軽バン保険の必要性を解説！黒ナンバーの保険料は？

軽貨物の運送事業者に必要な保険は何？

黒ナンバーの軽バンにかかる保険料ってどれぐらいなのかな？

自賠責保険があるため、軽貨物の運送業に必要な任意保険には加入しなくても良いのではと考える方も少なくないでしょう。

任意保険の保険料は、年齢や車種によって保険料が異なりますが、万が一の事故を考えると加入して損はない保険です。

今回は、軽貨物運送業者に必要な軽バン保険について解説します。

この記事を読んだあなたは、軽バン保険の必要性や実際にかかる保険料などについて理解できるでしょう。

軽バンとは？

軽バンという言葉を聞くけれど、実際にどんな車のことを指すか分からない方も少なくないでしょう。

そこで、まずは軽バンの特徴や軽自動車との違いを紹介します。

軽バンの特徴

軽バンの特徴は、荷物を運ぶことに特化していることです。

4ナンバーの小型貨物自動車である軽ワンボックスカーで、軽貨物運送業者の方の多くが使用しています。

見た目は似ている5ナンバー・7ナンバーの小型乗用車とは、車の作りや税金などが違ってきます。

ボンネットが短かい箱型をした車で、たくさんの荷物が積めるように車内が広く設定されているため、商用として使われることが多いです。

軽バンと軽自動車の違い

軽バンと軽自動車の違いは、ナンバープレートの右上の番号で見分けることが可能です。

下記に軽バンと軽自動車の主な違いを一覧にまとめました。

	軽バン	軽自動車
登録	軽貨物自動車	小型乗用車
ナンバープレート	4ナンバー・6ナンバー	5ナンバー・7ナンバー
自動車税	5,000円	10,800円

上記以外は、車体構造に違いがあります。

下記の条件をクリアしないと軽貨物自動車扱いにはなりません。

軽貨物自:動車は、荷物を運ぶことに特化している車のため、貨物を乗せることがメインに設計された車であることが重要です。

貨物運送業に必要な黒ナンバーとは？

軽バンについて紹介しましたが、街でよく見かけるナンバープレートが黒の車とは一体どのような車なのでしょうか。

黒ナンバーとは？

黒ナンバーの車は、軽貨物運送業で使う軽自動車の黒色ナンバープレートのことです。

軽自動車で人や荷物を運ぶ事業をする場合に必要で、黒ナンバーを取得しなければ軽貨物運送事業を営むことはできません。

また、黒ナンバーを取得できる車種は、4ナンバーだけのため軽バンや軽トラックが対象になります。

近年では運送業界が人手不足で需要が高くなっているため、軽バン1台あれば開業できる軽貨物運送業をはじめようとする方も少なくありません。

黒ナンバーを取得するためには？

そんな軽貨物運送業に必要な黒ナンバーを取得するためにはどうしたら良いのでしょうか。

いくつかの条件があるため、取得要件について紹介します。

上記の条件を満たして申請すると黒ナンバーが取得できます。

ご自身で軽貨物運送業をはじめる場合は、まずは黒ナンバーを取得できるように体制を整えましょう。

軽バンの自動車保険や車検の負担は？

軽バンや黒ナンバーについて解説しましたが、4ナンバーの軽バンは自動車保険や車検、自動車税の負担はどれぐらいか気になる方もいるでしょう。

ここからは、それぞれの負担について解説します。

自動車保険

自賠責保険と任意保険に分けて紹介します。

自賠責保険

どの車であっても必ず加入しなければいけない保険が、自賠責保険です。

自賠責保険は4ナンバーの場合、他の車と比べると少し高くなります。

	12ヶ月	24ヶ月	25ヶ月
小型貨物自動車	12,850円	20,340円	20,950円
軽自動車(検査対象車)	11,440円	17,540円	18,040円
自家用乗用自動車	11,500円	17,650円	18,160円

任意保険

任意保険については、契約内容や保険会社によって保険料が変わってくるため、一概に高い安いとは言えません。

4ナンバーの車が他の車と違うことは、型式別料率クラスがないということです。

他の車の場合は、形式ごとに保険料が異なりますが、4ナンバーの場合は自家用小型貨物車・自家用軽四輪貨物車によって保険料の違いはありません。

また、家族や友人から車を借りる場合に1日自動車保険という便利な保険がありますが4ナンバーの車は対象外のため、注意が必要です。

車検

4ナンバーの小型貨物自動車は、車検が初回を除いて1年ごとに受ける必要があります。

4ナンバーの軽自動車の場合は、他の車と変わらず2年に1回車検を受けます。

他の自動車は2年ごとに車検を受けることを考えると、4ナンバーの小型貨物自動車は車検の頻度が多いためお金がかかることを覚えておきましょう。

自動車税

軽バンの自動車税は、年間5,000円です。

自動車税に関しては、他の車と比べると安く負担が軽減されます。

黒ナンバーの自動車保険

ここからは、黒ナンバーの自動車保険(任意保険)の特徴について2つ紹介します。

黒ナンバーの任意保険の特徴は下記の2つです。

保険料が高い

黒ナンバーの保険には、型式別料率クラスがないことや、運転者年齢条件特約が適用できない場合があるため、通常よりも保険料が高くなるケースが多いです。

運転者年齢条件特約は、昔の保険では適応外でしたが現在の保険では適応できる保険会社も多々あります。

ご自身や従業員の年齢を考慮して、活用できる特約を使って少しでも保険料を安く抑えることをおすすめします。

取り扱っている保険会社が少ない

黒ナンバーの自動車保険は、取り扱っている会社が少ないです。

大手の自動車保険会社しか対応していないため、さまざまなプランから自分に合った保険を探すということは難しいでしょう。

軽バンの貨物保険！保険料の相場は？

軽バンの保険料の相場は、年間15万円～20万円程度です。

補償内容や等級、保険会社によっても保険料は違ってくるため、保険会社に問い合わせて比較検討することをおすすめします。

基本的には安くない軽バンの保険料ですが、契約方法次第では安く抑えられることもあります。

契約名	条件	割引
フリート契約	保有している台数が10台以上の場合	70％～80％の割引
ミニフリート契約	保有している台数が2台以上の場合	台数に合わせて割引

黒ナンバー自動車の保有台数によって、保険料が変わるため、保有数が多ければ多いほど保険料を安く抑えることが可能です。

大規模な運送会社の場合は、このような契約方法を適用させることをおすすめします。

4ナンバー車のメリット・デメリット

4ナンバー車のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

メリットは、自動車税が安いことです。

軽バンの場合は、軽自動車の半額程度の金額になります。

軽自動車や普通車の場合であっても、4ナンバーで登録されている場合は、4ナンバーの自動車税に該当するため税金を安く抑えられるでしょう。

デメリット

デメリットは、自賠責保険の保険料が高いことです。

任意保険についても、4ナンバーの車は、特約が適用できない場合があるため、保険料が高くなる可能性が高いでしょう。

税金は安い反面、保険料は高くなりますが、普通車とは違い事業用に作られているため、ガソリン代や積載量については優れています。

おすすめの軽バン保険

最後に、おすすめの軽バン保険を紹介します。

保険会社	プラン名
損保ジャパン	一般自動車保険SGP
東京海上日動	TAP(一般自動車保険)
三井住友海上	自動車保険・一般用(一般自動車総合保険)
AIG損保	自動車保険

まとめ

軽バンは荷物を運ぶことを目的に作られた車です。

自動車税は安いですが、自賠責保険料や任意保険料は高い傾向にあります。

任意保険の加入は自由ですが、軽貨物運送業を営む場合は、万が一事故が起きた場合に経営困難に陥る可能性もあるため、必ず任意保険に加入することをおすすめします。

まずは、複数の保険会社に相談して補償内容や保険料からご自身に合ったプランを探しましょう。

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