製造業者に必要な保険って何かな?
保険の種類がたくさんあって分からない……
製造業では、製造から出荷までのリスクや従業員のトラブルなど幅広いリスクが考えられます。
今回は、製造業で起こり得るリスクに備えるための保険について紹介します。
この記事を読んだあなたは、製造業向けの保険について理解できるでしょう。
工事保険Timesなら、国内主要保険会社のプランを比較・ご提案。業種や事業規模に併せて最適なプランをご提案いたします。お急ぎの場合は最短即日ご契約可能。
工事保険Timesなら、国内主要保険会社のプランを比較・ご提案。業種や事業規模に併せて最適なプランをご提案いたします。お急ぎの場合は最短即日ご契約可能。
製造業を取り巻くリスクとは?
まず、製造業を取り巻く3つのリスクを紹介します。
・従業員に関するリスク
・建物・設備に関するのリスク
・製造後のリスク
従業員に関するリスク
従業員がケガをするリスクが考えられます。
製造中にケガを負ったり、死亡事故が発生する可能性があります。
ケガだけではなく、不規則な時間帯の勤務から過労で働けなくなることもあるかもしれません。
パワハラやセクハラ、マタハラなどのハラスメント行為によるトラブルも考えられるでしょう。
大切な従業員に万が一のことが起きた場合のリスクに備えることも大切です。
建物・設備に関するのリスク
製造工場が、火災や落雷などにより損害を受ける可能性が考えられます。
建物や設備機械が使えないと、仕事が出来ません。
そのため、休業中などの被害に備える必要があるでしょう。
製造後のリスク
製造後に、不良品が発生する場合のリスクが考えられます。
不良品が発生して、それが原因でお客様がケガをした場合には、会社の信頼も大きく失うことになるでしょう。
そのため、万が一の場合に備えてリスクをカバーする必要があります。
製造業で実際に発生した損害事例
製造後のリスクについて、実際に発生して損害賠償を求められたケースを紹介します。
・エスカレーターから転落して死亡した男性の両親が、本件エスカレーターの製造会社 に対して製造物責任に基づき損害賠償を求めた
引用:消費者庁_PL法論点別裁判例
・ビル排水槽の清掃のため洗浄剤を使用したビル清掃業者の代表取締役及び従業員が、本件洗浄剤に含まれる塩化水素と排水槽内の硫化物との反応により硫化水素が発 生し、硫化水素中毒になったと主張した上、本件洗浄剤には硫化水素発生の危険性及び対処法についての指示・警告がない表示上の欠陥があるとして、洗浄剤製造販売業者に対し、製造物責任に基づき損害賠償を求めた
引用:消費者庁_PL法論点別裁判例
・当時1歳9か月の幼児がこんにゃくゼリーを食べて喉に詰まらせ窒息し、その後に死亡 したのは、こんにゃく製品製造販売会社らがこんにゃくゼリーの設計上及び警告表示上の致命的な欠陥を放置して漫然と製造・販売したことによるなどとして、幼児の両親が、製造物責任に基づき損害賠償を求めた
引用:消費者庁_PL法論点別裁判例
・工作機械を使用して角材を切断する作業中、切断が終了した材料を取り出そうとして左 手を機械内に挿入した際に回転中の丸のこ刃に触れて左手中指を切断するなどの傷害を 負った者が、本件機械を製造販売した会社に対し、製造物責任に基づき、損害賠償を求めた
引用:消費者庁_PL法論点別裁判例
・折りたたみ足場台の上で修理作業をしていた男性が、突然足場台脚部最下段の桟の下の部分で1脚が座屈したため転落し、外傷性気胸及び肋骨骨折の傷害を 負ったとして、足場台製造会社に対して製造物責任に基づき損害賠償を求めた
引用:消費者庁_PL法論点別裁判例
・ギャッチベッドを使用していた女性が死亡したことについて、本件女性の相続人が、同ベッドに設計上及び指示・警告上の欠陥があり、これにより本件女性が呼吸不全に陥り死亡したとして、ギャッチベッド製造業者に対して製造物責任に基づき損害賠償を求めた
引用:消費者庁_PL法論点別裁判例
製造業では、このように使用者側にも責任があるのではと思うような場合でも製造会社に賠償責任が求められます。
幅広い物や商品を製造しているため、事故が発生した場合に十分備える必要があるでしょう。
工事保険Timesなら、国内主要保険会社のプランを比較・ご提案。業種や事業規模に併せて最適なプランをご提案いたします。お急ぎの場合は最短即日ご契約可能。
工事保険Timesなら、国内主要保険会社のプランを比較・ご提案。業種や事業規模に併せて最適なプランをご提案いたします。お急ぎの場合は最短即日ご契約可能。
製造業に必要な保険の種類は?
幅広いリスクを抱えている製造業に必要な保険の種類を紹介します。
雇用慣行賠償責任保険(パワハラ保険)
雇用慣行賠償責任保険(Employment Practice Liability Insurance)は、EPLI保険やパワハラ保険、ハラスメント保険とも呼ばれている法人向けの損害保険です。
不当解雇やセクハラ、パワハラなどが原因で会社と従業員が職場環境や業務上をめぐりトラブルになり、会社が従業員から訴えられて損害賠償を負った時に保険金が支払われる保険です。
規模の小さい会社ほど、被害に遭ったら経営が傾く可能性が高いため、必要と言えるでしょう。
パワハラ保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
労災上乗せ保険
労災上乗せ保険は、公的な保険制度である労災保険で補償されない部分をカバーする民間の保険会社が取り扱う任意保険です。
従業員が仕事中にケガや病気になった場合に、労災保険で足りない分を補ってくれます。
一人親方の場合でも加入でき、労災上乗せ保険の保険料は確定申告時に社会保険料控除の対象となります。
労災上乗せ保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
火災保険
火災保険は、火災により会社が所有する建物や財産に損害があった場合に補償される損害保険です。
台風などの自然災害時も補償される保険のため、万が一の際に建物や設備が燃えてしまった場合のことを考えると、商品を作れなくなります。
工場や設備は建て直すと高額になるため、万が一の際の被害額を把握して火災保険に加入しましょう。
法人向けの火災保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
サイバー保険
サイバー保険は、サイバー事故によって発生する損害を包括的にカバーする保険です。
近年、製造業においてサイバー攻撃の被害が増加しています。
製造業ではICTを使ったシステムが導入され、生産性の向上がはかられています。
サイバー攻撃の被害に遭った場合、新たにサーバーを構築しないといけなかったり、個人情報が漏れてしまったりして被害が拡大することが考えられるでしょう。
そのようなリスクに備えるために、サイバー保険に加入することをおすすめします。
サイバー保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
内貨物保険
内航貨物海上保険は、日本国内を船舶輸送される貨物のリスクを補償する保険です。
海上運送中に生じるさまざまな損害をカバーしてくれます。
海上に加えて、陸上での「保管中」なども保険対象にすることが可能です。
内航貨物保険については、下記の記事で詳しく書いています。
外航貨物保険
外航貨物保険は、日本と海外を輸送する貨物を対象として、海上・航空・陸上を輸送中に起こったトラブルから生じる損害を補償してくれる保険です。
海外と取引を行っている会社の場合、外航貨物保険のような保険への加入が義務付けられているケースもあります。
外航貨物保険については、下記の記事で詳しく書いています。
E&O保険
E&O保険は、業務遂行上の過失や怠慢によって発生した損害を補償する保険です。
PL保険ではカバーされないリスクをE&O保険では補償対象となります。
そのため、PL保険と併せてE&O保険に加入することをおすすめします。
PL保険(生産物賠償責任保険)
PL保険は、製造または販売した商品などが原因で、他人にケガをさせた場合などに、事業者が法律上の損害賠償責任を負担する場合の損害費用を補償する保険です。
「モノを製造する製造業者」にとって、必要な保険といえるでしょう。
製造者向けのPL保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
製造業におすすめの保険
製造業におすすめの保険会社を紹介します。
・AIG損保
・東京海上日動
・三井住友海上
・日新火災
・損保ジャパン
保険会社によって、商品名や補償内容が多少異なる場合があります。
まずは、複数の保険会社の内容を比較して、ご自身のリスクに合った補償を受けられる保険会社を選びましょう。
まとめ
製造業では、特に出荷後のトラブルで取引先から信頼を失う可能性が高いため、すぐに対応できるよう保険に加入することをおすすめします。
万が一、トラブルが発生した場合でも保険に加入していると迅速に対応できるため、特に個人事業主や一人親方の場合は保険に加入することをおすすめします。
工事保険Timesなら、国内主要保険会社のプランを比較・ご提案。業種や事業規模に併せて最適なプランをご提案いたします。お急ぎの場合は最短即日ご契約可能。
工事保険Timesなら、国内主要保険会社のプランを比較・ご提案。業種や事業規模に併せて最適なプランをご提案いたします。お急ぎの場合は最短即日ご契約可能。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。