学資保険の代わりにドル建て保険に加入しようか迷っているけど、よく分からない……
学資保険とドル建て保険どちらに加入すべき?
子どもの教育資金を貯めるために、どのような保険に加入しようか迷う方も少なくないでしょう。
今回は、ドル建て保険は学資保険の代わりになるのかについて解説します。
この記事を読んだあなたは、学資保険の代わりにドル建て保険に加入するメリット・デメリットを理解することができるでしょう。
学資保険とは?
学資保険とは、子どもの教育資金を計画的に準備するための保険商品です。
主に子どもが小学校・中学校・高校・大学へ進学する際の学費や生活費を補うために利用されます。
契約者(親・祖父母)が保険料を一定期間支払うことで、契約時に決めた年齢や進学する時に保険金が給付されます。
万が一、契約者に不測の事態があった場合は、その後の保険料の支払いが免除され給付金が予定通り支払われる仕組みが特徴です。
子どもが不自由なく教育を受けられるために、学資保険に加入する親は多いでしょう。

ドル建て保険とは?
ドル建て保険は、保険料や保険金がドルになっている保険です。
外貨で運用される保険商品は、円建てよりも高利回りが期待できますが、為替リスクも存在します。
将来、円高になれば円換算での受取額が減少するリスクがあるでしょう。
また、為替手数料がかかる場合があるため、注意が必要です。
為替リスクは伴いますが、円建て保険より高い利率を見込める上に、万が一の死亡保障も兼ね備えておりインフレ対策にもなります。
資産を外貨にも分散したい方や、インフレリスクに備えながら教育資金を貯めたい方におすすめです。
学資保険の代わりにドル建て保険に加入するメリット
学資保険の代わりにドル建て保険に加入するメリットを紹介します。
返戻率が高い
ドル建て保険の最大のメリットは、返戻率(元本に対する戻り率)が高いことです。
円建ての学資保険では返戻率が100%を少し上回る程度の契約が多いです。
しかし、ドル建て保険では、市場状況によって110〜120%以上になる場合もあります。
低金利の日本に比べて、米ドルをベースとした海外の金利は比較的高いため、効率的な資産形成が期待できるでしょう。
給付金を受け取るタイミングが自由
学資保険は、受け取りのタイミングが入学時などとあらかじめ決められていることが多いです。
そのため、途中で保険金を引き出すことが出来ません。
しかし、ドル建て保険では、いつ解約をしても良いため解約返戻金を好きなタイミングで受け取れます。
好きなタイミングで給付金を受け取れる柔軟さが魅力です。
外貨で受け取ることが可能
ドル建て保険の場合は、給付金や満期金を米ドルでそのまま受け取ることが可能です。
そのため、為替状況によっては円に換金するタイミングを見極めることで、給付金を増やすこともできます。
また、子どもが将来的に留学する場合には、そのままドルで支払いができるため、留学を考えている方におすすめです。
学資保険の代わりにドル建て保険に加入するデメリット
学資保険の代わりにドル建て保険に加入するデメリットを紹介します。
為替リスクがある
ドル建て保険は為替の影響を大きく受けます。
円高のタイミングで円に換金すると、元本割れの可能性もあるでしょう。
逆に円安であれば利益になりますが、為替変動は予測が難しいため、リスク管理が重要になります。
毎月保険料が変動する
ドル建て保険の保険料は「ドル」で決まるため、円での支払い額が毎月変わる可能性があります。
為替レートによっては、想定よりも支払額が増える月や逆に減る月もあるため、家計の管理が難しいでしょう。
また、解約返戻金や保険金はドルで支払われるため、円に替える場合は手数料が発生する場合があるため、注意が必要です。
解約すると損をする場合がある
ドル建て保険は、長期での運用が前提の保険です。
途中解約をすると返戻金が大きく減少し、損失が出ることもあります。
学資保険のように短期から中期の目的で利用するには慎重にプランを考える必要があります。
学資保険が向いている人

ドル建て保険よりも学資保険が向いている人について紹介します。
・計画的に子どもの教育資金を準備したい人
・教育資金と保障は分けて考えたい人
計画的に子どもの教育資金を準備したい人
学資保険は、受取時期や金額があらかじめ設計されているため、教育資金を着実に積み立てたい家庭に適しています。
子どもが小さいうちから高校・大学入学などのタイミングに合わせて「いつ・いくら必要か」があらかじめ決まっているご家庭におすすめです。
また、契約者に万が一のことがあった場合でも、その後の保険料が免除され予定通りの給付金を受け取れるため安心できるでしょう。
教育資金と保障は分けて考えたい人
教育資金は確実に貯めたいけど、保障は別で考えたい方にとって、学資保険は良い選択肢です。
教育資金は学資保険で準備して、保障については違う方法でカバーすることで、教育資金も保障もしっかりとカバーできるでしょう。
学資保険の保障内容は比較的シンプルで、教育資金の積み立てのみに特化していることが魅力です。
ドル建て保険が向いている人
反対に、学資保険よりもドル建て保険が向いている人について紹介します。
・保険でお金を増やしたい人
・子どもに留学をさせたいと考えている人
保険でお金を増やしたい人
「学資保険では利率が物足りない」と感じる方には、資産運用としての側面もあるドル建て保険が向いています。
長期間じっくりと運用できれば、高い返戻率を活かして効率よくお金を増やすことが可能です。
子どもに留学をさせたいと考えている人
将来的にアメリカなどの英語圏への留学を検討している場合、ドル建て保険がおすすめです。
ドルで受け取った給付金をそのまま使えるため、為替手数料がかからず支払い手続きの簡素化にもつながるでしょう。
ドル建て保険を選ぶ場合のポイント
ドル建て保険を選ぶ際には、注意すべきポイントがいくつかあります。
予定利率
ドル建て保険のメリットは「予定利率」の高さです。
日本円建ての保険と比べて、米ドル建ては予定利率が高めに設定されることが多く、長期運用では資産が大きく増える可能性があります。
ただし、予定利率は保険会社や取り扱っている保険種類によって異なるため、注意が必要です。
予定利率だけで判断せずに、商品内容をよく確認しましょう。
為替手数料
ドル建て保険では、保険料の支払いや給付金の受け取り時に円からドルに替えるための為替手数料が発生します。
保険会社によって、手数料は多少異なります。
為替手数料が高いと、実質的な利回りが下がるため、契約前に手数料を必ずチェックすることをおすすめします。
固定金利・変動金利
ドル建て保険には「固定金利型」と「変動金利型」があります。
固定金利型 | 契約時に利率が固定され、将来のリターンを予測しやすい |
変動金利型 | 市場金利に連動して利率が変化するため、景気回復時には高利回りが期待できる反面、金利が下がるリスクも伴う |
将来の計画が明確で安定性を重視するなら「固定金利型」、資産成長を重視し市場変動に対応できる人なら「変動金利型」がおすすめです。
まとめ
学資保険の代わりに、ドル建て保険を活用するケースは増えています。
しかし、ドル建て保険は金利が高いが、為替リスクの影響で元本割れする可能性もあるため、注意が必要です。
学資保険とドル建て保険のそれぞれのメリットとデメリットを把握して、目的に合った保険に加入しましょう。
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