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動産総合保険とは?補償内容や保険料について解説

動産総合保険

動産総合保険の補償範囲が広すぎて、内容がよく分からない……

動産総合保険と火災保険は、どう違うの?

動産総合保険の補償範囲は、保管中・運送中・展示中・販売中と幅広いため、加入している会社も多いでしょう。

しかし、本当に動産総合保険は自社に必要なプランであるか把握できていない場合も少なくありません。

今回は、法人向けの動産総合保険について紹介します

この記事を読んだあなたは、動産総合保険が自社に必要な保険であるかを理解できるでしょう。

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目次

動産総合保険とは?

法人向けの動産総合保険は、事業用の備品・什器・機械などの動産が保管中・運送中・展示中・販売中に破損や盗難などのトラブルによって損害が被った場合に補償してくれる保険です。

リース業や自社で保管・運送・販売を一通り行っている会社などにおすすめの保険となります。

そんな補償範囲が幅広い動産総合保険の補償内容、保険金が支払われるケース・支払われないケースについて紹介します。

動産総合保険の補償内容

動産総合保険で、補償対象・補償対象外となるものは下記の通りです。

補償の対象

・パソコン

・事務機器

・机や椅子

・カメラ

・ビデオカメラ

・楽器

・医療機器

・歯科治療台

・建設用車両(登録ナンバーのないもの)

・商品

・展示品

・現金、小切手、手形

補償対象外

・自動車

・航空機

・船舶

・海上輸送する物

・動物

・植物

・不動さんに準ずる物件(エスカレーター・エレベーターなど)

動産総合保険で補償対象外になっている物に関しては、別の保険に加入することでリスクをカバーできます。

動産総合保険の契約方式

動産総合保険には、複数の契約方式があります。

契約方式詳細
特定動産契約方式事務所や店舗、病院等にある事務用機器、通信機器等、 特定の動産を対象に保険期間を定める
展示契約方式展示会、見本市等に出品する各種動産を対象とし、 店舗・倉庫等からの搬出後、展示中および搬入場所に 収められるまでの展示中、運送中の危険を一貫して引き受ける。展示中のみの危険を引き受けることも可能。
商品・在庫品契約方式メーカー、販売会社等が所有する商品・在庫品を出荷あるいは仕入れた時から購入者に引渡すまでの保管中、運送中の危険を包括的に引き受ける。
現金・小切手契約方式事務所内保管中および銀行等への運送中の現金・ 小切手をあわせて引き受ける。事務所内 保管中の現金・小切手のみについて引き受けることも可能。

保険の対象の種類によって契約方式が変わるため、必要な契約方式を選びましょう。

保険金が支払われるケース

動産総合保険では、下記の損害が発生した場合に、補償対象のものについて保険金が支払われます。

・火災

・爆発

・落雷

・雪害

・水漏れ

・破損

・輸送する車両の衝突、接触

・従業員の誤操作

保険金が支払われないケース

では、保険金が支払われないのはどのようなケースでしょうか。

保険金が支払われないケースについて紹介します。

・契約者、被保険者、保険金受取人などの故意による損害

・戦争、変乱、暴動などによる損害

・保険の対象の欠陥・自然の消耗・さび・かび・変色・虫食いなどによる損害

・地震、噴火、津波、水害による損害

・保険の対象の置き忘れ、紛失による損害

・詐欺または横領による損害

・保険の対象の加工着手後に生じた損害

・万引きなどによる損害

・うんそう中に生じた破損・まがり・へこみによる損害

・宝石、貴金属などを保険の対象とする場合の保管場所の営業時間外において、金庫外保管中に生じた盗難による損害

・偽造または変造された通貨・有価証券による損害

・情報のみに生じた損害

このようなことが原因の賠償責任に関しては、保険金が支払われません。

動産総合保険の保険料の相場は?

動産総合保険の保険料はどうやって決まるのかを紹介します。

・保険金額

・保険期間

・免責金額

・用途

上記の内容から、保険料は算出されます。

保険金の支払限度額を高く設定すれば、保険料も高くなります。

加入する保険会社などによって保険料は変わるため、「保険料は◯◯円です」と断言することはできません。

そのため、複数の保険会社に見積もりを依頼して比較することをおすすめします

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動産総合保険の保険金額の相場は?

保険金

動産総合保険で支払われる保険金の種類は、表の通りです。

保険金内容
損害保険金修理費・再購入費
臨時費用保険金事故に伴い発生した臨時出費
残存物取片づけ費用保険金事故の残存物の片付け費用

損害保険金

損害保険金は、保険金額が保険価額と同額以上の場合は、下記の通り支払われます。

・損害保険金=損害額-自己負担額

保険金額が保険価額よりも低い場合は、下記の通り支払われます。

・損害保険金=(損害額-自己負担金)×保険金額÷保険価額

保険金額を高く設定すればするほど、支払う保険料が高くなります。

そのため、損害保険金の設定価格については保険会社に相談して、現在の会社の状況を考慮した上で決めましょう

臨時費用保険金

次の事故によって損害保険金が支払われる場合に、損害保険金の30%が臨時費用保険金として支払われます。

・火災、落雷、破損、爆発

・風災、雹災、雪災

・外部からの物体の飛来、衝突

・水濡れ

・騒擾、集団行動など

盗難による事故などは支払いの対象外となるため、注意が必要です。

残存物取片づけ費用保険金

損害保険金の10%を限度に、残存物取片づけ費用の実費が支払われます。

動産総合保険と火災保険の違いは?

動産総合保険は、火災などの場合にも保険金が支払われるため、火災保険に加入すれば動産総合保険は必要ないと考える方も少なくないでしょう。

動産総合保険とよく間違われる、火災保険との違いについて紹介します。

一番大きな違いは、補償の上限額です。

動産総合保険は基本的には上限がありませんが、火災保険の場合は動産によって保険金額の上限が定められています。

例えば、火災保険の場合、現金や小切手などの保険上限は20万円~30万円程度の場合が多いでしょう。

しかし、動産総合保険は上限額がないため、店舗などに現金を多く保管している会社の場合は、火災保険よりも動産総合保険に加入する方が良いでしょう。

その他にも動産総合保険は、補償したい動産を個別に契約することができます。

所有する動産すべてを対象にするのではなく、高額な物だけを補償対象にしたい場合は、動産総合保険がおすすめです。

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動産総合保険に加入をおすすめする場合

動産総合保険について紹介しましたが、動産総合保険に加入した方が良い会社の特徴について紹介します。

リース業

リース業を営む会社は、動産総合保険への加入をおすすめします。

リース業では、コピー機やMRIなど高額な電子機器を貸し出している場合が多いでしょう。

そのため、貸出先でのトラブルを考えると動産総合保険に加入していると安心できます。

顧客にとっても、動産総合保険に加入しているリース業者の方が信頼できるでしょう。

しかし、リース業を営む会社の動産総合保険については注意しなければいけないことが2つあります。

リース期間中に、リース資産が全損した場合はリース契約は解約となり動産総合保険も中途解約になります。

また、再リースする場合も、場合によってはもう一度動産総合保険に再加入しないといけない場合があるため、注意が必要です。

現金・小切手の所有が多い

火災保険との違いでも説明しましたが、現金・小切手・手形・有価証券の所有が多い場合は、動産総合保険に加入した方が良いでしょう。

火災保険では、補償額の上限が決まっているため、動産総合保険の「現金・小切手契約方式」に加入することをおすすめします。

現金などの管理はしっかりとしている会社がほとんどですが、火災が発生するときっちり管理していたとしても燃えてしまう可能性が高いでしょう。

そのため、現金・小切手などの所有が多い場合は、動産総合保険でしっかりとリスクをカバーしましょう。

自社で保管・運送・販売まで一通り行っている

委託業者を介さず、自社で商品を保管・運送・販売・展示の一通りを行っている場合は、動産総合保険がおすすめです。

委託業者を介している場合は、運送中に損害があれば、運送業者と自社とで損害を負担することになります。

しかし、すべてを自社で行っている場合は、損害があった場合は自社ですべてを負担しないといけません。

動産総合保険に加入すると、保管・運送・販売・展示中の事故による損害は補償対象のため、幅広いリスクをカバーすることが可能です。

高価な動産を所有している

高価な動産を扱っている会社の場合は、動産総合保険への加入をおすすめします。

貴金属・美術品などの高価な物やパソコンの保有台数が多い会社の場合、トラブルが発生すると損害額が高額になるでしょう。

パソコンの場合は、メーカー保証がありますが、不注意による損害の場合は有償での修理がほとんどです。

しかし、動産総合保険の場合は、不注意の損害の場合も補償範囲に含まれている場合が多いです。

そのため、高価な動産を所有している場合は、動産総合保険に加入して損失を最小限に抑えられるようにしましょう。

事故が発生した場合どうする?

動産総合保険に加入していて、万が一事故が発生した場合の対処方法について紹介します。

保険会社に連絡する

まずは、加入している保険会社に連絡をして状況を説明しましょう。

電話やインターネットから報告ができるため、忘れない内に早めに連絡することをおすすめします。

手続きに必要な書類

保険金の請求に必要な書類は、下記の通りです。

必要書類
保険金請求書保険会社所定の保険金請求書
事故内容報告書・損害や費用の発生を確認できる書類警察署・消防署の証明書、事故原因・損害状況に関する写真・画像データ・修 理業者等からの報告など
保険価額・損害額を確認する書類固定資産台帳、売買契約書、取得時の領収書、棚卸台帳・仕入伝票、現金出納帳・売上伝票、図面・仕様書なと
その他必要に応じて保険会社が求める書類

必要な書類は、保険会社によって少し異なるため、加入している保険会社に確認しましょう。

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おすすめの動産総合保険

動産総合保険を取り扱っている、おすすめの保険会社を紹介します。

おすすめの保険会社一覧

・東京海上日動

・三井住友海上

・損保ジャパン

・AIG損保

動産総合保険のみのプランもあれば、他の保険と組み合わせている場合など、保険会社によってそれぞれです。

まずは、複数の保険会社の内容を比較して、ご自身のリスクに合った補償を受けられる保険会社を選びましょう

まとめ 

動産総合保険の補償範囲は非常に幅広いため、リース業や自社で保管・運送・販売・展示している法人におすすめの保険です。

高額な動産を多く所有している会社の場合は、特に動産総合保険に加入した方が良いでしょう。

トラブルが発生した場合でも保険に加入していると迅速に対応できるため、保険に加入することをおすすめします

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この記事を書いた人

保険相談Times(株式会社インシュアランスブレーン)では、海外旅行保険(留学・ワーホリ・駐在・海外長期渡航など)・火災保険・法人損保に関するお問い合わせを日々多数いただいています。その中で、お客様からのご質問・やり取りの中から「この情報は保険加入前に知っておいた方がいいな」といった内容を記事にまとめて保険の選び方を発信しています。
スタッフの詳細なご紹介:https://hokentimes.com/oversea/staff

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