【物価は安い？】ハンガリー留学の費用内訳と節約のコツを解説

ヨーロッパのちょうど中心にあり、国土は日本の約4分の1で、千年の歴史あるブダペストを首都にもつ「ハンガリー」。

日本ではあまり知られていないハンガリーですが、アジアからやってきたフン族を先祖に持つ、ヨーロッパでも異色の非常に美しい国です。

絵のように美しい青いドナウ川の夜景は「欧州の宝石箱」とも言われています。

そんなハンガリーの公用語はハンガリー語ですが、近年ハンガリーでの英語留学がひそかに人気を集めています。

ヨーロッパの中でも格段に物価が安く、また大学の学費も安いハンガリーは留学生にとって大変魅力的です。

今回はそんなハンガリー留学かかる費用を期間ごとにご紹介。

またできるだけ費用を抑えたい方必見！費用削減のコツもご紹介していきます。

ハンガリー留学費用のポイント3つ

・ハンガリーの物価水準は、留学人気都市は東京よりも-53~-66%安いです。
・ハンガリー留学をする際に費用項目として大きいのは学費、生活費（宿泊費、食費）、保険の3点となります。
・ハンガリーの留学保険に関しては、補償内容をカスタマイズすることで費用を抑えることが可能です。

ハンガリー留学のメリット

ハンガリー留学のメリットを紹介します。

治安が良い

ブダペストの治安は地域にもよりますが、それほど悪くはありません。

例えばブダペスト中心の治安は良く、留学中は最低限のセキュリティ対策をしていれば、安全に暮らせる国です。

若者の英語力が高い

ちなみにハンガリーでは、若い世代や高等教育を受けた人たちの英語力は高いです。

7か国と隣接しているハンガリーではドイツ語を話す方も多いです。

英語留学の場合でも、日常会話程度のハンガリー語ができれば、日々の生活がもっと楽しくなるでしょう。

日本人には嬉しい温泉大国

ハンガリーはヨーロッパでも有数の温泉地のため、国内で400を超える温泉施設があり、ブダペスト市内にも多くの温泉湧出地があります。

また行ってみたいのがヘヴィーズの温泉湖で、日本では味わえない湖の温泉では浮き輪に浮かびながら温泉を満喫でき、勉強の合間のストレス解消に最適です。

国内の観光が充実している

首都ブタペストには世界一美しいとも言われる国会議事堂やドナウ川を含む美しい街並みがあります。

スロバキアとの国境から広がるカルスト台地には多くの鍾乳洞があり、世界遺産にも登録されています。

スロバキアとの国境近くに位置する小村ホローケーもまた世界遺産の村で、トルコ民族の末裔のパローツと呼ばれる人々が暮らしており、さまざまな文化を感じれるでしょう。

安くで近隣諸国に旅行できる

ハンガリーは格安航空会社のウィズエアーがあり、ブダペストを拠点にヨーロッパの主要都市やトルコまで数千円で旅行することが可能です。

日本ではありえない身軽さで旅行に行けるため、近隣諸国も知っていろいろな体験をしたいですね。

ハンガリー留学のデメリット

逆にハンガリー留学のデメリットを紹介します。

冬の寒さが厳しい

ハンガリーの気候は12月～2月は平均気温が3度前後と冷え込みます。

6月以降は日中30度以上の気温も多く、日も長く20時を過ぎても明るいですが、11月には冬を感じます。

冬はとても寒く、昼間でもマイナス10℃を記録することもあるくらいです。

気候に合わせて留学時期を考えるのもいいですね。

英語が通じないことがある

ハンガリーの近隣国では、ロシア語を使う国が多いです。

ハンガリーでも、過去には強制的にロシア語を使用する取り締まりがあったため、ハンガリー語ではなくロシア語を話す方がいます。

教育を受けた若者の英語力が高い一方で、年配の方や地方などの地域によっては英語を全く話せない方もいます。

軽犯罪が多く注意が必要

治安が良い場所がある中、場所によっては窃盗などの軽犯罪が多く発生しているのも事実です。

特に、観光地に向かう交通機関では、窃盗被害が多く発生しています。

ハンガリーだけではなく、海外では日本ほど平和ではないため、警戒心を持つことが大事です。

ハンガリーは留学先におすすめ

ハンガリーが留学先としておすすめなポイントを紹介します。

英語以外の言語も学べる

ハンガリーの外国語教育は、EU(欧州連合)に加盟して以来さまざまな言語があることが文化的な豊かさにつながるというEUの考えに基づき、外国語教育に力を入れています。

学校では、多くの留学生を受け入れているため、ハンガリー語や英語以外でも多国籍な言葉が話され多くの言語を学べます。

また、ハンガリー語は日本語に近い言葉のため、日本人には学びやすい言語でもあります。

さまざまな言語を学べることがおすすめです。

英語教育にも力を入れている

ハンガリーの若い世代は、将来のキャリアのために英語を熱心に学ぶ学生が増えています。

そのため、大学では国立・私立のどちらでも、英語で授業を受けることができます。

ハンガリーの大学は比較的、学費が安いため他のヨーロッパに留学するよりも費用を安く抑えられることもおすすめです。

生活費が安い

レストランでランチを頼むとチップは別途必要になりますが、約400～800円で美味しい食事を食べれます。

スーパーでの買い物は水1,5リットルが約80円、パン1斤が160円、ビールは500mlが120円と日本よりも安いものが多いです。

生活費を安く抑えられることは、学生にとっては嬉しいことでもあり、おすすめです。

ただ日本食材や輸入品、衣料品などは高い傾向があるため、日本でヒートテックなどは用意していくと良いでしょう。

ハンガリー留学の口コミ・評判

ハンガリー留学の口コミや評判を紹介します。

さまざまな国の友達が増えた

ハンガリーは、物価や学費が安いことから多くの国から留学生が訪れます。

世界中のあらゆる国から来た学生と友達になることで、さまざまな考え方を学び視野も広がるでしょう。

自分から積極的にコミュニティステーションを取りに行くことが大切です。

ご飯が安くて美味しい

https://twitter.com/nFWKW2HNptCGhy9/status/1600578515694280705

https://twitter.com/gototravel5555/status/1563154750908280832

ハンガリーグルメではフォアグラが有名で、その他にもハンガリーの定番シチューのグヤーシュなど日本人の口に合いやすいです。

美味しい料理を安くで食べれるのは嬉しいですね。

温泉でリラックスできた

ハンガリーは数多くの温泉があるため、お湯に浸かる文化がある日本人には嬉しいでしょう。

温泉はリラックスする場所として利用されており、勉強の合間に癒やされに行くことでさらに勉学に励めます。

ハンガリーの留学人気都市の物価水準を東京と比較

	日本	ハンガリー
	東京	ブダペスト	ミシュコルツ	ペーチ
食品	1	-57%	-64%	-67%
家賃	1	-59%	-79%	-78%
衣類	1	-15%	-36%	-24%
交通	1	-53%	-61%	-61%
パーソナルケア	1	-39%	-54%	-50%
エンタメ	1	-51%	-58%	-59%
合計	1	-53%	-66%	-66%

出典：Expatistan

ハンガリーで留学をするには、どれくらいの費用が必要になってくるのでしょうか。

まずは、ハンガリー留学の各人気都市の物価水準について確認していきましょう。

Expatistanの生活費調査によると、ハンガリーの各都市の物価は東京に対して-53~-66%となっています。

東京で1ヶ月節約しながら賃貸で生活するとかかる生活費は15万円前後と考えると、ハンガリーで生活するには6-8万円かかると考えるとわかりやすいでしょう。

ハンガリー留学費用の期間別比較

	1ヶ月	6ヶ月	1年
留学費用	16~44万円	64~171万円	117~280万円

ハンガリー留学費用を期間別にまとめると、上記のようになります。

費用の内訳に関しては後述しますが、留学費用全体に占める割合は大きく4つに分類されます。

ポイント
1.学費
2.生活費（宿泊・食費）
3航空費
4.留学保険費

それぞれの内訳を解説していきます。

1ヵ月のハンガリー留学費用

1ヵ月のハンガリー留学の費用の平均は約30万円～35万円です。

学費の面でかなり幅がありますが、これは留学の目的によって料金が変わってきます。

例えば、大学留学の場合は1学期で平均約30万円～50万円。

ハンガリー語学学校の場合は1ヵ月約3万円～15万円。

プライベートレッスンや音楽留学の場合はさらに金額があがる場合があります。

まずはご自身の学費をチェックすると、1ヵ月の目安がみえてきます。

項目	費用
航空費	7 万円～15万円
学費	3万円～12万円
宿泊費	2万円～8万円
生活費	3万円～6万円
留学保険費用	1万円～2万円
合計	16万円～44万円

※1ハンガリーフォリント0.41円を元にした費用目安です。

6ヵ月のハンガリー留学費用

6ヵ月のハンガリー留学の費用の平均は約100万円～120万円です。

3ヵ月以上のハンガリー留学の場合、ビザの申請が必要です。

ハンガリーに入国する前に駐日ハンガリー大使館で査証を取得するか、もしくは観光ビザで入国し、ハンガリー入国後30日以内に移民国籍局へ行き、滞在許可証を申請することもできます。

学生ビザは公立教育機関、全日制の教育機関と、定められた教育機関に通う人を対象にしたものです。

ビザ詳細は駐日ハンガリー大使館のホームページなどで事前に確認し、書類など準備をしましょう。

項目	費用
航空費	7万円～15万円
学費	15万円～50万円
宿泊費	18万円～36万円
生活費	18万円～60万円
留学保険費用	6万円～10万円
合計	64万円～171万円

中期のハンガリー留学では、語学学校・留学・インターンシップ・ビジネス留学など、いろいろな留学スタイルがあります。

ハンガリーは日本人が少ないので、必然的にいろいろな国籍の友人ができます。

さまざまなバックグラウンドを持つ友人ができると視野が広がり、さらに島国日本ではできない体験もまたハンガリー留学の醍醐味ですね。

1年間のハンガリー留学費用

1年間のハンガリー留学費用の平均は約180万円～200万円です。

学費の幅が広いのは、大学でも学期ごとの学費にかなりの差がある為です。

生活費は日本にくらべてもかなり抑えられます。

項目	費用
航空費	7万円～15万円
学費	30万円～100万円
宿泊費	30万円～70万円
生活費	40万円～70万円
留学保険費用	10万円～25万円
合計	117万円～280万円

1年間のハンガリー留学となると、さまざまなハンガリーの文化を楽しめるでしょう。

ハンガリーは、有名音楽家を輩出した国でもあるため、ミュージカルやオペラ、クラシックなどが気軽に楽しめます。

ハンガリー留学の費用項目

航空券代

日本からハンガリーへの直行便は運行しておらず、ヨーロッパの主要都市で乗換えをしてハンガリー・ブダペスト行きとなります。

日本からハンガリー・ブダペストまでの所要時間は、乗り換所要時間にもよりますが約14時間～19時間。

ブダペストにあるリストフェンツ国際空港利用が主です。

ローシーズンの格安チケットであれば、7万円台からあり平均は9万円～12万円です。

ただし夏のバケーション時期などは価格があがるので、事前にチェックして出発日を決めるといいでしょう。

学校費用

前述にもありますが、学費はハンガリー留学の目的によって幅があります。

ただ、他のヨーロッパの留学に比べて安くすまそうと思えば、超格安学校を探すことが可能です。

1ヵ月の短期の場合は、大学よりは語学学校が主になります。

1ヵ月のハンガリー留学は長期に比べて割高ですが、今後の長期留学やはじめての留学で雰囲気を知る目的での短期留学は人気です。

1ヵ月の学校費用の平均は約5万円～8万円です。

宿泊費用

ハンガリーでの宿泊費用は日本に比べても安いといえます。

例えば大学の学生寮のルームシェアをすれば月額2、3万円から可能です。

アパートを一人で借りる場合でも4万円～5万円。

短期の場合のホームステイの場合は、食費込みなどで料金があがるので、節約したい方は学生寮やルームシェアの広告で自分で部屋を探すことをおススメします。

生活費用

ハンガリーの物価は、以前よりも高騰してきていますが、日本と比べると安いと感じるでしょう。

ハンガリー留学の1ヵ月の生活費は約3万円～5万円です。

食費が安いため、生活がしやすい環境が整っています。

また、ブダペストの交通事情はバスや路面電車、地下鉄等の公共交通機関が充実しており、移動はスムーズです。

交通費は1ヵ月の定期券で約3800円で、学生割引が利用できると約1500円です。

留学保険

1ヵ月の留学保険は約1万円～2万円です。

ハンガリーは治安が良い国ではありますが、ブダペストの東側は貧困層やそれに伴う軽犯罪が多いと言われています。

留学中は1ヵ月からの短期でも留学保険の加入を強くお勧めします。

ハンガリーのワーキングホリデー制度

2017年2月よりハンガリーがワーキングホリデー協定国に参加しました。

ワーキングホリデー制度を利用すれば働きながらの滞在が可能です。

ワーキングホリデーのメリットは働きながら滞在できることですが、ハンガリー語が必要な職も多く、日本語を使う仕事も減っているため、仕事探しが難しいのが難点です。

学生ビザのメリットは、学生割引など学生待遇が受けられることです。

また、それほど生活費が高くなく、学業のみに専念できるので集中した語学力アップが望めます。

ご自身の目的や期間に合わせて最適なプランを考えましょう。

ハンガリー留学の費用を削減するコツ

さて、ここまでハンガリー留学の費用をご案内してきましたがいかがでしょうか？

意外と早くハンガリー留学が実現できそうだと思いませんか？

ここからは、さらにハンガリー留学の費用の削減ポイントを4つ挙げていきます。

費用の安い公立大学への留学を目指す

前述にもありますが、近年ハンガリーの大学への英語留学が増えています。

ハンガリーの大学の年間の学費が比較的安いことや、ハンガリーの学生、また他のヨーロッパの学生の英語力が高いこともあり英語圏でなくても十分に英語力アップを望めるのが魅力です。

中長期の留学を考えている方は語学学校よりも大学留学が断然お得です。

半年や1年、またコースによっては数か月から大学留学できるものもあるので、希望のコースを確認してみて下さい。

また、学生向けの奨学金制度も条件に合っていれば留学の費用の負担が激減します。

準備次第ではとてもお得なハンガリー留学を利用しない手はありません。

ちなみに正規の学生の場合は、学校から受け取る証明書にて学生割引が利用できることも大きなメリットです。

交通定期券があれば例えば、ドナウ川を運行する公共船も平日無料で乗れるので観光にも便利。

ルームシェアやシェアハウスで暮らす

ハンガリーの宿泊費は日本に比べても安いです。

ブダペスト市内でもアパートを一人で借りても約5万円。

ただ、やはり1人暮らしであれば他の留学生との接点が減ります。

シェアハウスやルームシェア、学生寮などを利用すると、日常生活での語学力アップができます。

しかも家賃が安くなれば言うことなし。毎月必ずかかってくるものなので、節約できればうれしいですね。

ちなみにアパートのシェアハウスやルームシェア探しはネットで簡単です。

女性専用物件や条件があったりするので、要確認後、直接見学をして物件を決めます。

自炊をする

ハンガリーの外食は日本に比べても安いです。

ただし、それを毎日続けるとなると食費はかさみます。

スーパーで買った食材で自炊を始めるにもいい機会です。

折角の留学生活、友人たちと協力して料理をするのもいい思い出になります。

たまには息抜きにパブやレストランを利用して、自炊できるとこは節約するのが得策です！

留学保険の見直し

留学保険はなんとなくで、決めてしまいがちですが実はいらない補償も入っているかも。

留学を決めたら、留学保険も考えてみて下さい。

よく補償内容を確認しいらないものを削っていけば、最終的に保険料が安くなるということもあります。

再度、留学保険を見直してみて下さい。

ハンガリー留学で人気のエリア

さてこれまで「東欧のパリ」とも称されるブダペストを中心にご案内してきましたが、ハンガリーにはまだまだ魅力的な街があります。

ハンガリー留学で人気のエリアを紹介します。

ブダペスト

首都のブダペストは中央ヨーロッパの金融の中心でもあります。

「ドナウの真珠」と言われるほどの美しい街として有名で、国会議事堂やオペラハウスは観光スポットとして人気があります。

また、世界で唯一世界遺産に認定されている地下鉄1号線や、くさり橋など、歴史的価値の高い多くの場所があるため、語学だけでなくさまざまな魅力が多いエリアです。

デブレツェン

ブダペストに次ぐ第2の都市であるデブレツェンには、デブレツェン大学があります。

国内ではトップ５の大学に位置付けられており、ハンガリー最古の高等教育機関でもあります。

100カ国以上の国から、5,000人以上の学生を受け入れているため、多国籍の交流が魅力のエリアです。

ミシュコルツ

ミシュコルツは、プダペストやデブレツェンと並ぶ、ハンガリー有数の工業都市です。

また、近郊のゼンプレーン山麓で生産されるワインが有名で世界的に知られている場所でもあります。

ハンガリー北部で最大規模の教育機関で15,000人もの学生が学んでいるミシュコルツ公立大学もあるため、同世代の学生と関われることがおすすめです。

ハンガリー留学まとめ

ハンガリー留学では、素敵なエリアも多いため、どんな街で何を勉強するのか、ぜひ一度思いを巡らせてみて下さい。

また、ハンガリーは温泉や歴史など何か日本人に通じるものがあります。

日本ではあまり知られていない国のハンガリーで、さまざまな国の方と交流できることも魅力です。

ハンガリー留学を通して、別国からのグローバルな視点と日本の魅力の再発見ができればいいですね。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。