
こんにちは。保険Times編集部です。
今回の記事では、カナダの交通事故・犯罪をまとめましたので、留学・旅行に行く予定の方は是非最後までお読みください。
カナダといえば、アメリカのお隣の国というイメージが強いですが、実際にはアメリカと違い、治安は良いほうだといわれています。しかし、日本に比べると、10万人当たりの警報犯罪発生件数は日本より高い水準にあるといわれています。ここでは、留学生に人気の都市(バンクーバー・トロント・オタワ・モントリオール)ごとにカナダの犯罪率・交通事故などをまとめました。
バンクーバーの治安状況まとめ
バンクーバーでは、人口比率で加算すると、東京都の約5倍の比率で犯罪が発生しています。この中でも窃盗が半分を占めています。北米において比較的治安が良好であると言われておりますが、2009年以降銃器を使用した凶悪犯罪が高止まり傾向にあります。特に、最近では複数の犯罪組織による対立抗争で発砲事件が多発しており、一般人が巻き込まれる被害も出ているほか、窃盗、強盗、暴行及び性犯罪の被害も少なくはありません。
トロントの治安状況まとめ
トロント大都市圏を含むオンタリオ州で、近年、邦人がテロ等の凶悪犯罪に巻き込まれたという報告はありませんが、銃器を使用した殺人及び未遂事件は増加しており、事件の犯人が低年齢化の傾向にあります。
2014年の交通違反・事故の総犯罪件数は、前年と比べ、11.2%減の108,307%となっています。性犯罪では、12~17歳が被害者全体の21.9%、18~24歳が24.1%となっております。
トロントは、日本に比べると、市中に出回る銃器は多く、発砲事件が麻薬の流通や密売に絡む犯罪組織と密接に関わっている場合が多いと指摘しています。
モントリオールの治安状況まとめ
ケベック州のモントリオールでの犯罪発生件数は、減少傾向にあります。下図は、ケベック州モントリオール市警察管轄内犯罪発生件数を表しています。
2016年 | 2015年 | 増減率 | |
殺人 | 23件 | 29件 | ▲20.69% |
殺人未遂 | 74件 | 79件 | ▲6.33% |
暴行 | 9,592件 | 9594件 | ▲0.02% |
強盗 | 1,991件 | 2,096件 | ▲5.01% |
性的暴行 | 1,869件 | 1,653件 | +13.06% |
出所:モントリオール市警察資料
また、モントリオール市は特に危険な地域がありませんが夜間の一人歩きなどは極力避けるなど十分に注意しましょう。2016年1月末に市内のイスラム教施設で起こった銃乱射事件を受けて、治安維持のための対策が強化されていますが、日本人や日本の権益を狙った脅威の存在は確認されていないそうです。
オタワの治安状況まとめ
オタワ市の犯罪発生率は人口10万人当たりにつき3,235.6件であり、日本(935.8件)と比較すると、約3.5倍と高い水準にあります。2016年中に年間の殺人事件の発生件数が過去最高の24件を記録したほか、ギャング絡みの発砲・暴力事件や一般市民の財産を狙った犯罪(侵入窃盗、車上狙い、自動車盗難、置引き等)の増加傾向が危惧される状況にある等、オタワ市の治安は決して安全と言い切れません。下図は、過去のオタワ市における犯罪認知件数です。
2015年 | 2014年 | 増減率 | |
強盗 | 517件 | 445件 | ▲1.1% |
暴行・傷害 | 2,800件 | 2,774件 | +0.9% |
侵入盗難 | 2,237件 | 2,038件 | +9.8% |
自動車盗難 | 819件 | 818件 | +0.1% |
出所:オタワ市警察統計
まとめ
いかがでしょうか。留学生にとってカナダは人気な国の一つですが、日本と比較して非常に犯罪率が覆いうことが分かります。夜間に一人で歩かない、嫌なことがあればしっかりと断るなどして犯罪対策を心がけましょう。