世界の金融センターであり、最もビジネスに適した国と言われるアジアのエリート「シンガポール」。
近年、目覚ましい発展により、勤労者世帯の世帯当たりの平均月収は90万円を超え、その経済規模の拡大は衰えることを知りません。
ビジネスパーソンにとって憧れの地であるシンガポールは、密かにワーホリ先の国として人気があります。
日本からのワーホリ参加者の多くはオーストラリアやカナダなどの英語圏、台湾などの中国語圏に行きますが、ワーホリ後のキャリアを考慮しここシンガポールでワーホリをする方が増えてきています。
今回は、シンガポールでのワーホリにかかる費用を期間別にご紹介していきます。
シンガポールのワーホリ費用のポイント3つ
・シンガポールワーホリにおいて、かかる費用の大きな要素は1.学費/宿泊費、2.生活費がメインとなります。
・学費に関しては学校の選び方、生活費については外食頻度、自炊頻度、観光旅行の頻度によって費用削減が可能です。
・期間によっては、ワーホリ保険も費用の大きな部分を占めることになります。ワーホリ保険は、補償内容をカスタマイズすることで費用を削減しましょう。
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1か月のシンガポールワーホリにかかる費用
後程、ビザに関する項目でご紹介しますが、シンガポールでのワーホリは6か月と定められおり、その短い期間を時間を有効活用しましょう。
他の国へワーホリをしに行く場合、1年間であることが一般的であるため、はじめに語学学校へ行って4か月目あたりから働き始めるという方が多いですが、ここシンガポールでは、事前にできるだけ英語力を高め、到着後すぐにでも仕事を始めたいところです。
1か月のシンガポールワーホリにかかる費用は、平均で約31万円です。
以下の宿泊費は、ホームステイではなく語学学校の寮やアパートでルームシェアをした場合の値段です。
項目 | 費用 |
航空費 | 5~7万円 |
学費 | 10~15万円 |
宿泊費 | 5~10万円 |
生活費 | 3~5万円 |
ワーホリ保険料 | 1~2万円 |
合計 | 24~39万円 |
※1シンガポール・ドル=約80円(2018年8月10日)
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航空費
日本からシンガポールへの航空費は、5~7万円です。
もともとの航空費が、欧米へのチケットと比べて高くないため、年間を通してあまり大きな差はありません。
最も値段が上がるのは12月で、その月の平均は約7万円です。
その次に高くなるのは、お盆の休暇が重なる8月と11月で、ともに65,000円前後。
ゴールデンウイークあたりの4~5月が6万円台で、その他の月はおおよそ5万円台で推移する傾向にあります。
航空券をお求めの際は、スカイスキャナーやトラベルコといった比較サイトで、値段やフライト時間を比べて購入されることをお勧めします。
学費とおススメの学校
シンガポールの学費は、1か月あたり10~15万円ほどです。
学校によっては、学費にホームステイ代や寮費が含まれていることがあり、その場合は25~35万円ほどです。
シンガポールの語学学校の学費は、欧米諸国のものと比べてやや高めの設定だと言えそうです。
以下に、シンガポール国内の大手の語学学校をご紹介しますので、参考にしてみてください。
EF International Language Centers, Singapore
EFは、街の中心部に位置しており、アクセスや買い物などの利便性が良く、シンガポールの都会生活を満喫できる学校です。
講師陣・スタッフと学生との距離は近く、滞在中のトラブルにも対応してくれるアットホームな環境です。
また、全校生徒が200名弱なのに対し、十分なスペースのPCルームや学生ラウンジがあり、整った環境の中で英語を学習することができます。
British Council, Singapore
British Councilシンガポール校は、1957年からシンガポールで英語を教えており、シンガポールの教育省公認の語学学校です。
歴史と経験が豊富なため、ここで働く講師陣の質は非常に高いことで有名。
また、学生同士の交流会や無料で利用できるオンライン教材の紹介など、親身になって学生の英語力向上に努めています。
国際色が豊かなため、世界各国からの学生と交流をして刺激を受けたいという方にはお勧めです。
SSTC Education Centre
シンガポールでイギリス英語が学べるSSTC Education Centreは、シンガポール政府から教育の質が高い学校のみに与えられる「EduTrust」のマークを取得しており、本気で英語を習得したいという方にはおススメの語学学校です。
ここには、世界各国から学生が集まる中、日本人学生数の割合は少ないため英語のみの環境に身を置きたいという方にはピッタリの学習環境です。
また、シンガポール、オーストラリア、イギリスへの進学コースも有名ですので、ワーホリ後の進学をお考えの方は是非、SSTCへ入学してみてください。
宿泊費
1か月のシンガポールワーホリにかかる宿泊費は、約5~10万円です。
シンガポール国内には、日本にあるような一人暮らし用のワンルームマンションはほとんど存在しません。
学生の多くは語学学校が所有する寮やアパートでルームシェアをします。
ルームシェアでは、シェアをする人数が増えるほど月々の家賃が安くなっていきます。
ルームシェアでもオウンルーム(一人一部屋)の場合は10万円ほど、2人部屋ですと6~8万円ほどです。
最安値の5万円前後の家賃ですと3~4人部屋になることが多いと思われます。
勉学に集中したい方にはオウンルームがお勧めですが、世界各国から学生が集まるシンガポールですので、国際交流という意味でも複数人の部屋で数か月間生活するのも良いかもしれません。
生活費
1か月のシンガポールワーホリにかかる生活費は、3~5万円です。
物価が高いと言われるシンガポールですが、食品と交通に関する値段は比較的安いと言えます。
シンガポールでの生活費を節約するには自炊が最も効果的ですが、日本食を作ろうとして、日本の調味料や食材を集めると輸入費が加算されているため割高になってしまいます。
できるだけ、現地の食材や調味料を使って自炊されることをお勧めします。
また、ホーカーズと呼ばれるローカルフードエリアでは、一食あたり3~6ドル(240~480円)と安価なため、自炊が面倒な日もここへ行けば費用を気にすることなく食事を楽しむことができます。
シンガポールの国内の交通関係の費用は、タクシーが初乗り3ドル、バスは1~2.5ドル、電車は1.4ドルとなっており、特にタクシーの価格は日本と比べて安くなっています。
ワーホリ保険費
全体的に物価の高いシンガポールは、医療費もやはり高額です。
風邪で診察を受け、薬を処方してもらうだけでも4~5万円ほどかかることも。
シンガポールの医療技術は世界でも最先端ですが、日本と比べてもややビジネス感が強いと言われており、特に海外保険に加入していると思われる外国人に対しては割高な医療費を請求することもあります。
いざという時のためにもワーホリ保険(海外保険)には加入しておきましょう。
1か月間の加入であれば、1~2万円ほどになります。
保険Timesでは、ワーホリ、二カ国留学など多種多様な目的で海外渡航するお客様を中心に顧客満足度96.2%、累計10,000件以上のご契約をいただいております。
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6か月のシンガポールワーホリにかかる費用
1年間の有効期限がある一般的なワーホリビザとは異なり、シンガポールのワーホリビザの期限は6か月です。
ワーホリですので、もちろん現地で仕事をされる方がほとんどかと思いますが、中にはその後のキャリアを考え現地の企業でインターンシップをしたり、就職活動をしたりされる方もおられます。
短い期間をできるだけ有効活用できるよう、渡航前から現地での予定を立てておきたいものです。
6か月のシンガポールワーホリにかかる費用は、平均で121万円です。
学費については、はじめの3か月間学校に通った場合の値段となっています。
項目 | 費用 |
航空費 | 5~7万円 |
学費 | 30~45万円(3か月分) |
宿泊費 | 30~60万円 |
生活費 | 18~30万円 |
ワーホリ保険費 | 7~10万円 |
合計 | 90~152万円 |
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シンガポールで人気の職種
シンガポールのワーホリで就ける職業は、6か月という短い期間や、近年シンガポール政府がシンガポール人の雇用を守ろうとしているため、限られてしまうのが現状です。
シンガポールワーホリでは、主に以下の2つがメジャーな仕事と言えます。
飲食店
ワーホリ期間中の仕事で最も人気があるのは飲食関係の仕事です。
飲食関係の仕事は主に2種類あり、日本人が経営している日本人レストランと、現地の方が経営しているローカルのレストランです。
ローカルレストランでは、様々なバックグラウンドを持つ方が働いており、基本は英語での会話ですが中国語が飛び交うこともあるなど、より一層異文化体験をすることができます。
時給はレストランによって差があり、最低金額は600円ほどからで、最高でも1000円を少し超えるくらいと言えそうです。
現地の仕事を探すには、インターネットで探す方法が一般的ですが、SNSでお店の宣伝をしていれば直接オーナーに連絡を取ってみることも可能です。
有給のインターンシップ
シンガポールワーホリへ行かれる方の多くが、その後のキャリアを考えてこのインターンシップを経験されます。
シンガポールの企業でインターンシップをした場合、有給で実務経験ができる所が多く、現地就職を狙う方にとっては良いアピール期間にもなります。
インターンシップ先でそのまま就職できることはあまり多くありませんが、シンガポールで生活をして実務経験もしていることは良いアピールポイントになり、現地での就職活動にプラスになります。
一点、気を付けておきたいのは、有給のインターンシップとはいえ正規雇用ではないため給料は安く、安ければ時給600円ほどのケースもあります。
お金を稼ぐというよりも、その後のキャリアのための経験値を稼ぐという気持ちで参加してみましょう。
シンガポールワーホリに参加するメリット
多民族・他国籍国家で生活できる
シンガポールのワーホリに参加するメリットの一つは、非常に国際色豊かな国のため、他の国では味わえない異文化経験をできるということです。
シンガポールでは約50%に近い人々が中国語を第一言語で話し、約30%の人が英語を第一言語で使用すると言われています。
多くの外国人が集まる都市部では英語が共通語として使用されていますが、中国語も飛び交うなど多民族・多国籍国家で生活しているという実感を味わうことができます。
同じく「人種のるつぼ」と言われるアメリカやカナダ、オーストラリアなどは、他国籍ではあるものの英語の影響力が強く、シンガポールほど多民族・多国籍感を感じることはないと言えます。
ビジネス関係の人脈を広げられる
もう一つのメリットは、世界の金融センターや最も勢いのあるビジネス国家と言われるだけあり、キャリア面の人脈の幅を広げられるということです。
企業インターンシップに行ったり、就職活動をしたりする以外でも、単なるバーやレストラン、イベントなどで多くのビジネスパーソンや起業家と出会うことができるのがシンガポール。
今後のキャリアを考え人脈を広げたい方は、できるだけたくさんの出会いの場を求めて、積極的に活動してみましょう。
シンガポールのワーホリビザ取得に関する情報
ここでは、シンガポールワーホリに必要なビザについての情報をご紹介します。
一点、ビザ期間に関して注意しておきたいのは、通常ワーホリビザの期間は1年間なのに対して、シンガポールのワーホリビザは6か月間のみ有効となっているところです。
ビザ申請要件
シンガポールのワーホリビザを取得するにあたってのビザ申請要件は以下のようなものとなっています。
まず、「要件1」の年齢に関してですが、25歳以下と規定されているものの、25歳の誕生日か近い場合ビザが下りないことがあるため注意が必要です。
「要件2」は、基本的に4年生大学に3か月以上在籍している必要があり、かつ、フルタイムで授業を履修していることが条件です。
最後の「条件3」は、200位以内の大学と定められているものの、近年その条件は緩和されており、4年生大学の学部在学生・卒業生であれば問題ないとされています。
ビザ申請に必要な書類
- ビザ申請書:こちらよりダウンロード
- 在学証明書:名前、国籍、性別、生年月日の記載が必要
- パスポートのコピー
- 大学の卒業証明書:大学院生の場合
- 学生証のコピー:学部生の場合
- 学生ビザのコピー:学生ビザを所持している留学生の場合
書類の注意点は、すべて英語で記載したものが必要になることです。
学校に発行してもらう書類については、英語表記の書類が必要になることをあらかじめ伝えておきましょう。
ワーホリ申請の流れ
必要書類を揃え申請する
ワークホリデーのビザ申請はオンラインのみで受け付けています。
申請書はシンガポール人材開発省(MOM)からダウンロードします。
必要書類を添付し、提出しましょう。
申請結果が届く
審査結果は、約3週間後にIPA(In-Principle Approval for the WHP)がメールにて通知されます。
参加が承認されてから必ず3ヶ月以内にシンガポールへ渡航しないといけないため、あらかじめ準備をはじめておきましょう。
就労許可書発行のため、オンライン予約
渡航する2週間前には、シンガポール人材開発省(MOM)のオフィスでワーキングホリデーの就労許可書を発行するために、前もってオンライン予約をしないといけません。
渡航後は予約した日に、シンガポール人材開発省(MOM)のオフィスで就労許可書を発行してもらいましょう。
シンガポールへ行く前には、必要書類に漏れがないかしっかり確認する必要があります。
シンガポールワーホリで起こり得るトラブル
シンガポールのワーホリで起こり得るトラブルとはどのようなものなのでしょうか。
こちらでは、賃金に関するトラブルと、シンガポールに長期滞在する上で知っておいたほうがいい、現地の法律についてご紹介します。
賃金に関するトラブル
シンガポールでは、清掃業・警備業・造園業以外の職種には最低賃金が定められていません。
そのため、アルバイトにあたる雇用形態では時給が低く設定されている傾向にあります。
飲食店では、低くて500円台から高くて1000円を少し超えるくらいです。
しかし、低い時給の割に仕事内容がハードなこともあり、可能であれば候補の仕事先に下見にいったり、周りの友人や現地の方に聞いてみたりするといいかもしれません。
シンガポールの法律
新たな国で長期間生活をしていく上で、現地の法律に関する知識はあって損にはなりません。
日本では問題ない行為も、国によっては多額の罰金が課せられることも。
特にシンガポールの法律は厳しい事で有名で、外国人がついやってしまいがちな行為を以下に挙げていますので、渡航前に目を通しておきましょう。
- 公共の場では禁煙
- 公共の場で唾を吐くことは禁止
- ガムの国内への持ち込み禁止
- 横断歩道以外での道路横断は交通違反
- 夜10時以降は公共の場での飲酒は禁止
これらのルールに従わなかった場合は、罰金が課せられる可能性があります。
現地に長くお住まいの方によると、上記の全てが完璧に守られているようではないのですが、万が一のことを考えてなるべくこれらの行為はしない方が良さそうです。
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シンガポールワーホリにかかる費用を削減するコツ
外食をしたいならテイクアウト
シンガポールは物価の高い国として有名ですが、そのなかでも外食にかかるお金は日本よりもかなり高額になりがちです。
その理由として、レストランで食事をすると食べ物代以外に「サービスチャージ(10%)」「消費税(7%)」がかかり、合計で食事代の17%の額が上乗せされます。
しかし、せっかくの海外生活ですのでたまにはレストランの味を楽しみたいもの。
そんな時は、レストランでテイクアウトをしてください。
シンガポールのほとんどのレストランではテイクアウトができ、テイクアウトであればサービスチャージの10%がかかりません。
友人や同僚とテイクアウトをして、家でゆったり食事を楽しむのもいいかもしれません。
インド人街やチャイナタウンで生活用品を安く買う
多国籍国家のシンガポールには、他の国から来た人たちが生活をする地域が多く存在します。
インド人街やチャイナタウンがそれにあたります。
生活用品や食材を安く購入したい時は、こういった地域に足を運んでみてください。
世界の金融センターと言われるシンガポールですが、格差があるのも事実。
インド人街やチャイナタウンはそういった所得が低い方たちが利用されるマーケットでもあり、街中のスーパーマーケットなどと比べても安く購入ができます。
一人で行くのは少し不安という方は、現地の友人と一緒に出掛けてみてください。
ワーホリ保険の見直し
ワーホリをする際、渡航費や宿泊費と並んで費用の多くを占めるのが保険費です。
しかし、補償項目をじっくり確認してみると、死亡補償、障害後遺障害など発生頻度の低いと考えられる補償内容が含まれています。
それらの項目を削っていくと、思いのほか保険費用が安くなるといったケースも多いので、必ず加入前に補償項目を確認しましょう。
まとめ
世界から今後のさらなる経済成長に期待が寄せられるシンガポール。
シンガポールでのワーホリは、6か月間という短期間ではありますが、現地の仕事をアルバイトやインターンシップで経験するには十分の期間と言えます。
また、この期間を利用して、現地採用を狙った就職活動をしてみてもいいかもしれません。
シンガポールの長期滞在ビザの取得は、年々厳しさを増しており、今後本気でシンガポール移住を考えておられる方は、是非このワーホリを利用してシンガポール滞在権を獲得してください!
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