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学資保険とは?仕組みを徹底解説!

学資保険

子どものために学資保険に入りたいけれど、いまいち内容がよく分からない……

貯金をしていれば学資保険に入らなくても良いのでは?

子どもが生まれたら将来のために学資保険への加入を検討する親も少なくないでしょう。

今回は、学資保険の仕組みについて分かりやすく解説します

この記事を読んだあなたは、学資保険のメリットやデメリット、仕組みを理解することができるでしょう。

目次

学資保険とは?分かりやすく仕組みを解説

子どもの将来の教育費を計画的に準備したいと考えるご家庭にとって、学資保険は心強い選択肢の一つです。

ここでは、学資保険の基本的な仕組みから生命保険との違い、その役割について詳しく紹介します。

学資保険の定義

学資保険とは、子どもの教育資金を計画的に積み立てるための保険です。

契約者(通常は親)が保険料を一定期間支払い、子どもの進学時期に応じて保険金が支払われます。

学資保険と生命保険の違い

学資保険と生命保険の主な違いは、下記の表の通りです。

学資保険生命保険
目的教育資金の準備万が一の遺族保障や医療費の備え
保険金の使い道進学費用などに特化使い道は自由
保険金の受け取り時期子どもの進学時など 被保険者の死亡時など
積立機能高い商品によって異なる

学資保険は生命保険と違い、子どもの将来の教育費に特化している点が大きな特徴です。

教育資金を準備するための役割

子どもの進学には、高校・大学進学時を中心にまとまった資金が必要です。

学資保険は、下記のような役割を果たします。

・計画的な貯蓄が可能
・進学時にまとまった金額を確保
・契約者に万が一のことがあっても、子どもの教育を支援できる保障付き

そのため、教育費を効率よく準備する手段として多くの方が加入しています

教育資金に必要な費用は?分かりやすい費用の目安

子どもが幼稚園から大学まで進学するには、予想以上に多くの教育費が必要になります。

公立・私立の違いや進学先による費用の目安を分かりやすくご紹介します。

幼稚園から高校までにかかる年間の費用

公立私立
幼稚園約18万円約34万円
小学校約33万円約182万円
中学校約54万円約156万円
高校約59万円約103万円

引用:文部科学省_令和5年度子供の学習費調査の結果について

大学にかかる費用(自宅から通学する場合)

授業料、その他の学校給付金修学費、課外活動費、通学費合計
国立480,100円118,500円598,600円
公立465,700円117,300円 583,000円
私立1,160,100円148,000円 1,308,100円

引用:独立行政法人_日本学生支援機構_令和う4年度学生生活調査結果

このように、幼稚園から大学までに必要な教育資金は1,000万円~2,000万円以上かかるため、計画的に教育資金を準備しないといけないことが分かります。

学資保険のメリット・デメリット

学資保険は、子どもの教育資金に必要な費用を計画的に準備する手段の一つですが、他の金融商品と比べたときのメリット・デメリットを理解することが大切です。

ここでは、それぞれのポイントを分かりやすく整理して紹介します。

学資保険のメリット

・計画的に教育資金を準備できる
定期的な保険料の支払いにより、大学進学などのタイミングで確実にまとまった資金を受け取れます。

・万が一のときも保障される
契約者(親)が死亡または高度障害状態になった場合、それ以降の保険料支払いが免除され、満期金などの給付は予定通り支払われます。

・貯蓄性がある
普通の生命保険と違い、教育資金として積み立てることが目的のため、払い込んだ保険料に対して返戻率が高い商品もあります。

・教育資金の使い道が明確
進学資金として受け取るため、無駄遣いしにくく目的が明確な資金計画を立てやすいです。

学資保険のデメリット

・中途解約すると元本割れのリスクがある
途中で解約すると、払い込んだ保険料よりも受け取る金額が少なくなることがあります。

・利率が低めで、他の投資商品と比べて増えにくい
学資保険はリスクが低い反面、投資信託などと比べてリターンは少なめです。

・保険料の支払いが固定される
一度契約すると保険料が長期にわたって発生するため、収入が減ったときなどは負担になる場合があります。

・インフレに弱い
将来的に物価が上昇した場合、受け取る金額の実質的な価値が目減りすることも考えられます。

学資保険はどんな人におすすめ?

学資保険

特に、学資保険がおすすめな人を紹介します。

計画的に教育資金を貯めたい家庭

教育費は想像以上に大きく、後からまとめて用意するのは大変です。

学資保険は定期的に保険料を支払うことで半強制的に貯蓄できるため、計画的に教育資金を準備したい家庭にぴったりでしょう。

・目的が明確なので途中で使ってしまう心配が少ない
・教育資金を時期に合わせて受け取れる(中学・高校・大学入学時など)

子どもの将来に万が一の備えを考えている人

保険契約者に万が一のことがあった場合でも、保険料の払い込みが免除され契約は継続されます。

これは、家族を守る保険の側面が強い学資保険の大きな安心ポイントです。

・死亡・高度障害時の保障がある
・教育をあきらめさせない仕組み

少しでも利回りを上げたい人

預貯金だけではほとんど利息がつかない現代において、学資保険の返戻率が魅力になります。

リスクを抑えつつ、確実に資金を増やしたいという人には有効です。

・安定した利回りが期待できる
・長期間預けることで元本超の戻りも可能

投資型ではなく元本確定型を重視する人

株や投資信託は変動リスクがありますが、学資保険は契約時に満期保険金額が明確に決まっている「元本確保型」の保険です。

リスクを避けたい家庭には、こうした確実性が安心材料になるでしょう。

・安定重視派におすすめ
・投資に自信がない人にも安心して続けられる

学資保険に向いていない人とは?

学資保険は子どもの教育資金を準備するために適している保険ですが、すべての家庭に向いている訳ではありません。

学資保険に向いていないケースを紹介します。

短期で現金化したい人

学資保険は基本的に長期契約(10年以上)を前提とした保険のため、途中解約すると元本割れのリスクがあります

そのため、「急にお金が必要になったときに使いたい」といった柔軟性は期待できません。

定期預金などの流動性の高い商品から始めるのが無難でしょう。

高い利回りを狙いたい人

学資保険は「元本確保型」である代わりに、利回り(返戻率)は比較的控えめです。

資産を大きく増やしたい、インフレに備えた運用をしたいという人には、投資信託やiDeCo・NISAの方が向いているでしょう。

保険料の支払いが負担になる人

学資保険は毎月または年払いで保険料を継続的に支払う必要があるため、家計に余裕がない家庭には負担となることがあります。

家計の変動が大きい人は、積立型の預金などの方が向いているでしょう。

学資保険で注意すべきポイント

学資保険を契約する前にチェックしておきたい注意ポイントを4つ紹介します。

・返戻率を確認すること

・途中解約のリスクを知っておくこと

・保障内容のバランスを確認すること

・保険会社の信頼性をチェックすること

返戻率を確認すること

返戻率とは支払った保険料総額に対して、どれだけの金額が戻ってくるかを示す指標です。

返戻率が100%を下回る場合、実質的に損となる可能性があります。

一般的には105%から110%が目安ですが、一時払いや年払いの方が返戻率が高くなる傾向にあるため、支払い方法も考慮しましょう。

保険料の払込方法や期間を変えることで、返戻率がどう変動するか比較することをおすすめします。

途中解約のリスクを知っておくこと

学資保険は長期契約前提のため、途中で解約すると元本割れする可能性があります。

家計が苦しくなっても、簡単に解約すると損をしてしまう可能性があることを理解しておきましょう。

最低限必要な貯蓄や生活資金は別に確保しておくことが重要です。

保障内容のバランスを確認すること

学資保険には、死亡保障などの保険機能付きタイプと、保障を抑えて貯蓄性を高めたシンプルタイプがあります。

保障が手厚いと返戻率が下がる傾向があるため、「貯蓄」か「保障」のどちらが必要であるかバランスを見極めることが大切です。

保険会社の信頼性をチェックすること

長期間にわたって資金を預ける学資保険では、保険会社の経営安定性や信頼性が非常に重要です。

経営健全性の指標となるソルベンシー・マージン比率1を確認することや、大手や評判の良い保険会社を選ぶと安心できるでしょう。

学資保険へ加入する前に確認しておくべきポイントは?

学資保険は、子どもの成長を見守る長期的な保険のため、加入する前に確認すべきポイントを3つ紹介します。

・ライフプランに合っているか?

・家計を圧迫せず続けられるか?

・他の教育資金準備法と比較はしたか?

ライフプランに合っているか?

学資保険は10年以上の契約が一般的です。

そのため、将来のライフプラン(住宅購入、転職、第二子誕生など)に合わせて設計されているかを事前に確認することが重要になります。

子どもが複数いる場合は兄弟全員分の教育費を想定したり、転居や介護などの家族の将来イベントも考慮しましょう。

家計を圧迫せず続けられるか?

毎月または年払いの保険料を無理なく継続できる金額で設定することが大前提です。

途中で支払いが困難になると、解約リスクが高まり損失につながる可能性もあります。

保険料は収入の5〜10%以内というのがひとつの目安となり、ボーナス払いなどに頼りすぎない設計をすることで安心できるでしょう。

他の教育資金準備法と比較はしたか?

学資保険だけが教育資金の準備方法ではありません。

積立預金・ジュニアNISA・iDeCo・投資信託など他の方法と比べて、どれが自分に合っているのかを確認することが大切です。

まとめ

学資保険は、将来必要になる子どもの資金を計画的に貯めることができ、万が一の保障も得られる保険です。

途中解約すると意味がないので家計が圧迫しないような保険プランに加入することが重要になります。

複数の保険会社を比較したり、保険以外の教育資金を準備する方法と比較して、家庭に合った方法を選択することが大切です。

脚注

  1. ソルベンシー・マージン比率とは? ↩︎

本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。保険商品のご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」「約款」などを必ずご覧ください。
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この記事を書いた人

保険相談Times(株式会社インシュアランスブレーン)では、海外旅行保険(留学・ワーホリ・駐在・海外長期渡航など)・火災保険・法人損保に関するお問い合わせを日々多数いただいています。その中で、お客様からのご質問・やり取りの中から「この情報は保険加入前に知っておいた方がいいな」といった内容を記事にまとめて保険の選び方を発信しています。
スタッフの詳細なご紹介:https://hokentimes.com/oversea/staff

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