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ランサムウェアの被害額は?復旧費1千万円以上が5割超

ランサムウェアの被害額は?復旧費1千万円以上が5割超

ランサムウェアの被害では、令和7年に被害を受けた企業・団体の5割超が、調査・復旧の費用だけで総額1,000万円以上かかっています[1]。身代金を払わなくても、調査・復旧の費用やシステムが止まった間の売上の減少が、大きな負担になります。

この記事のポイント
✓調査・復旧の費用が1,000万円以上の企業・団体が5割超(令和7年)
✓サイバー保険は調査・復旧の費用や売上の減少に備えられる(範囲は契約しだい)
✓警察は、身代金を払ってもデータの復号は保証されないと説明している
前重
この記事の監修者
前重 翔太
保険Times 法人損保チーム/法人損保アドバイザー
損害保険募集人生命保険募集人法人損保の相談3,000件以上
自動車・賠償責任・火災・サイバー・労災上乗せなど、企業のリスクコンサルティングを担当しています。

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目次

ランサムウェアの被害額はいくら?

警察庁が把握した令和7年のランサムウェアの被害は226件で、前年に続いて高い水準でした。費用だけでなく、1か月未満で復旧できた組織は5割強にとどまり、被害が長引く傾向も見られました[1]。

被害総額の目安

日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が、報道された国内のサイバー攻撃の被害組織に行ったアンケートでは、ランサムウェアに感染した組織の平均被害金額は2,386万円でした[2]。調査・復旧の費用に、売上の減少やお客様への対応が加わると、1件の負担はさらに大きくなります。

ランサムウェアの被害額の内訳:調査の費用、復旧の費用、売上の減少、お客様への対応

被害は増えている?

増えています。令和8年上半期の被害報告は123件で、半期として過去最多になりました[3]。令和7年の被害226件のうち約6割(143件)は中小企業で、業種別では製造業(91件)が最も多くなっています[1]。

サイバー保険でランサムウェアの被害に備えられる?

サイバー保険は、被害額の内訳のうち、調査・復旧の費用、売上の減少、お客様への対応や損害賠償に備える保険です。売上の減少の補償は特約で付ける形の契約も多く、どこまで補償されるかは契約によって違います。

ランサムウェアの被害サイバー保険での扱い
調査・復旧の費用、お客様への対応事故対応の費用として補償される
システムが止まった間の売上の減少利益の減少として補償される(特約のことが多い)
情報漏えいによる損害賠償損害賠償として補償される
犯人に支払う身代金補償されるかは契約で確認が必要

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身代金は払うべき?

警察は、身代金の支払いについて「犯罪グループ等の活動資金となることが懸念される」「暗号化されたデータの復号が保証されるわけではない」と被害者に説明しています[4]。御社のシステムが感染したら、まず次の初動を進めてください。

  1. 感染したパソコンなどをネットワークから切り離す(調査に必要なログが消えないよう、電源は落とさない)[4]
  2. 最寄りの警察署かサイバー犯罪相談窓口に通報・相談する[4]
  3. サイバー保険に入っている場合は、保険会社や代理店に事故の連絡をする
  4. 侵入の経路と被害の範囲を調べ、ぜい弱性をふさぎ、パスワードを変える[4]

被害を小さくするための備え

保険は被害の後の負担に備えるもので、感染を防ぐことはできません。警察は、侵入されないための対策と、被害を想定した備えとして、次の点を挙げています[4]。

  • VPN機器などのぜい弱性をふさぎ、更新を速やかに適用する
  • パスワードを推測されにくくし、多要素認証を使う
  • バックアップをこまめに取り、ネットワークから切り離して保管する
  • サイバー攻撃を想定したBCP(業務継続計画)を作り、訓練する

よくある質問(FAQ)

ランサムウェアの被害とは何ですか?

パソコンやサーバのデータを暗号化して使えなくし、元に戻す対価として金銭や暗号資産を要求される被害です。データを盗んだうえで「支払わなければ公開する」と要求する二重恐喝が多く、暗号化せずにデータだけを盗んで要求する手口も確認されています[4]。

まとめ:被害額の中心は調査・復旧と売上の減少

ランサムウェアの被害では、調査・復旧の費用だけで1,000万円以上かかる企業・団体が5割を超え、売上の減少も重なります。サイバー保険はこうした負担に備えられますが、範囲は契約しだいです。身代金の扱いも含めて、補償の範囲と支払限度額を見積もりで比べてください。

サイバー保険の見積もり・相談先

どの補償をいくら付ければよいか分からないときは、売上高やシステムの使い方を伝えて相談すると、見積もりまで一度に進められます。

保険相談Times編集部

保険相談Timesでは、事業の内容や今の契約をうかがって、サイバー保険の見積もりをご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。

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出典

  1. 警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(令和8年3月公表。2026年10月28日確認)
  2. 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)「サイバー攻撃被害組織のアンケート調査(速報版)」(2023年10月。2017年1月〜2022年6月に報道された被害組織が対象。2026年10月28日確認)
  3. 警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(令和8年9月公表。2026年10月28日確認)
  4. 警察庁「ランサムウェア被害防止対策」(2026年10月28日確認)

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この記事を書いた人

保険相談Times(株式会社インシュアランスブレーン)では、海外旅行保険(留学・ワーホリ・駐在・海外長期渡航など)・火災保険・法人損保、生命保険に関するお問い合わせを日々多数いただいています。その中で、お客様からのご質問・やり取りの中から「この情報は保険加入前に知っておいた方がいいな」といった内容を記事にまとめて保険の選び方を発信しています。
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