林業は自然災害のリスクが考えられるが、カバーするために何をしたら良いか分からない……
林業に必要な保険はどんな種類があるのかな?
林業では、自然災害や鳥獣被害などのリスクが考えられます。
今回は、林業で起こり得るリスクに備えるための保険について、保険の種類や保険料について解説します。
この記事を読んだあなたは、林業に必要な保険について理解できるでしょう。
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林業で考えられるリスクは?
まずは、林業で起こり得るリスクを紹介します。
自然災害のリスク
林業の商品となる木に起こる災害として、自然災害のリスクが挙げられます。
・山火事が発生して木が焼失した
・雷が落ちて木が損壊した
・台風の影響で木が倒れた
・雪災で木が倒れた
自然災害は、人がどれだけ努力してもどうしようもできない災害です。
山火事においても放火以外に、乾燥が原因で火災が発生する可能性も考えられます。
また、木に損害があるだけではなく、倒れた木の片付け費用などが必要になることも考えられるため、自然災害が発生すると林業は大きな損失に繋がります。
鳥獣被害のリスク
続いて、林業で考えられるのが鳥獣による被害です。
・鹿が木の葉や皮を食べてしまった
・クマが爪とぎを行い木が傷ついた
元々の生息地域の食料が減ったことや、狼の絶滅により天敵がいなくなった動物が、木に損害を与える被害が見受けられます。
木が育つには何十年もの月日がかかるため、傷つけられた場合の損失は大きく、また回収も困難です。
労働のリスク
最後のリスクは、労働のリスクです。
林業では、木材を伐採したり、足場が悪いところで作業をしたりすることが考えられます。
そのため、労働者がケガや死亡する危険性が高い職業です。
・伐採した木が自分の方に倒れてきて、木の下敷きになりケガをした
・斜面で作業中に、足を滑らせ転落しケガを負った
・チェーンソーで指を切った
十分に気をつけて作業をしていたとしても、誤ってケガをする可能性があるでしょう。
休業している間の補償や通院費、入院費用が必要になるため、保険で補う必要があります。
林業のトラブル事例
林業で実際に発生した損害事例を紹介します。
死亡事故
スギ立木の伐倒作業において、つるを残さずに追い口を切り過ぎたことから立木が急に倒れ始め、退避の際に転倒し、チェーンソー用防護ズボンを着用していたものの、チェーンソーで大腿部の動脈を切断した。救急搬送したが、大腿部の動脈切断による失血により死亡となった。
引用:林業・木材製造業労働災害防止協会
骨折事故
急傾斜地で間伐作業中に、隣接する2本の立木の間にかかり木となった伐倒木を外そうと、元口付近にフェリングレバーをセットし回転させていたところ、当該かかり木が落下する際に、フェリングレバーが反動。このため身体のバランスを崩して転倒し、投げ出した足を落ち掛かった当該かかり木に直撃された。
引用:林業・木材製造業労働災害防止協会
台風の被害
台風に伴う豪雨による水害で46年生のスギが流された。
実損面積は約3haで、約636万円の保険金が支払われた。
引用:森林保険
自然災害以外にも、労働中のケガや死亡事故が発生しています。
十分注意をしていたとしても、事故が発生する可能性はあるため、リスクをカバーできる保険に加入することをおすすめします。
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林業に必要な保険の種類は?
林業で考えられるリスクを紹介しましたが、次はリスクを踏まえて林業に必要な保険種類について紹介します。
・火災保険
・労災上乗せ保険
・機械保険
・森林保険制度
火災保険
林業者向けの火災保険は必要と言えるでしょう。
通常の火災保険とは違い、再造林等費用補償特約を付帯した企業財産包括保険です。
従来の森林保険では対象外となっていた、再造林等に要する必要が補償されます。
・知拵え、苗木、植付けまたは下刈りに関する費用
・野生鳥獣の被害から植裁木を守るための防護柵等の設置・改良に関する費用
・再造林に伴い生じる路網整備費用
・保険の対象の残存物片づけに必要な費用(取壊し費用・取片づけ清掃費用および搬出費用)
労災上乗せ保険
労災上乗せ保険は、公的な保険制度である労災保険で補償されない部分をカバーする民間の保険会社が取り扱う任意保険です。
従業員が仕事中にケガや病気になった場合に、労災保険で足りない分を補ってくれます。
労災上乗せ保険は、「労働災害総合保険」「任意労災保険」「業務災害補償保険」など保険会社により名前が異なりますが、基本的には名前が違うだけです。
労災上乗せ保険の詳細については、下記の記事をご確認ください。
機械保険
機械保険は、機械などが何らかの原因で損害を受けたり故障した場合に損害費用を補償する保険です。
林業は、木材の加工で機械を使います。
操作ミスや機械設備の不備などで故障した場合に保険金支払いの対象になるため、高額な機械を使っている場合は、特に加入した方が良いでしょう。
森林保険制度
最後に公的保険制度である、森林保険制度について紹介します。
森林保険は、森林に火災、気象災及び噴火災が発生したときに経済的損失を補てんすることで、林業の再生産が阻害されることを防止するとともに、林業経営の安定化を図ることを目的とする森林保険法に基づく公的保険制度です。国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林保険センターが、森林災害のリスクを引き受けるとともに、森林保険業務を行い、森林所有者の林業経営を支援します。
引用:林野庁_森林保険制度の概要
保険の対象となる災害は、下記の表の通りです。
災害 | 内容 |
---|---|
火災 | 山火事で受けた損害 |
風害 | 暴風による幹折れ・根返りなどの損害 |
水害 | 豪雨・洪水による埋没、水没などの損害 |
雪害 | 豪雪・積雪による幹折れ、根返りなどの損害 |
干害 | 乾燥による枯れなどの損害 |
凍害 | 凍結・寒風などによる枯死などの損害 |
潮害 | 潮風などによる枯死などの損害 |
噴火災 | 火山噴火による焼損、幹折れ、埋没、根返りなどの損害 |
保険者は、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林保険センターとなり、被保険者が森林保有者になることが特徴です。
林業に関係する保険料は高い?
保険料は、規模や従業員数や業務内容によって保険料が算出されます。
保険料の相場が一概にいくらであるかは、言えません。
まずは、林業に必要な保険を取り扱っている保険会社を探して見積もりを作ってもらい、複数を比較検討することをおすすめします。
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一人親方でも加入できる?
林業に関する法人保険ですが、法人だけではなく個人事業主や一人親方の場合でも加入できる保険です。
万が一、事故が発生すると損害金額も高額になることが考えられます。
そのため、事故によって経営に大きく影響を与える可能性が高い個人事業主や一人親方の方が保険に加入する必要があるでしょう。
しかし、規模や必要な補償内容が法人とは異なるため、ご自身に合ったプランを選ぶことが大切になります。
個人事業主や一人親方の方は、ご自身や家族のためにも、必ず保険に加入して万が一のリスクをカバーすることをおすすめします。
林業の保険に加入する方法
最後に、林業の保険への加入方法を紹介します。
保険会社に相談する
ご自身で保険会社を選び、直接加入する方法です。
民間の保険会社の場合、必要な補償をカスタマイズできる場合もあり、万が一の時に補償が足りないということを防げるでしょう。
林野庁・森林組合に問い合わせる
林野庁や森林組合などの団体に保険の問い合わせをしましょう。
林業に特化した保険プランが用意されている場合や、団体割引が適用されて保険料が割安になる可能性もあります。
まずは、複数の保険会社やプランを比較しましょう。
まとめ
林業では、自然災害や鳥獣被害など人の努力では防げないトラブルが発生する可能性があるため、保険に加入してリスクをカバーする必要があります。
万が一、トラブルが発生した場合でも保険に加入していると迅速に対応できるため、特に個人事業主や一人親方の場合は保険に加入することをおすすめします。
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