入っておくべき?海外留学保険の歯科治療補償について解説

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海外で歯科治療を受けたら高額請求されるというイメージはありませんか?海外で歯が痛くなったら、生活に支障も出て、困りますね。海外の歯科治療費が高いのか、日本の歯科治療費が安いのか、判断は困りますが、日本でも美意識の高い方が増えて自由診療が増加傾向にあります。健康保険で直すなら銀歯だけれど、白いセラミックなら自費ですってなった場合、悩みますよね。しかし、先進国では銀歯治療の方が珍しいようです。日本でも、自費診療でいいから白いセラミックにしてくだいという方が増えています。そうなると、‘海外の歯科治療費が高い‘とは一概に言えなくなってきました。

海外で虫歯を治療した場合、どれくらいの費用がかかるのか一覧にしました。ご渡航前には日本で歯科受診いただくことをお勧めします。海外旅行保険では歯科治療付プランに加入していないと、歯科治療費がカバーされない場合がありますので、ご注意ください。

海外における歯科治療費の比較

海外で歯医者さんに診てもらうと高いというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。では実際、無保険のままで私たち日本人が海外の歯科治療を行うと、どのくらいの費用がかかってくるのでしょうか。政府が出している「社会保障国民会議・サービス資料分科会」で発表された資料を元に、留学先としても人気の主要6か国と日本の歯科治療費の比較を挙げてみたいと思います。

  イギリス フランス ドイツ スイス アメリカ カナダ 日本
根幹治療 92,220円 43,920円 14,146円 36,606円 108,011円 52,764円 5,839円
歯石除去 13,630円 3,144円 1,779円 4,626円 12,566円 6,366円 732円
抜歯 5,220円 49,225円 18,522円 38,993円 2,467円
麻酔 5,220円 1,606円 2,807円 2,030円 321円
エックス線 3,681円 1,132円 1,426円 12,660円 868円 3,202円

平成20年の資料と言うことで少し情報が古い感は否めませんが、少なくとも、日本より各国の各歯科治療費は割高と言えるのは間違いありませんね。特に虫歯の際に歯を抜かず根元を治療するための「根幹治療」に際しては、イギリスやアメリカなどでは10万円前後の費用がかかることが読み取ることができます。かかる費用だけで言ったらいっそ抜歯してしまおうとも思いますが、日本では根幹治療で済んでいた事例が海外では治療費が原因で抜歯せざるを得ないというのは、少し残念な気持ちになりますよね。

また少し詳細をご説明すると、下顎の奥歯が酷い虫歯で、神経の治療後銀歯を被せるまでの治療費を例にとると以下のような金額がかかってくる形になります。

虫歯治療

(日本円の概算)

公的医療
日本 2万6,000円

※全額自費の場合

一般的には3割負担
アメリカ 約33万円 国が医療保険を運営していないので、全額患者負担。
イギリス 約13万2千円 NHS加盟の歯科医院は少なく、診療予約が半年ほど先。
スウェーデン 約5万円 歯科治療は19歳まで矯正を含めて全て無料。

20歳を過ぎると、3,000クローナを超えた分は7割負担。

ドイツ 約2万円 被せもの以外はすべて無料で、金属料はすべて自己負担。
フランス 約8万3千円 公的歯科医療先進国で、診療費の1割負担
イタリア 約4万4千円 年収449万円以下は無料
韓国 約3万円 歯科は対応外
フィリピン 約5万円

 

どうして海外での歯科治療は高いのか

海外での歯科治療は私たちがイメージしている通り、また、こういった資料の数字を見てみても、高いというのは間違いなさそうです。ではどうしてこのように、日本とは大きな開きが出てくるのでしょうか。その大きな理由の一つとして、「治療費が決まっていない」というのが挙げられます。

例えば日本の歯科医院では、上に挙げたような根幹治療や歯石除去など一般的な治療に関してはほぼどこも同程度の額で診てもらうことができます。翻って海外での多くは、それら治療費は「医者の腕や立地環境、設備等」で決まるのが一般的なのです。つまり、海外で同じ治療をしてもらうに当たっても、例えば駅から近くて比較的新しい病院や、良い大学を出ている医者の病院は治療費が高くて、駅から遠く離れた立地条件で昔からあるようなローカルの病院は安いというようなイメージです。私たち日本人が海外で医者に診てもらうには、これらの条件と併せて「言葉(英語)」という付加価値が付きます。つまり、英語ができる先生に診てもらうということで余計、海外での歯科治療費が割高になる傾向があるのです。

留学先によっては医療保険加入義務の国もある

このように、海外での歯科治療に当たっては高額な医療費を請求される例も少なくありませんが、一方で、払えないという人のために、予めその国への留学に当たっては医療保険の加入が義務付けられている国もあります。一例を挙げますと、アメリカでは外国人の留学に当たって、「最低水準以上の医療保険への加入」が州によって義務付けられています。

これから海外への留学を検討中の方は、一度、その国や地域の医療保険事情をお調べ頂いた上で、その中に歯科治療費の保険が含まれていない場合は別途で日本で加入してから渡航するなどの計画を立てるのが妥当でしょう。

また余談にはなりますが、一般的な海外旅行保険や留学保険の一部には、これら歯に関する治療の告知義務が必要なプランもあります。特に31日以上の長期間補償のプランに多く見受けられます。そういう意味でもまず何よりも、歯に関しては渡航前に万全の予防と治療を施しておくことにつきますね。

海外保険で賄える歯科治療の中身

では以下からは本題に入りまして、留学保険に加入した上で、歯科治療に関して支払い対象になる具体的な事例を見ていきたいと思います。一つ重要な点としては、「多くの海外旅行保険の基本補償プランでは歯科治療関係は対象外」になっているという点です。代表的な事例として、以下ではAIG損保の海外ワーホリ保険・留学保険のプランの一部を抜粋したいと思います。

<下記の費用のうち、実際に被保険者が負担した費用の50%、かつ10万円を限度として補償>

①診察費・処置費及び手術費

②X線検査費・諸検査費及び手術室費

③薬剤費・治療材料費及び医療器具使用料

④保険金請求のために必要な診断書費用

日本にある幾つかの、歯科治療が補償対象になっている保険プランのほとんどの内容は、上記と大きな違いはありません。ですが、この4点以外の内容に関しては補償対象外になってしまう点、加えて金額に関しても費用の50%(かつ上限10万円)までしか補償されない点は注意が必要です。

補足:歯科治療補償のある保険会社の商品について

A社

主な補償内容

保険金を支払う場合は、①診察費、処置日及び手術費、②薬剤費、治療材料費及び医療器具使用費、③X線検査費、諸検査費及び手術室費、④保険金請求のために必要な歯科医師の診断書費用の4つです。補償額は、費用の額×50%かつ10万円程度です。

つまり、かかった費用が12万円であったとすると、自己負担が6万円、保険金が6万円となります。

B社

主な補償内容

緊急歯科治療費用補償特約

保険金を支払う場合は、※責任期間中に生じた歯科疾病症状の急激な発祥・悪化のため、責任期間中に緊急歯科治療を開始された場合です。

※装着中の義歯または歯科要請装置に生じた異常により飲食に支障が生じる状態

補償額は支出した費用の50%です。

この保険商品の歯科治療は、歯科治療ではありますが、ごく特例の場合ということが分かります。

C社

補償内容

緊急歯科治療費用

保険金を支払う場合は、海外旅行中の歯科疾病症状の急激な発症・悪化により、海外旅行中に緊急歯科治療(※)を開始されたときです。

(※)歯科医師が必要であると認め、歯科医師が行う痛みや苦痛を一時的 に除去もしくは緩和するための応急治療または飲食時の苦痛を一時的に除去もしくは緩和するための義歯もしくは歯科矯正装置の応急修理をいいます。

補償額は、10万円を限度に支払われます。

このように、確かに歯科治療の補償のある保険商品はあるものの特例が付いた場合や、緊急を要する場合に保険金が支払われるケースが多いです。海外旅行保険の歯科治療付きプランで、せっかく高い保険料を支払っても50%しか補償されないので無駄だと思われる方、海外の高額治療費の半分でも戻ってくると助かると思う方もいらっしゃいます。 歯科治療の補償を付けたいと思ってらっしゃるならば、その他の要素を含めて、ご自身の自己負担と保険料との兼ね合いで検討しましょう。一般的に海外旅行保険で補償されている項目の中には歯科治療は含まれていないことが多いので、その点はお忘れなく。

海外保険における歯科治療費請求の注意点

それ以外にも、この歯科治療補償に関しては様々な注意点や制約が設けられています。加入に当たっては特にこの補償対象外の点も同時に考慮しながら、適切な内容の保険に加入するようにしましょう。

保険金をお支払いできない例

義歯・歯科矯正装置の欠陥、自然の消耗、性質によるカビ・サビ・変色等、すり傷、塗料のはがれ等の外観の損傷。ブラッシング、審美歯科治療、その他の口腔衛生行為、緊急歯科治療を伴わない検査、義歯の提供、定期的な歯科治療や予防治療、 顎関節症の治療

キャッシュレス対応が難しい

海外旅行保険における歯科治療費用の補償は、キャッシュレス対応が出来ない保険会社がほとんどです。海外で歯科治療を受診した場合は、一旦ご自身での立替払いが必要となります。現地の歯科で、診察費関係と保険金請求に必要な歯科医師の診断書費用を支払っていただき、保険金請求をしていただく流れとなります。

待機期間が90日間

保険の適用開始日から91日目以降での事例でなければ補償対象にはなりません。つまり、保険開始から90日以内での治療等は適用対象外になってしまいます。と言うことはイコール、各種保険の特約として歯科治療が含まれた内容を付加したい場合は、少なくとも期間が91日以上のものにしなければならないという意味になります。

1年間の総限度額は10万円まで

「一回」ではなく、「年間」で限度額が10万円までの補償になります。年間でその上限を超えてしまった場合は、それ以降の分は補償対象外になります
また、保険期間が1年を超える契約の場合には、保険年度を通じてのお支払いとなります。
例えば、1年の保険期間で、6ヵ月延長した場合は、延長した6ヵ月の期間が支払限度額がリセットされるというワケです。逆に、6ヵ月の保険期間で、6ヵ月延長した場合は、限度額は年間で10万円のままの補償となるので、ご注意ください。

その他の手段として歯科治療費を節約する方法

このように実際のところは残念ながら、厳しい条件や制約がついていると言わざるを得ない歯科治療費補償の実情。しかし非加入のままで高額な治療費を全額払うことを考えたら、やはり歯科治療費がカバーされている保険プランに入っておいて損はないと思えますよね。

また並行して、歯科治療に限らず海外での医療費全般に関しては、日本の健康保険制度の利用を考慮した上で渡航準備をするのもお勧めします。現状、国内では健康保険証を持っている方は医療費3割負担で済みますが、この「海外療養費制度」が海外での治療費に関しても適用になるのです。海外で入院することになった時と同様に海外で歯科治療を行った時も国民健康保険は使えます。国民健康保険を申請する場合でも、診療内容明細書・領収明細書が必要となるので是非受け取り大切に保管しておきましょう。しかし幾つか注意点もあります。

国民健康保険を活用して費用を抑えるにあたっての注意点

まず第一に、この補償金額が「日本で治療を行った場合の一般的な相場における額」が基準とされていること。つまり、既述の通り、例えばアメリカで根幹治療を受けた場合に約10万円かかったとしても、その10万円という実際の金額ではなく、日本で根幹治療を受けた場合を想定しての3割が返還されるという点です。

第二に、仕組み的には当然ではありますが、キャッシュレス対応ができないという点です。海外での歯科治療は高額と言うのを既にお話ししましたが、こと歯科医療に関しては特に海外医療費制度だけでは不十分なのは明らかです。民間の留学保険等と併用してこの海外療養費制度の活用も視野に入れておくべきでしょう。

第三に、一度治療費を全額負担しなければならないので注意が必要です。また、健康保険を申請する時、診療内容明細書・領収明細書が外国語で記入されている場合には、翻訳文をつける必要があります。翻訳に関しては専門家が行う必要はありません。

まとめ

いかがでしょうか。海外で歯科治療を行う時は非常に高額です。そのための治療費は海外旅行保険で賄えるものもありますが、全ての商品で賄えるものではありません。また、国民健康保険の補償を利用することで、治療費の一部を賄えます。海外での滞在時間や保険料などを考慮して歯科治療の補償がある商品に契約するのかどうかを選択してみてはいかがでしょうか。

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