広告代理店はどのようなリスクを抱えているのかな?
広告代理店に必要な保険って何かな?
広告代理店では、広告関連法規に違反したり、広告費の立替えが回収できなかったり、幅広いリスクがあり損害額も高額になる可能性が少なくありません。
今回は、広告代理店で起こり得るリスクに備えるための保険について紹介します。
この記事を読んだあなたは、広告代理店に必要な保険について理解できるでしょう。
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広告代理店で考えられるリスク
まず、広告代理店を取り巻く3つのリスクを紹介します。
広告関連法規に違反する
広告が消費者にもたらす影響は大きいため、消費者保護と市場の透明性を確保するために、下記のようにさまざまな法律が定められています。
・景品表示法
・著作権、肖像権
・特定商取引法
・薬事法、医療法
・個人情報保護法
これ以外にも不動産や金融商品など、業界別にさまざまなガイドラインが定められています。
広告を見て消費者が誤解してトラブルに繋がるケースも少なくないでしょう。
しっかりと、法律を知る必要があります。
広告費の立て替えリスク
広告代理店の課題のひとつが広告費の立て替えリスクがあることです。
広告代理店は、まずは広告媒体費を立て替えで支払い、その後広告主から料金を入金してもらいます。
そのため、広告主の倒産等によって貸し倒れされる可能性があります。
特に中小企業であれば、経営が傾く可能性も高いため深刻な問題です。
従業員に関するリスク
広告代理店は、危険な仕事ではないため、従業員が仕事中にケガや死亡するリスクは少ないでしょう。
しかし、通勤中に転んで骨折などのケガをする可能性は少なからずあります。
それだけではなく、過労により心身が疲労し働けなくなることもあるかもしれません。
また、パワハラやセクハラ、マタハラなどのハラスメント行為によるトラブルも考えられます。
広告代理店で実際に発生した事故例
広告代理店で実際に発生したトラブル事例を紹介します。
事例1:パチンコの打ち子募集・戦略法に関する雑誌広告
パチンコの打ち子募集及び攻略法に関する雑誌広告を見て広告主に連絡を取り、詐欺被害に遭った原告に対して、雑誌発行社及び広告代理店が過失による不法行為責任を負うと判断された事例
引用:裁判所_下級裁判所裁判例速報
被告側だけではなく、原告側にも過失があるとして過失相殺が認められた事例です。
こちらの事例は広告主の詐欺だけではなく、広告代理店にも不法行為責任があると認められました。
さまざまな法規があるため、幅広い知識が必要になるでしょう。
事例2:著作権侵害
人気漫画の海賊版サイト「漫画村」(閉鎖)に広告を配信して広告料を支払い、漫画村による著作権侵害を助長したとして、漫画家の赤松健さんが広告代理店2社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が29日、知財高裁であった。本多知成裁判長は2社に計1100万円の賠償を命じた1審東京地裁判決を支持し、広告代理店側の控訴を棄却した。
引用:産経新聞_2022/06/29
広告代理店側としては、広告を掲載して広告料を支払っているだけですが、違法行為を助けたとみなされました。
こちらについても、広告業界はさまざまな法律が絡んでくるため、気をつけましょう。
事例3:重労働が原因の自殺
大手広告代理店に勤務する労働者甲が長時間にわたり残業を行う状態を一年余り継続した後にうつ病にり患し自殺した場合において、甲は、業務を所定の期限までに完了させるべきものとする一般的、包括的な指揮又は命令の下にその遂行に当たっていたため、継続的に長時間にわたる残業を行わざるを得ない状態になっていたものであって、甲の上司は、甲が業務遂行のために徹夜までする状態にあることを認識し、その健康状態が悪化していることに気付いていながら、甲に対して業務を所定の期限内に遂行すべきことを前提に時間の配分につき指導を行ったのみで、その業務の量等を適切に調整するための措置を採らず、その結果、甲は、心身共に疲労困ぱいした状態となり、それが誘因となってうつ病にり患し、うつ状態が深まって衝動的、突発的に自殺するに至ったなど判示の事情の下においては、使用者は、民法七一五条に基づき、甲の死亡による損害を賠償する責任を負う。
引用:裁判所_最高裁判所判例集
大手の広告代理店で働いていた人が、働き過ぎて病気になり自殺した事例です。
広告代理店だけではなく、過労から自殺することは、どの業種でも考えられることです。
まずは従業員を守るために労働環境を整えることが大切でしょう。
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広告代理店に必要な保険の種類は?
広告代理店に必要な保険の種類を紹介します。
業務過誤賠償責任保険
コンテンツ業者向けの業務過誤賠償責任保険は、広告代理店が提供したサービスが原因で、取引先や第三者から損害賠償請求をされた場合に対応する保険です。
顧客のブランド名を企画したが、すでに類似する商品名があり、商標権の侵害で損害賠償請求された
損害賠償金の他に、弁護士費用などの争訟費用や復元費用が保険金として支払われます。
また、会社だけではなく役員や従業員などの個人が損害賠償請求を求められた場合も補償の対象となるため、幅広いリスクをカバーできる保険です。
広告代理店などコンテンツ業界をとりまくリスクを幅広くカバーしてくれるため、出版社は必ず加入した方が良い保険と言えるでしょう。
広告詐欺保険
広告詐欺保険は、広告費費用を不正にだまし取る広告詐欺(アドフラウド)に対応する保険です。
広告業界においてインターネット広告の取引が増加していることに伴い、広告費用を不正にだまし取る被害も増えています。
そのような背景があり、2020年1月、インターネット広告代理店向けに、損保ジャパンがMomentum株式会社と共同で開発した保険です。
広告代理店が広告主に対するアドフララウド指数を保証し、その払戻しにより広告代理店が被る損害を損保ジャパンが補償してくれます。
これからの広告業界にとって、必要な保険でしょう。
労災上乗せ保険
労災上乗せ保険は、公的な保険制度である労災保険で補償されない部分をカバーする民間の保険会社が取り扱う任意保険です。
従業員が仕事中にケガや病気になった場合に、労災保険で足りない分を補ってくれます。
労災上乗せ保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
雇用慣行賠償責任保険(パワハラ保険)
雇用慣行賠償責任保険(Employment Practice Liability Insurance)は、EPLI保険やパワハラ保険、ハラスメント保険とも呼ばれている法人向けの損害保険です。
不当解雇やセクハラ、パワハラなどが原因で会社と従業員が職場環境や業務上をめぐりトラブルになり、会社が従業員から訴えられて損害賠償を負った時に保険金が支払われる保険です。
これぐらい大丈夫だと思うことでも、パワハラとして訴えられる可能性があるため、従業員を守るためにも必要な保険と言えます。
パワハラ保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
広告代理店におすすめの保険会社
広告代理店におすすめの保険会社を紹介します。
・東京海上日動
・三井住友海上
・損保ジャパン
・AIG損保
まずは、複数の保険会社の内容を比較して、ご自身のリスクに合った補償を受けられる保険会社を選びましょう。
まとめ
広告代理店では、広告関連法規に違反したり、従業員が働きすぎて身体を壊したり、幅広いリスクがあり損害賠償金額も高額になる可能性があります。
トラブルが発生した場合でも保険に加入していると迅速に対応できるため、保険に加入することをおすすめします。
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