学資保険の月々の保険料はいくらぐらいするのかな?
学資保険で満期の時にいくらもらえるように設定するのが良い?
学資保険の加入を考えている時に、他の家庭がいくら支払っていくら貰えるような保険に加入しているのか気になる方も少なくないでしょう。
今回は、学資保険の保険料や満期保険金について分かりやすく解説します。
この記事を読んだあなたは、一般的な学資保険の保険料や保険金の金額について理解することができるでしょう。
学資保険とは?
学資保険とは、子どもの教育資金を計画的に準備するための保険です。
主に子どもが小学校・中学校・高校・大学へ進学する際の学費や生活費を補うために利用されます。
契約者(親)が保険料を支払うことで、契約時に決めた年齢や進学する時に保険金が給付されます。
また、契約者に万が一のことがあった場合でも、その後の保険料の支払いが免除され、満期時には予定通りの給付金が支払われる仕組みです。
子どもが不自由なく教育を受けられるために、学資保険に加入する親は多いでしょう。

学資保険の月々の保険料はいくら?
学資保険の月々の保険料は、加入時の年齢や貯蓄目標、契約期間、保障内容によって異なります。
返戻率が100%~110%程度と仮定した場合の、1ヶ月の保険料は下記の通りです。
0歳で契約、大学入学時に200万円を受け取る場合
月額:10,000円〜13,000円程度(返戻率105〜110%)
3歳で契約、大学入学時に200万円を受け取る場合
月額:13,000円〜16,000円程度(返戻率100〜105%)
より高い返戻率を望むなら、早めの契約がおすすめです。
保険会社によって保険料や返戻率が異なるため、複数の見積もりをとって比較することをおすすめします。
また、「令和3年度教育費負担の実態調査結果1」によると、大学1年目に必要な教育費は231万円となっています。
0歳~18歳までの18年間で231万円を用意すると、231万円÷18年間÷12ヶ月=10,694円です。
1ヶ月あたり10,694円で、大学1年目に必要になる教育費を貯めておくことができます。
しかし、各家庭によって経済状況も異なるため、無理せずに続けられる保険料を設定することが大切です。
学資保険の保険料のポイント
学資保険の保険料は、下記の4つによって決まります。
・保険金の総額
・払込期間
・払込方法
・加入時の年齢
保険金の総額
学資保険で一番大切になるのが、教育資金として将来受け取りたい保険金の総額です。
商品によっては「お祝い金」や「満期保険金」を受け取ることができます。
受け取りたい金額が高くなるほど、月々の保険料も高くなります。
計画的に「いつ・いくら必要か」を見極めて、金額を設定することが大切です。
払込期間
保険料の払込期間も、月々の保険料を左右します。
払込期間は、「0歳~10歳払込」「0歳~18歳払込」などと、各家庭に合わせて設定することが可能です。
払込期間が短いと月々の保険料は高くなりますが、早く支払いが終わります。
10歳までのまだ子どもにお金がかからない時期までに終わらせるケースも少なくないでしょう。
また、払込期間が長いと月々の保険料は安くなりますが、保険料の総支払額が少し高くなります。
払込期間が短い方が、返戻率が高くなるためおすすめですが、家計とのバランスを見て無理のない期間を選びましょう。
払込方法
保険料の払込方法も、保険料に影響があります。
学資保険の払込方法は主に下記の通りです。
一括払い<年払い<半年払<月払いと、保険料の払い込み総額は、一括払いが一番安くて月払いが一番高くなります。
家計に余裕があれば、年払いや一括払の方が返戻率も高くおすすめです。
加入時の年齢
加入するタイミングである、契約者(親)と被保険者(子ども)の年齢も保険料に影響します。
子どもが小さいうち(0〜2歳)に契約するほど、保険料は安くなり返戻率も高くなります。
年齢が上がるほど、保険期間が短くなり保険料が高くなる傾向があります。
そのため、できるだけ早く加入する方がおすすめです。
学資保険はいくら必要?

教育資金としてどれくらい準備しておくべきかは、進学先や家庭の方針によって変わります。
高校・大学入学時に必要な費用の目安を紹介します。
高校入学時にいくら必要?
高校入学時には、入学金や制服代、教科書代などでお金がかかります。
公立か私立によっても変わりますが、20万円~50万円を準備しておくと安心できるでしょう。
「子どもの学習費調査2」によると、高校で年間にかかる費用の目安は下記の通りです。
公立 | 約59万円 |
私立 | 約103万円 |
大学入学時にいくら必要?
「学生生活調査3」によると、大学で年間にかかる費用の目安は下記の通りです。
大学にかかる費用(自宅から通学する場合)
授業料、その他の学校給付金 | 修学費、課外活動費、通学費 | 合計 | |
---|---|---|---|
国立 | 480,100円 | 118,500円 | 598,600円 |
公立 | 465,700円 | 117,300円 | 583,000円 |
私立 | 1,160,100円 | 148,000円 | 1,308,100円 |
大学入学時には、下宿や一人暮らしを始めるお子さんは更に初期費用で30万円~50万円程度かかるでしょう。
学資保険の満期はいくら貰える?
学資保険の満期保険金は、契約内容によって異なりますが、一般的には100万円〜300万円程度の金額が設定されています。
これは、教育資金として子どもの学費にかかる一般的な相場が200万円ぐらいだからです。
また、月々の学資保険に支払う保険料は1万円程度の家庭が多いため、保険料を1万円程度で加入すると、満期保険金は200万円ぐらいのプランになります。
小学校や中学校から私立に通わせたい場合や、海外留学や大学院も考えている場合は、もっと高額な教育費がかかるため、満期保険金も必要な教育費に合わせて設定する必要があります。
そのため、満期保険金がいくら貰えるかは各家庭によって異なります。
しかし、払込んだ保険料に対して返戻率が100%~110%ぐらいが多いと考えておくと良いでしょう。
学資保険は年末調整でいくら戻る?
学資保険の保険料は、「生命保険料控除」の対象となるため、年末調整や確定申告で所得税・住民税の軽減が受けられます。
学資保険の年末調整については、下記の記事で詳しく解説しているためご確認ください。

学資保険の選び方
月々の保険料と将来に受け取る金額のバランスを考える
学資保険の目的は、将来的にまとまった教育資金を受け取ることです。
教育資金が必要になるタイミングに合わせて受取時期と金額を設定できるプランを選びましょう。
ただし、保険料が高額すぎると毎月の家計を圧迫する可能性もあるため、「月々いくら払えるか」「総支払額に対してどれだけ戻ってくるか」のバランスが大切です。
家計に合わせる
学資保険は長期にわたって支払いが続きます。
そのため、住宅ローンや他の保険とのバランスも考慮しましょう。
無理なく続けるためにも、ご家庭の家計状況に応じたプランを選ぶことが重要です。
また、学資保険だけではなく積立NISAや他の生命保険で教育資金を準備することもおすすめします。
まとめ
各家庭によって月々に積み立てられる保険料は異なるため、ご自身の家計に合った方法を選ぶことが大切です。
一般家庭の学資保険料の相場は、月々1万円程度で満期保険金の受け取り額は200万円です。
しかし、学資保険の加入プランによってさまざまなため、加入時にしっかりと満期保険金の受け取り額を確認しましょう。
脚注
本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。