フランスへ留学やワーホリに行く人にぜひ読んでもらいたい「フランスの医療費と医療事情」

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日本からも留学やワーキングディで滞在する人が多いフランス。フランスへの渡航目的は様々ですが、有意義な滞在をしたいものです。現地に滞在する上できちんと知っておきたい、把握しておきたいものの1つがフランスの保険事情。フランスに滞在中に体調を崩してしまったりケガをしてしまったりなどで、病院にお世話になることもあるかもしれません。フランスの医療水準や医療費などどのくらい必要になってくるのか、医療制度の違いはどんなものがあるのか、万が一に備えてフランスでの保険事情を確認しておきましょう。

フランスの医療水準について

フランスの医療水準は日本とほとんど変わりません。医療技術は高いことから、日本と同等の水準の治療を受けることができます。また、フランスの衛生状態も一般的で日本と変わらないことから、病院においてもほとんど問題はありません。田舎であっても適切な医療を受けることができることから、フランスの医療水準に関しては心配する必要はありません。

 

フランスの医療制度

フランスは社会保障が手厚い国です。フランスの医療制度は、日本と同様に国民皆保険制度のようなシステムを採用していることから日本と似ている部分もありますが、異なる点もいくつかあります。

日本と異なる大きな点は職業(職域)によって加入する保険が変わってくるという点です。留学でフランスに滞在する場合には28歳未満か、29歳以上かなどの年齢によっても保険が変わってきます。ここではフランスの医療制度についてご紹介していきます。

 

かかりつけ医制度

フランスでは、かかりつけ医制度が採用されています。

日本では診断、治療、投薬は同じ病院内で済むことがほとんどですが、フランスではかかりつけ医制度が採用されていることから、まずはかかりつけ医に診断してもらわなければなりません。簡単に説明すると、かかりつけ医に診断してもらい薬局で投薬してもらうという流れになります。検査や治療が必要な場合は専門の病院を紹介されます。これらの点が日本と異なり、日本の考えで行くと少々複雑かもしれません。

 

フランスでは「一般医」と「専門医」が分かれています。一般医とは日本の開業医に相当しますが、この一般医が「かかりつけ医」の主治医となります。しかし、日本では一般医である開業医に受診してもらう際、飛び込みでも診断してもらうことは可能ですが、フランスでは予約するのが基本になります。そのため、電話で予約を取ってから診断という流れになります。かかりつけ医に診断してもらい、万が一精密検査などが必要になった場合は総合病院や専門医を紹介してもらうという流れになります。

また、私立病院、公立病院がありますが、私立病院は早い処置を受けられますがやや割高です。公立病院は私立病院と比較すると治療費は安くなりますが予約を取るのに時間を要するなど、それぞれメリットやデメリットがあります。

 

このような点からも、フランスに滞在する際にはかかりつけ医である主治医を探すことが第一のステップです。留学やワーキングホリデイで滞在する場合は、日本語が話せる医師や日本語対応可能な病院を探すのも一つの手段です。

 

28歳以下と29歳以上で異なる制度

フランスに留学する際には28歳以下と29歳以上で加入する保険が異なってきます。

フランスの学生社会保険機構に加入している高等教育機関に一定期間以上留学で滞在する場合、28歳以下の場合は学生社会保障(Sécurité sociale des étudiants)の1つである健康保険に加入することになります。加入する際には、学校の事務局に健康保険に加入する旨を伝えて、住居がある地域の健康保険センター「CPAM」で手続きをするか、webサイトから請求すると書類が入手できます。年間で200ユーロ弱の保険料が必要になります。

 

29歳以上であれば、手続きしてCMU(Couverture maladie universelle)という長期滞在者であり収入が少ない人向けの基礎医療保険への加入が可能です。

 

収入によって医療費が無料になるものと一般的なものとのどちらかになりますが、医療費が無料になるタイプは過去1年間の収入証明が必要になってくることから、前年の所得税振込用紙などが必要になってきます。

また、無料タイプ、一般タイプのどちらも、フランス語で書類を作成しなければならないことから、ある程度のフランス語力が必要になってきます。また、手続きに数か月という時間を要するため、急いでいる場合などは民間の保険を利用する手段もあります。これらは留学先の学校の事務局などでの紹介もありますが、設定は様々なので内容を細かく知ったうえで考慮するのがベターです。

 

 

フランスの医療費

実際フランスでの医療費はどのくらいかかるのか、日本と比較しながら大体の目安をいくつかご紹介していきます。

 

項目名 日本 フランス
救急車を呼んだ場合の費用 無料
※日本では救急車は無料ですが、基本的に海外で救急車を利用する際は有料です。
8,300円
フランスでは1kmごとに300円程度加算されていきます。
病院の初診料 3,000円弱程 12,000円~18,000円程度
虫垂炎の治療費 400,000円程(日本の基準額は、10割負担を想定)
※平均入院日数は日本では4日程度
480,000円
※平均入院日数はフランスでは3日と短かめです。
骨折時の治療費 20,000円 40,100円~45,900円程
病院の部屋代(1日平均) 日本 個室:30,000円~100,000円

日本 ICU:80,000円~100,000円

フランス 個室:126,100円

フランス ICU:286,700円

 

フランスの保険金請求事例

フランスで実際に保険金を請求した際の事例をいくつかご紹介します。

No. 内容 請求金額
1 美術館を見学中に転倒。大腿骨転子部骨折と診断され20日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。 707万円
2 胸と肺に息苦しさを訴え受診。狭心症と診断され4日間入院。家族が駆けつける。

 

314万円
3 吐き気・下痢を訴え受診。脳梗塞と診断され15日間入院。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。 573万円
4 夕食後に気分が悪くなり倒れ、頭を強打。翌朝もめまいが続き受診。ウィルス性内耳炎・硬膜下血腫と診断され13日間入院。家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送。 561万円
5 雪で凍っている交差点で滑り転倒。足首の骨折と診断され7日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。 402万円
6

 

ツアー中に一時的な記憶喪失となり受診。虚血性障害と診断され9日間入院。家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送。 383万円
7 到着後から目の痛みが始まり、翌日目が開けられない状態になり救急車で搬送。角膜潰瘍と診断され10日間入院。看護師が付き添い医療搬送。 351万円
8 遊覧船下船時に転倒し足を強打。大腿骨頸部骨折と診断され9日間入院・手術。家族が駆けつける。 344万円
9 腹痛が続き、バスから降りた直後に嘔吐。大腿ヘルニアと診断され7日間入院・手術。家族が駆けつける。 331万円
10 セーヌ川観光をしている際に脈が乱れ受診。静脈炎と診断され10日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 1,093万円
11 横断歩道を歩行中、車に轢かれ救急車で搬送。頭部外傷・肋骨他骨折と診断され10日間入院。家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送。 942万円
12 モンサンミッシェルを観光中、テラスより落下し救急車で搬送。大腿骨骨折と診断され19日間入院・手術。看護師が付き添い医療搬送。 742万円
13 高熱と発疹を訴え受診。マクロファージ活性化症候群と診断され12日間入院。家族が駆けつける。 549万円
14 靴を履く際、バランスを崩して台にぶつかり人工関節を脱臼。また入院中に膀胱炎を発症。16日間入院・手術。家族が駆けつける。 548万円

 

 

留学やワーキングホリデイでフランスに滞在する際の保険は?

留学の場合

フランスに留学する場合、留学する前から日本語で保険の申請ができるのが留学保険。保険の契約内容などを事前に日本語で把握できるというのは大きなメリットです。日本語で保険内容をしっかりと理解した上で保険に加入することができます

また、日本から加入することにより現地でフランス語での手続きがないので安心感もあります。

基本的に日本語なので手続きもスムーズです。

ただし、注意点としては現地に到着後では日本の保険会社で申し込みは不可能なので出発前に手続きを行う必要があります。

 

留学保険は保険会社により費用は異なりますが、決して安いものではありません。そのため、いくつかの保険会社に見積もりをしてもらい、補償される内容も含めた上で選ぶのがよいでしょう。

 

またフランスの現地デスクがある留学保険は、医療費の建て替えが不要でキャッシュレスで処理が行える病院の情報を入手できたりもします。また、携行品などの保証があるプランもあるので見合ったプランを選び、万が一に備えておくことも可能です。

 

ワーキングホリディの場合

フランスにワーキングホリディに行く際には日本からワーホリ保険(長期海外旅行保険)に加入していくのがベターです。ワーキングホリディ中であっても病気やケガで病院にお世話になるということはありますし、万が一のためにも加入しておくといいでしょう。

また、フランスは治安は悪くはないとはいえ、盗難などもあるので携行品に対する補償があると安心です。カメラやパソコンなどが盗難に遭ってしまった時のことを考えると携行品の保険にも入っておくのがおすすめです。

また、日本からワーホリ保険に加入しておくと、現地で何かトラブルがあった際にも日本語でサポートを受けられるという安心感があります。現地でフランス語に困った場合でも、日本の保険会社がサポートしてくれるので安心感も大きく異なってきます。

 

まとめ

留学やワーキングホリデーでフランスに滞在する場合、多くのことを学び充実した時間を過ごしたいものです。海外に滞在する上で何かトラブルが起こった時に、サポートしてもらえる保険はとても重要なものになってきます。保険には様々な種類があり、滞在期間によっても費用なども異なってきます。フランスで安心して充実した時間を過ごすためにも、自分に見合った保険をぜひ見つけてくださいね。

 

 

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