塾経営に必要な保険とは？おすすめの塾総合保険を徹底比較

子どもが集まる塾でトラブルが発生した場合に対応できる保険を知りたい。

塾の経営に必要な保険はどんなものがあるのかな？

塾には、生徒同士のトラブルやケガなどさまざまなリスクが存在します。

今回は、塾で起こり得るリスクに備えるための保険について補償内容や注意点を紹介します。

この記事を読んだあなたは、塾の経営に必要な保険について理解できるでしょう。

塾経営で考えられるリスクは？

塾経営で考えられるリスクは、3つあります。

生徒同士のトラブル

まずは、生徒同士のトラブルでケガをすることが考えられます。

このようなトラブルが発生する可能性は高いです。

生徒同士の問題のため、塾側には責任はないと考える方も少なくないでしょう。

しかし、塾に子どもを預けている親は、塾側に責任を問う場合もあります。

その際に、きちんとした対応をして、親から信頼を得ることが大切です。

塾の施設の整備不足が原因のトラブル

次に、塾の施設や設備が原因で生徒に損害を与えることも考えられます。

塾の施設が整備不足のため、トラブルが発生するケースです。

生徒だけではなく、第三者にも損害を与える可能性があります。

この場合は、整備不足が原因のため、塾側が損害責任を問われるでしょう。

まずは、日頃から施設の整備をすることが大切ですが、保険に加入して万が一の事故に備えることも大事です。

個人情報漏えいのトラブル

最後は、個人情報が漏えいすることが考えられます。

最近の塾は、生徒の個人情報をパソコンで一括管理しているケースが多いです。

生徒の成績や親の年収や職業など、配慮が必要である情報もあるため、取り扱いには注意が必要です。

しかし、万が一情報が漏えいすることも考えられます。

そうなれば、塾の評判は落ちて信頼を回復するにも時間がかかるでしょう。

トラブルが発生しないような対策や、万が一トラブルが発生した場合の対応方法を決めておくことが大切です。

塾保険で補償される賠償責任

考えられるリスクを紹介しましたが、ここからは塾保険で補償される賠償責任について解説します。

塾の生徒の賠償責任

まずは、塾で起こったトラブルにおいて、塾の生徒に賠償責任が発生した場合の補償です。

生徒同士のトラブルで、生徒が他の生徒にケガを負わせた場合などに発生するのが、塾生徒賠償責任です。

塾には多くの生徒が通うため、講師の目の届かない場所で事故が発生することもあります。

生徒が、他の生徒や第三者にケガを負わせたり、モノを壊した場合に、保険金が支払われます。

保険金の受け取りは、塾側ではなく、ケガを負った生徒やモノを壊された生徒になり、塾側には保険金は支払われません。

しかし、大切なお子様を塾に預けている保護者からすると、万が一の時に備えて塾保険に加入している塾の方が安心して子どもを通わすことができるのではないでしょうか。

そのため、塾保険に加入して生徒に対する補償を持つことは重要です。

塾の生徒の傷害

次は、塾の生徒が塾や通学途中に死亡やケガをした場合の補償です。

交通事故が発生する可能性もあるため、必要な補償といえるでしょう。

下記の保険金が支払われます。

ただし、通学経路を著しく逸脱した場合は、保険金支払の対象外になります。

また、塾が主催する合宿や模試試験も対象になる場合があるため、保険会社に確認しましょう。

塾の経営者の賠償責任

次は、塾側に賠償責任が発生した場合の補償です。

施設の整備不足によって、生徒や第三者に損害を与えた場合に必要になります。

塾内で生徒が安全に過ごせるような体制を整えることが大切です。

しかし、それでも事故が発生して塾側に賠償責任を求められた場合に備えて塾賠償責任の補償は持っておく必要があるでしょう。

塾総合保険の補償内容を比較

塾経営に必要な「塾総合保険」ですが、保険会社によって補償内容が少し異なります。

賠償責任補償で支払われる費用

賠償責任補償は、下記の6つの費用が保険金として支払われます。

損害防止費用	被保険が損害の発生や拡大を防止した際に支出した費用
緊急措置費用	損害の発生や拡大の防止の手段を講じたあとに賠償責任がないことが判明した場合であっても、被害者に対する応急手当、緊急処置のために支出した費用
権利保全行使費用	被保険者が第三者に対して損害賠償請求できる場合に、その権利を保全・行使するために支出した費用
争訟費用	被保険者が事前に保険会社の承認を得て支出した訴訟費用、弁護士報酬等の費用
協力費用	被保険者が損害賠償請求を受けて保険会社が必要に応じて被保険者の代わりに解決に向けた対応を行う場合に、被保険者が保険会社に協力するために支出した費用
損害賠償金	被害者に支払うべき法律上の損害賠償責任

傷害補償で支払われる費用

傷害補償では、下記の4つの費用が保険金として支払われます。

死亡保険金	事故発生日から当日までの180日以内に死亡が確認した時に支払われる費用
入院保険金	ケガや事故による入院でかかる費用
後遺障害保険金	事故発生日から当日までの180日以内に後遺障害に対する費用
通院保険金	事故やケガにより通院にかかる費用

プラン例

		プランA	プランB	プランC
賠償事故	経営者・身体賠償保険金額	1名2,000万円	1名3,000万円	1名5,000万円
		1事故1億円	1事故1億円	1事故1億円
	経営者・財物賠償保険金額	1事故100万円	1事故200万円	1事故500万円
	生徒・身体財物賠償保険金額	1事故2,000万円	1事故3,000万円	1事故5,000万円
生徒の傷害	死亡・後遺障害	100万円	200万円	200万円
	入院保険金日額	1,000円	1,500円	2,000円
	通院保険日額	500円	1,000円	1,000円
年間保険料(生徒1名につき)		185円	310円	355円

某保険会社ではA～Cのプランが用意されていました。

さらに、この保険料から生徒数に応じて割引率が決まります。

保険金が支払われない場合

下記の場合は、保険金が支払われません。

上記以外にも、保険金が支払われない場合があるため、保険会社に確認が必要です。

塾保険の保険料は？

塾総合保険の保険料はどうやって決まるのかを紹介します。

上記の内容から、保険料は算出されます。

保険料は下記のような計算方法になります。

保険料=生徒1名の保険料×生徒数×生徒数による割引率

生徒数によって割引率が決められており、生徒数が多ければ多いほど割引率が高くなり、保険料は安くなります。

塾の規模や保険会社によって保険料は変わるため、「保険料は◯◯円です」と断言することはできません。

そのため、複数の保険会社に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。

塾総合保険の注意点

塾総合保険に加入する場合の注意点を紹介します。

補償対象外になるケースがある

保険に加入したからといって、どんな場合でも損害が補償される訳ではありません。

故意によって発生したトラブルや、塾の管理下にない場合の事故は、保険金支払いの対象外になります。

また、下記のような塾は補償対象外になる場合がほとんどです。

そろばん教室・書道教室・ピアノ教室などは、補償の対象となります。

まずは、ご自身の塾が保険対象になるか確認しましょう。

保険金支払の限度額がある

塾総合保険は、事故が発生した場合にすべての損害を保険で対応できる訳ではありません。

保険金の支払限度額が設定されている場合がほとんどです。

トラブル発生時に支払われる保険金の限度額をしっかり把握しておきましょう。

スポーツ塾が加入できる保険はある？　

スポーツ塾は、塾総合保険では補償対象外ですが、別の保険で補償を持つことは可能です。

「スポーツ安全保険」という保険が存在します。

家族だけでの活動や、プロのスポーツ選手による活動を除いた団体が加入できる保険です。

年間ではなく、1日単位で加入できる場合もあるため、スポーツ塾を経営している方は、こちらの保険を検討ください。

おすすめの保険会社

塾の経営におすすめの保険会社を紹介します。

保険会社によって、商品名や補償内容が多少異なる場合があります。

まずは、複数の保険会社の内容を比較して、ご自身のリスクに合った補償を受けられる保険会社を選びましょう。

まとめ

塾経営は大切なお子様を預かっているため、万が一トラブルがあった場合には、すぐに対応して保護者を安心させる必要があるため、塾総合保険に加入した方が良いでしょう。

塾にはたくさんの子どもや親、先生達が集まるためトラブルも発生しやすいためリスクも大きいです。

万が一、トラブルが発生した場合でも保険に加入していると迅速に対応できるため、自社や生徒を守るためにも保険に加入することをおすすめします。

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