カナダへ留学やワーホリに行くなら知っておきたい医療費・医療制度と保険制度

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

治安が良く快適に生活できるカナダは、学問水準も高い為留学に人気の国の一つです。また、移民が多く外国人も受け入れられやすいカナダはワーキングホリデーメーカーにも人気。毎年多くの日本人がカナダへと飛び立っています。そんな夢をかなえる場所カナダに行くことを決めたら、ぜひ知っておいて頂きたいカナダの医療制度。安心して海外で暮らすためには必要な知識です。

ここでは、カナダの医療水準や現地の医療制度、また実際の医療費や保険請求の事例などを具体的に挙げています。また、カナダでどのような保険に加入するのがいいのか、まとめています。万が一に備えてカナダの医療制度、保険事情を確認しておきましょう。

カナダの医療水準

カナダの一般的な医療水準は高く、日本とほぼ同等と言われています。特に臓器移植やがんについても最先端の治療が行われています。しかし、一方最大の難点は、医療機関へのアクセスの悪さ、待ち時間の長さにあります。

フレーザー研究所のデータ(2011年)によれば、家庭医から専門医までの紹介待ち時間はカナダ全州・全科の平均で9.5週、専門医から実際の治療までの待ち時間は9.5週です。数が少ない整形外科医の場合、紹介待ち時間は19.7週、治療までの待ち時間は19.4週です。また、CT検査の待ち時間は4.6週、MRIの待ち時間は9.2週と報告されています。

参照:在カナダ日本大使館HP

カナダの医療制度

カナダの医療制度は、日本の健康保険制度と同じように、メディケアと呼ばれる国民皆保険制度を採用しています。これは、原則自己負担はなく無料です(例外もあります)。そして日本と違うところはGP(かかりつけ医)制度を採用しているところです。また一般的にはメディケアに加入していない旅行者や留学生などはGPでの診察ではなく、ウォークインクリニック(簡易診療施設)で診察を受けることとなります。

カナダのメディケア制度

メディケア制度はすべて公的な税財源で運用している国民皆保険制度です。原則治療費は無料です。ただし、歯科診療、処方薬剤(入院中は無料)、リハビリ治療などは全額個人負担となります。

このメディケア制度はカナダ国民だけでなく、留学生やワーキングホリデーの方も加入可能な州もあります。ただし、加入は現地での申し込みとなり、申し込みを始めてから加入が完了するまでに数か月はかかるという問題点もあります。(このような理由から大半の留学生やワーホリの方は民間の保険に加入されています)

現地の方向けGP(かかりつけ医)制度

GP(かかりつけ医)制度とは、日本直接専門の耳鼻科や眼科などには行けず、まず自分が登録しているGP(かかりつけ医)のところへ診察に行き、その後必要であれば、専門医や病院、検査機関へ紹介をしてもらう形です。またこの制度、メディケアの加入が前提です。

現在のカナダのGPの問題は、GPの絶対数が少ないために、新規の患者を受け付けていない場合が少なくありません。また、医師は基本的に保険医であり診療報酬に上限が設けられているため、1日の診察人数を制限している場合も多く、予約が1~2週間後ということもあります。極端に医師数の少ない科(整形外科、皮膚科、産婦人科など)では、数ヶ月後から1年先にしか予約がとれない状況です。

参照:外務省HP<世界の医療事情>

旅行者や留学生などの外国人向けウォークインクリニック

メディケアを持っていない外国人は、ウォークインクリニック(ショッピングモールや街中にある簡易診療施設)で受診することになります。レントゲン検査機器、簡易血液検査機器、超音波検査機器などの基本設備を設置していないところがほとんどで、また混雑の為数時間待ちというところもあります。

ウォークインクリニックの時間外・週末・重症の場合は総合病院(公立)の救急外来(ER)を受診することになりますが、これもまた待ち時間が長い状況です。ERでの待ち時間については州の保健省のホームページなどで公開されています。ERにおいては患者のトリアージ(ふるい分け)がトレーニングされた看護師によって行われており、命に関わる疾患については早めに治療が開始されますが、緊急性が無いと判断された疾患については後回しにするというシステムが徹底されています。

このような問題を解決するべく、民間医療機関が一部の州で解禁されています。富裕層や民間保険加入者向けですが、まだまだ数が少なく一般的ではありません。

カナダの医療費

カナダの医療費は、日本の10割負担の場合に比べても約5倍以上。高いところでは日本の約10倍にもなります。カナダで保険なしで生活することはどれほど危険なことかがわかりますね。また、気づかないうちにカナダにいる間に保険の期限が切れてしまっていた、ということもあります。そんな悲劇をうまない為にも、大事な保険の期限やハンドブックは携帯しておきましょう。

項目

カナダの医療費

日本(参考)

救急車の料金 ①公営:42,300円 ①無料
②民営:通常利用しない ②通常利用しない
初診料 11,200円~12,000円 2,820円
病院代(1日あたり) ①個室:297,300円 ①個室:30,000円~100,000円
②ICU:788,900円 ②ICU:80,000円~100,000円
虫垂炎手術の治療費 ①総費用:812,500円 ②     600,000円
②平均入院日数:2日 ②4日間

骨折時の治療費

(橈骨末端閉鎖性骨折)

79,400円 20,000円

参照:ジェイアイ保険HP

カナダでの実際の保険請求事例

さてそんなカナダで思いがけず病気やケガをしてしまった場合、保険加入でどのくらいの保険請求があるのか、下記の表をご覧下さい。保険がなければ、とんでもなく高額な医療費がかかることがよく分かります。

内容

支払い保険金

ホームステイ先で頭痛・嘔吐・腹痛を訴え受診。腹膜炎と診断され10日間入院・手術。家族が駆けつける。 535万円
スノーボード中に転倒し受診。脾臓損傷と診断され10日間入院・手術。家族が駆けつける。 331万円
ホームステイ先の居間で口から泡を吹いて倒れ救急車で搬送。脳炎と診断され19日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。 3,890万円
オプショナルツアーで乗馬をしていたところ落馬し救急車で搬送。寛骨臼骨折と診断され13日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。 827万円
バンクーバー空港内のトイレで転倒し救急車で搬送。大腿骨頸部骨折と診断され8日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。 594万円
胸の強い痛みを訴えヘリコプターで搬送。急性大動脈解離と診断され家族が駆けつける。 316万円
強い腹痛を訴え救急車で搬送。憩室炎と診断され5日間入院。家族が駆けつける。 330万円
40度の熱が10日間続き受診。肺炎と診断され10日間入院。 316万円
自転車で走行中に転倒し救急車で搬送。硬膜下血腫・肩甲骨骨折と診断され27日間入院・手術。 398万円
腹痛・高熱で震えが止まらず救急車で搬送。胆嚢炎と診断され6日間入院・手術。家族が駆けつける。 447万円
バス降車時に貧血で意識を失い転倒、顔を強打し救急車で搬送。頭蓋骨・下顎骨折と診断され3日間入院・手術。 383万円
意識が朦朧として立つことができず救急車で搬送。脳幹梗塞と診断され42日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。 7,081万円
発熱・呼吸困難を訴え受診。肺炎と診断され21日間入院・手術。家族が駆けつける。 1,281万円
ソファーに座って団らん中、急に胸が痛み救急車で搬送。狭心症と診断され11日間入院・手術。家族が駆けつける。 668万円
道を歩いている際に意識を失い転倒、膝を強打し救急車で搬送。膝蓋骨骨折と診断され6日間入院・手術 584万円

参照:ジェイアイ保険HP

留学やワーキングホリデーでカナダに滞在する際の保険は?

ここでは、ワーキングホリデーや留学でカナダに行く場合の保険の選択肢をまとめています。たかが保険、ですが何かあった時には非常に助けてくれるものです。どうぞ慎重に選びましょう。

ワーキングホリデーの場合

ワーキングホリデーのビザを申請の際に保険加入が必須となります。この保険はカナダ現地の保険でもよく、また日本の民間保険でも可能です。

  • カナダビジター医療保険

カナダビジター医療保険は、留学以外の目的で渡航した外国人でも加入できるもの。医療行為全般に対しての補償がしてもらえます。カナダ留学生医療保険に同じく、提携している病院に限りキャッシュレス診療も可能で、日本語対応も現地オフィス経由で可能です。

  • 日本の民間保険

日本の民間保険の最大のメリットは、カナダの保険にはない携行品損害(生活用動産)や個人賠償責任に対しての補償があるところです。また、医療通訳の制度は、英語がある程度できる方にとっても容易ではないものです。また、日本語の話せる方が隣にいてくれる安心感も嬉しいですね。やはり日本の保険のカバー力は突出しています。

留学の場合

  • カナダ留学生医療保険

政府の指定する学校に入学する場合に加入できる「カナダ留学生医療保険」というものがあります。医療保険ですので、緊急時の診察・手術や搬送・入院といった医療行為全般に対して補償してもらえます。最高補償限度額は200万ドル、最高加入期間は1年間。提携している病院に限りキャッシュレス診療も可能で、日本語対応も現地オフィス経由で可能です。しかし、政府の指定する学校に入学する場合限定の保険です。

  • クレジットカード付帯の保険

3ヵ月未満の留学の場合、クレジットカードの保険も利用ができますね。ただし、クレジットカードの保険は治療・救援費が100万円程度しかつかない、救援費が保障項目としてつかない場合がある、そして何よりも適用期間が90日しかつかない場合がほとんどです。短い期間であっても、何が起こるかわからない海外、少し心もとないカバー内容と言えます。

  • 日本の民間保険

日本の民間保険のメリットは、窃盗等の被害にあった際に一部をカバーしてくれる携行品損害のある点、治療や救援費についての補償が厚い点、留学等長期にわたって滞在する場合は、住んでいるアパート等でものが盗まれたりする場合に備えて生活用動産補償がある点です。また医療通訳の制度は、英語がある程度できる方にとっても容易ではないものです。また、日本語の話せる方が隣にいてくれる安心感も嬉しいですね。

まとめ

さてここまでカナダの医療制度についてご案内してきました。カナダといえば大らかで優しい人柄のカナダ人、移民を受け入れる国際的な街の懐の深さ、などいい点が挙げればきりがありません。しかし一方でカナダの医療事情の問題点も決して見逃せません。日本と違う海外だからこそ、万全を期した保険の加入をおすすめ致します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

海外保険の無料相談なら保険Times 海外保険の無料相談なら保険Times

という方々へ、保険Timesなら完全無料であなたに最適な海外保険をご提案いたします。
あなたの夢を叶えるための安心サポート。まずはお気軽にご相談ください。

海外保険の無料相談はこちら

人気の記事

最新の記事が受け取れます

Facebook

Facebookページに「いいね!」すると、
最新情報が受け取れるようになります。

Twitter

Twitterで表示して「フォローする」と、
最新情報が受け取れるようになります。

海外保険料を