は、ほとんどの方が海外旅行保険へ加入すると思います。
しかし、海外旅行保険の種類は保険会社によって様々であり種類も多いので、どの保険が適しているのか悩むでしょう。
結論、海外旅行保険は渡航する国や渡航期間、渡航の目的によって選ぶべき保険が異なります。
そのため、ラトビアに旅行へ行く際も、ご自身の渡航プランに合った海外旅行保険に加入することが非常に重要です。
長期滞在の場合は医療費の補償を高く設定
たとえば、2泊3日~1週間程度の短期旅行であれば、所持品に対する携帯品損害や、病気になった時の医療費が補償内容として入っていれば大きな問題はないでしょう。
ですが、長期滞在やインターンシップ、留学などを目的として長期滞在する場合は、ホテルや家に置いておく所持品に対しても損害の補償がついている方が安心できます。
また、滞在期間が長くなるほど、事故や病気をする確立が高くなるため、医療費の補償額もできる限り高い方が良いと言えます。
今回は、ラトビアに短期~中期滞在する場合に適している海外旅行保険について解説していきます。
ラトビアの治安状況
現地の治安状況(盗難事件の大小、テロ事件の発生有無など)によって海外旅行保険でカバーするべき補償内容も異なります。
ラトビアの治安状況を現地で発生確率の高い事件事故から確認していきましょう。
ラトビアの治安
結論、ラトビアの治安は比較的良いと言われています。
他のヨーロッパ諸国と比べて、治安が落ち着いている国です。
しかし、首都のリガとその他の地域では治安状況に差があり、首都リガ付近では防犯が必要です。
また、地方でも最低限の防犯は必要なので、安全な国だからといって日本と同様に過ごすことは辞めておきましょう。
ラトビアで発生率の高いトラブル①スリと置き引き
まず、ラトビアで発生しやすいトラブルは、スリと置き引きです。
駅やバスターミナルなど、人混みになる場所で特に注意が必要になります。
また、スーツケースなどの大きな荷物を持ちながら、エスカレーターのない場所を移動し、荷物の運搬に手こずっていると、その隙を狙われることがあります。
スーツケースを置きっぱなしにしても、日本ではあまり盗まれることはありませんが、ラトビアをはじめ海外では、大きな荷物でも盗まれてしまいます。
所持品からは目を離さない、手から離さないようにしましょう。
ラトビアで発生率の高いトラブル②ぼったくり
続いて、ぼったくりに気をつけてください。
日本人は観光客だということが分かりやすく、現地の値段を知らないとぼったくりのターゲットになってしまいます。
特に、タクシー、観光案内、バーなどで注意が必要です。
明らかにおかしい額を請求された時は、何がいくらなのかをきちんと聞きましょう。
また、バーなどで不当額を請求されないよう、飲みすぎには注意してください。
ラトビアで発生率の高いトラブル③高価な物は身に着けない
最後に、高価なものを身に着けるのは避けましょう。
派手な服装や、ブランド物のバッグなどは窃盗のターゲットとして狙われやすいです。
また、ブランドものを購入したショッピングバッグを手に持つことも避けた方が良いでしょう。
街歩きをする時の手荷物は最低限にし、現金やクレジットカードなども必要分以上は持ち歩かないようにしてください。
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ラトビアの医療事情
海外旅行先で、病気をしたらどの病院に行くべきか、治療は受けられるのかなど不安がたくさんあるでしょう。
万が一に備えて、事前に渡航先の医療事情を把握しておくことが重要です。
では、ラトビアの医療事情について解説していきますので、渡航前に心配事を解消しておきましょう。
ラトビアの医療水準
結論、ラトビアでは先進国一般の医療を受けることができます。
しかし、首都や都会と地方では医療機関の軒数が異なるので、渡航先によっては安心できる病院が見つからないこともあり得ます。
また、私立病院やプライベートクリニックを受診した場合、高額な医療費がかかります。
そのため、ラトビアに渡航する際は、医療費の補償額が十分な海外旅行保険に加入しましょう。
ラトビアの病院で気を付けるべきトラブル①言語の問題
ラトビアの病院を利用した際に、気を付けるべきトラブルについて解説していきます。
医療設備が整った病院であっても、日本の病院とは違うことも多いため、以下のトラブルに気を付けてください。
まず、コミュニケーション、言語の問題に注意が必要です。
ラトビアの病院では、主にラトビア語かロシア語が使用されています。
そのため、予約の電話や診断は現地語でのコミュニケーションとなります。
邦人向けの病院など一部の医療機関では、英語も通じますが、一般的には通じないと思っていた方が良いです。
なので、病院を受診する時は、ラトビア語に精通した方に同行してもらいましょう。
ラトビアの病院で気を付けるべきトラブル②病院の待ち時間
次に、気温がマイナス20度近くになる極寒の冬に病院へ行く際は、待ち時間が多くなることがあります。
ラトビアの冬は非常に寒く、室内では暖房を付けるため、湿度が下がります。
その結果、風邪や呼吸器の感染症にかかりやすくなります。
冬の医療機関は患者が多く、診察までに長く待たされることがあるので、注意してください。
ラトビアで日本人観光客が利用しやすい病院
ラトビアで病院に行く際に、日本人観光客が利用しやすい病院をご紹介します。
どの病院に行くべきか悩んだ時は、ぜひ以下のリストから探してみてください。
病院名 | 場所/住所 | 電話番号 | 診察時間 | 診療科目 | 概要 |
Gailezera Sliminca | リガ Hipokrata iela 2, Riga, LV-1038 | 6700-0610 | 月~金曜日8:00~17:00 土/日曜日9:00~15:30 緊急時は24時間対応。 | 総合病院 | 英語:可 必要書類: パスポートなどの身分証明書、海外旅行保険証 |
Riga First Hospital | リガ Bruninieku St.5, LV-1001 | 6736-6323 | 月~金曜日 8:00~18:00 緊急時は24時間対応。 | 内科、外科、眼科、歯科、小児科、産婦人科、耳鼻科、皮膚科 | 英語:可 必要書類: パスポートなどの身分証明書、海外旅行保険証 |
Stradins Sliminca (英語名: Pauls Stradins Clinical University Hospital) | リガ Pilsonu iela 13, Riga, LV-1002 | 6706-9280 6706-9600 | 緊急時は24時間対応。 | 内科、外科、眼科、歯科、耳鼻 | 英語:可 必要書類: パスポートなどの身分証明書、海外旅行保険証 |
DIPLOMATISKA SERVISA MEDICINAS CENTRS | リガ 18 Baznicas street, Riga LV1010 | 6722-9942 2652-5711 | 月~金曜日 8:00~19:00 ※要予約 | 内科、歯科、小児科、産婦人科 | 英語: 可(英語を話せるドクターがいる) 必要書類: パスポートなどの身分証明書、海外旅行保険証 |
Consilium Medicum | リガRiga, Rupniecibas 7 | 6750-5047 | 月~金曜日 9:00~20:00 ※要予約 | 内科、皮膚科、産婦人科、耳鼻咽喉科 | 英語:可 必要書類: パスポートなどの身分証明書、海外旅行保険証 |
ラトビアへ渡航する上での海外旅行保険の選び方
ここまでの解説で、ラトビアの治安や医療事情を理解していただけたと思います。
ラトビアは、比較的治安の良い国ですが、観光客をターゲットとしたスリや置き引きなどの犯罪にあう可能性は高いです。
特に、日本人は観光客だということが見た目から分かりやすく、大きなカバンや高価なものを身に着けていると恰好のターゲットとなります。
一方、病気や怪我でラトビアの病院を受診する際は、高額な医療費請求が予想されるため、医療費の補償額が十分にある保険へ加入しましょう。
安心して観光旅行をするためにも、予想できるリスクをできるだけカバーできる海外旅行保険に加入することがおすすめです。
ラトビア渡航の際海外旅行保険の加入が義務付けられている
ラトビアはシェンゲン協定を締結している国なので、入国するには旅行医療保険(3万ユーロ以上)への加入が求められます。
また、保険に加入していることを証明するために、保険証券・付保証明書等をチェックされることがあるので、旅行の際はこれらの書類を携帯するようにしてください。
保険に加入しないまま入国手続きに進むと、入国を拒否されたり、別室で尋問されたりすることがあります。
空港や現地で急遽保険に加入できるケースもありますが、入国審査時に慌てずに済むように出国前に余裕を持って保険に加入しておくことが1番です。
従って、ラトビアへ渡航する方は3万ユーロ以上の補償額がある保険へ加入してください。
海外旅行保険の補償内容
まず最初に海外旅行保険の補償内容について見ていきたいと思います。
補償 | 内容 |
---|---|
傷害死亡 | 怪我、不慮の事故で亡くなった場合の定額補償 |
傷害後遺障害 | 怪我、不慮の事故で後遺障害が残った場合に等級ごとの補償 |
治療・救援費 | 現地で怪我や病気をした時の治療費、移送費、遺体搬送費、被保険者が死亡・入院した場合にご家族が駆けつける費用 |
疾病死亡 | 病気で亡くなった場合に定額で補償 |
賠償責任保険 | 他人に怪我をさせたり、他人の物を壊したりして損害賠償責任を負った際の補償 |
携行品損害 | 持参物が盗難、破損した時の補償 |
飛行機遅延 | 飛行機が遅延した際にかかった宿泊費などの補償 |
飛行機手荷物遅延 | 飛行機に搭乗し手荷物が届かなかった時、生活必需品にかかった費用の補償 |
海外旅行保険の補償を大きく分類すると、①医療費、②携帯品、③飛行機遅延、④その他に分けられます。
ラトビアに渡航する際は、スリや置き引きといった軽犯罪、入院や手術を踏まえた医療費を考慮して、治療・救援費と携行品損害の補償額が高いものを選ぶと良いでしょう。
海外旅行保険の選び方・比較のポイント
ラトビアに渡航する際の海外旅行保険を選ぶ時は、補償内容の中でも携帯品損害費と医療費全般の補償額に注目してください。
比較的に治安の良い国と言われていますが、日本とは違い観光客を狙ったスリや置き引きなどの犯罪発生率が高いので、危険な目に絶対に遭わないわけではありません。
そのため、万が一貴重品を盗まれた時に備えて携帯品損害費の補償額は高い方が安心できます。
また、病気やケガをした際は基本的に私立病院を受診することになるため、それに伴って医療費も高くなります。
さらに、手術や入院が必要な場合、加えて医療搬送が伴う場合には、より高額な医療費が請求されます。
他のヨーロッパ諸国では、1000万円以上請求された実例もあるので、最低でも1000万円程度の医療費の補償額がある海外旅行保険を選ぶことをおすすめします。
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クレジットカード付帯の海外旅行保険
海外旅行に行く際、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する方も多いと思います。
しかし、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する場合にはメリットだけでなく、デメリットが存在します。
クレジットカード付帯の海外旅行保険のメリット
まず、加入手続きが簡単で早いことがクレジットカード付帯の海外旅行保険に加入するメリットとして挙げられます。
加えて、クレジットカード付帯の海外旅行保険は利用回数に制限がなかったり、加入者以外にもそのご家族が利用できるプランがあったりする点もメリットと言えます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険のデメリット
しかし、反対にクレジットカード付帯の海外旅行保険は補償期間が短いです。
短期旅行であれば問題ありませんが、中期~長期の滞在になると補償期間が足りず、クレジットカード付帯の海外旅行保険では不十分な可能性があります。
長期滞在をする場合は、クレジットカード付帯海外旅行保険で滞在期間中の補償が足りるかどうかを確認し、適していない場合はクレジットカード付帯ではない海外旅行保険に加入してください。
クレジットカード付帯の補償では不十分
クレジットカード付帯の海外旅行保険では、補償額が足りないことが原因で高額な医療費が支払えないというケースもあります。
特に、医療搬送が必要な場合は医療費の項目の中でも搬送費の補償が必須です。
従って、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する方は、どこまでのリスクをクレジットカード付帯の海外旅行保険でカバーするのか、どのリスクは許容するのかを慎重に検討してください。
ラトビアへ渡航する際の海外旅行保険プラン
ラトビアへ渡航する際の海外旅行保険プラン例は以下となります。
自身の携行品の量、健康状態によっても入るべき保険は異なってきますので、最適なプラン選びは海外旅行保険のプロアドバイザーへ相談するのが良いでしょう。
補償面 | Aプラン | Bプラン | Cプラン | Dプラン |
傷害死亡 | 1,000万円 | 1,000万円 | 3,000万円 | |
傷害後遺障害 | 1,000万円 | 30~1,000万円 | 3,000万円 | |
治療・救援費用 | 1,000万円 | 2,000万円 | 無制限 | 3,000万円 |
緊急歯科治療費用 | 10万円 | 10万円 | あり | |
疾病死亡 | 1,000万円 | 2,000万円 | 500万 | 3,000万円 |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 | 1億円 | |
携行品損害 | 30万円 | 30万円 | 50万円 | |
生活用動産 | ||||
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 1万円 | 10万円 | ||
航空機遅延 | ||||
旅行事故緊急費用 | 5万円 | |||
テロ等対応費用 | 1万円 | 1万円 | ||
弁護士費用 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | |
保険料(渡航期間4日) | 1,660円 | 1,350円 | 4,400円 | 2,780円 |
保険料(渡航期間7日) | 2,600円 | 1,810円 | 7,440円 | 4,250円 |
保険料(渡航期間14日) | 5,080円 | 4,480円 | 13,650円 | 9,030円 |
保険料(渡航期間21日) | 7,380円 | 7,270円 | 18,150円 | 13,270円 |
保険料(渡航期間29日) | 9,950円 | 10,610円 | 23,790円 | 17,990円 |
保険料(渡航期間2ヶ月) | ー | 46,420円 | 47,840円 | 67,480円 |
保険料(渡航期間3ヶ月) | ー | 143,530円 | 57,920円 | 193,290円 |
保険料(渡航期間6ヶ月) | ー | ー | 126,810円 | ー |
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まとめ
今回の記事ではラトビアへ渡航する際の海外旅行保険について解説してきました。
ラトビアに旅行へ行く際は考えうるリスクをカバーでき、滞在期間と渡航目的に合った適切な海外旅行保険に加入しましょう。
安全な国だからと言って日本と同じ意識で旅行しないことや、ターゲットとなりやすい格好で出歩かないことに注意してください。
また、ラトビアで病院を受診する際は高額な医療費の請求が想定されますので、医療費の補償額が十分にある海外旅行保険を選ぶことをおすすめします。
海外旅行保険は安心して旅行を楽しむために必要な不可欠なものであり、ラトビア旅行の際には3万ユーロ以上の補償額がある保険への加入が必須です。
最後に、ラトビアへの渡航を予定している方は、ぜひこちらの記事を参考にご自身の旅行プランに適した海外旅行保険を選んでください。
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